東北乾物・乾麺特集2023

麺類 農産乾物 2023.09.04

 地域ごとに親しまれ、郷土料理などというほどでもない普段の食卓に登場する四季折々の料理。多くに乾物が使われ、戻して煮てと時間をかけ食卓に上がる。山形、秋田県で主に盆、年末年始に食べられる棒タラ、カラカイ(カスベ)はその最たるものだろう。かみしめればうまみが広がり、時間をかけてつくった作り手と食べる人に笑みがこぼれる。しかし調理する人もそうだが、生産者側も高齢化で減少し後継者はいなく、原料高が拍車を掛け、手の出せない商品になっていく。(東北支局長=三沢篤)