こうや豆腐特集
旭松食品は内食増加対応として、白だしを使ったベーシックなメニュー提案にあらためて力を注いでいく。
「高野豆腐の日」(11月3日)などの関連催事が多い11月を中心に、最需要期の年末にかけて、白だしメーカーとコラボしたレシピ提案企画を展開する。レンジで簡単調理のレシピを、レシピ動画サイト「デリッシュキッチン」で配信するとともに、デジタルサイネージなどを活用して売場でも連動発信する。SNSを使ったキャンペーンも計画中。
10月には大阪で、大阪ガスクッキングスクールとコラボし、こうや豆腐と白だしを使った料理教室を7回開催する。
新商品では9月に、こうや豆腐のふくめ煮が簡単においしく炊ける粉末調味料「おいしく炊けるふくめ煮の素」「おいしく炊ける減塩ふくめ煮の素」(各10g×10袋)を投入。ふくめ煮など簡単調理の定番メニューの訴求を強化し、巣ごもり需要をとらえていきたい考えだ。
健康機能性の訴求にも継続して取り組む。今回、信州大学先鋭領域融合研究群バイオメディカル研究所との共同研究で、大豆レジスタントプロテインを含む食餌が、腸内細菌の制御を通じて抗菌ペプチドであるReg3Y(レグスリーガンマ)の産生を増加させることを突き止めた。
レグスリーガンマは、腸の細胞が分泌する微生物の活動を抑える効果のある抗菌ペプチドという物質の一種で、これが少ないと炎症などの病態となってしまうことから、腸管バリアの維持・向上に重要な役割を持つ物質として注目されている。
こうや豆腐に豊富に含まれるレジスタントプロテインにより、これらの病気の予防・改善につながる可能性が示された。(徳永清誠)
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◆こうや豆腐特集:「健康」軸で新価値確立 広がる機能性認知
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こうや豆腐特集:製造動向=21年も低調ペース 小商品化なども背景に
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こうや豆腐特集:旭松食品 ベーシック提案に注力
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こうや豆腐特集:みすずコーポレーション 食品ロス削減へ賞味期限延長
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こうや豆腐特集:信濃雪 チャネル拡大が鍵 ニーズ対応を強化
農産加工 2021.10.08「需要の細分化に、生き残る道がある」と話すのは、信濃雪の松島晴実社長。 「ECのボリュームアップなど、同様に多様化するチャネルの開拓を進め、ニーズに応える体制を整えていく」とする。 21年6月期の決算は、売上げ微増で着地。前年は「ゼロに近かった」…続きを読む