全国緑茶特集2023
今年は新茶取引で高値を付けたことに加え、感染対策の緩和で需要拡大が大きく期待された。特に抹茶原料の輸出額は農林水産省の支援などにより伸長が続き、ここに活路を見いだす茶商も少なくない。(宇佐見勇一)
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◆全国緑茶特集:需要拡大に期待 輸出向け抹茶原料が伸長
飲料 2023.12.08今年は新茶取引で高値を付けたことに加え、感染対策の緩和で需要拡大が大きく期待された。特に抹茶原料の輸出額は農林水産省の支援などにより伸長が続き、ここに活路を見いだす茶商も少なくない。一方、リーフ茶の需要は低迷が続く。そこで、有機茶やフレーバー付き茶な…続きを読む
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全国緑茶特集:「日本茶AWARD2023」 過去最高出品数など進化継続
飲料 2023.12.08“消費者が飲んでおいしいお茶”など新たな視点から個性的な日本茶を発掘し、国内外へ発信する「日本茶AWARD2023」(日本茶審査協議会、日本茶AWARD2023実行委員会、NPO法人日本茶インストラクター協会共催)は今回で9回目を迎えた。過去最高とな…続きを読む
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全国緑茶特集:静岡県茶商工業協同組合・長瀬隆理事長 資材価格高騰をチャンスに
飲料 2023.12.084月、静岡茶商工業協同組合の新理事長に茗広茶業の長瀬隆社長が就任した。農薬や肥料など資材価格の高騰に関して、悲観的な声が多く聞こえる中、「これは商品価値の高い有機茶への転換が進むチャンスだ」と前向きにとらえ、県産のリーフ茶でこれからの可能性を模索して…続きを読む
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全国緑茶特集:伊藤園 茶文化継承、簡便性を訴求
飲料 2023.12.08伊藤園はお茶の「おいしさ」「すこやかさ」「たのしさ」を訴求し、緑茶リーフ市場のさらなる拡大に取り組む。今春には冷水でもすぐ溶ける「さらさらとける お~いお茶 抹茶入り緑茶」「同 ほうじ茶」にスティックタイプを追加して発売するなど、年間を通じて、インス…続きを読む
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全国緑茶特集:カワサキ機工 4年ぶりフェスタ 最新鋭製茶機械を展示
飲料 2023.12.08製茶機械大手のカワサキ機工は11月2~3日、4年ぶりに商談展示会「フェスタKAWSAKI2023」を開催した。茶農家や茶商など業界関係者ら約2000人が来場。自動化や小型化、省エネなどに特化した最新鋭の製茶機械が数多く展示され、多くの関心を集めた。 …続きを読む
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全国緑茶特集:升半茶店 カフェ併設、老舗本店改装
外食 2023.12.081840(天保11)年創業の老舗茶販売店である名古屋市の升半茶店は6月、ビジネス街の中心にある本店を改装するとともに、カフェを併設し、新たなニーズを発掘している。近年では市の再開発を通じて、同地区は居住者が増えており、今後に期待がかかる。さらにカフェ…続きを読む
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全国緑茶特集:吉村 「日本茶×アルコール」提案
飲料 2023.12.08吉村はこの秋、アンテナショップの茶雑菓で「日本茶×アルコール」の新ドリンクメニューを実験的に展開している。これまでの茶専門店では、ソフトクリームサーバーとスタッフが必要な「抹茶ソフト」などが飲食メニューの主流だったが、家庭内での日本茶消費には結びつか…続きを読む
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全国緑茶特集:大井川茶園 持続可能な茶業界へ
飲料 2023.12.08●次世代に問う啓発活動 積極的に全国各地で講演 大井川茶園は茶業界を過去の慣習にとらわれずに持続可能なものにするため、数多くの提言を行っている。これまで大手流通グループの経営研修会や大手企業の社員教育だけでなく、青年会議所や公共教育関係者向けの研修…続きを読む
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全国緑茶特集:あいや・杉田武男社長 欧米輸出好調、研究開発強化も
飲料 2023.12.08西尾市のあいやは抹茶原料メーカーとして、現在、欧米向けの輸出を中心に業績を拡大し続けている。海外向けの出荷増加やBCP(事業継続計画)を踏まえ、倉庫を増築しているほか、研究開発体制を強化。今後も躍進が期待される。併せて、地域をあげて「西尾の抹茶」のP…続きを読む
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全国緑茶特集:丸山製茶・丸山勝久代表取締役 90周年迎え、てん茶で茶業再生
飲料 2023.12.08掛川市の丸山製茶は今年で創業90周年を迎えた。需要低迷や生産者の高齢化などで悲観的な声が多い中、代表取締役の丸山勝久氏はてん茶(抹茶原料)を中心に拡大が続く輸出業態に茶業再生の活路を見いだす。来年には自社でもてん茶工場を設立する予定。今回、茶業の現状…続きを読む
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全国緑茶特集:小柳津清一商店・小柳津正男社長 柔軟なニーズ対応で業績拡大
飲料 2023.12.08静岡市の小柳津清一商店は、時代とともに変わるニーズへ柔軟に対応し、物価高の中でも業績拡大が続く。輸出についても順調に規模が拡大し、期待がかかる。同時に安定的に高値で取引されるてん茶(抹茶原料)を切り口に持続可能な地域社会の実現を目指している。今回、小…続きを読む
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全国緑茶特集:宇治の露製茶 「寄り添う」お茶で売場拡大
飲料 2023.12.08宇治の露製茶は、「寄り添う」をキーワードにしたティーバッグ新商品、販売を再開する機能性表示食品、業務用で同社初の「お茶割り」専用ティーバッグ商品の投入で販促を強化する。 今期(24年2月期)の売上げの進捗(しんちょく)は、海外事業が前年の大幅伸長の…続きを読む
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全国緑茶特集:丸久小山園 低カフェイン抹茶好反響
飲料 2023.12.08丸久小山園は茶の栽培から製造まで一貫した「品質本位の茶づくり」を基本理念とし、海外の品評会での賞の受賞や、全国の茶品評会などで農林水産大臣賞を通算31回受賞するなど国内外で高い評価を得ている。足元は業界初の「低カフェイン抹茶」が反響を得ており、水だけ…続きを読む
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全国緑茶特集:つぼ市製茶本舗 「ミルクでつくるルイボスティーラテ」添加物を使…
飲料 2023.12.08つぼ市製茶本舗は1850(嘉永3)年の創業以来、大阪・堺で上質なお茶の製造・販売を続ける。長年愛される大阪産(もん)名品の「特選利休の詩」をはじめ、ミシュランガイド掲載の店でも使われる最高級の棒ほうじ茶「香利休ほうじ茶」や厳選した良質な抹茶を使った「…続きを読む
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全国緑茶特集:山城物産 ニーズに応え商品開発を
飲料 2023.12.08「日本茶ひとすじ六十余年」を掲げる山城物産。消費者ニーズに応えた「言い訳のお茶」シリーズに続くフード向けクロスセル茶の第2弾商品や有機栽培茶を使った有機JAS認定商品を発売し、新たな販路を拡大していく。 ティーバッグタイプの「言い訳のお茶」シリーズ…続きを読む
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全国緑茶特集:木長園 抹茶市場の広がりに対応
飲料 2023.12.08木長園は、日本緑茶発祥の地である京都府宇治田原町に本社を構え、宇治抹茶専門メーカーとして、確固たる地位を築いている。茶道用抹茶はもちろんだが、茶そばや製菓、製パン用など食品向けにも適した抹茶を取り扱うことで、これまでの宇治抹茶の普及に貢献してきた。世…続きを読む
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全国緑茶特集:各地のバイヤーに聞く=リーフ販売低迷もティーバック好調
飲料 2023.12.08緑茶市場は高単価なリーフ茶の需要が低迷しており、今後の拡大が見込みにくいとされる。一方、マイボトルの利用者の増加や簡便志向の高まりを追い風にティーバッグ茶は好調な売れ行きを示している。そのため、主に若年層への訴求と並行して、この商品群のPRを強化して…続きを読む
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全国緑茶特集:渥美フーズ 独自品で支持集める フレーバー付き関連も人気
飲料 2023.12.08◇渥美フーズ 森直久ビオ・あつみエピスリー浜松店店長兼食品部バイヤー 愛知県田原市の渥美フーズが運営する「ビオ・あつみエスピリー浜松店」は、こだわり抜かれた独自の商品展開で地域での支持を集めて好調が続く。しかし、緑茶そのものに関しては売れ行きが鈍化…続きを読む
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全国緑茶特集:三善 有機茶需要取り込む 地元生産者らと商品開発へ
飲料 2023.12.08◇三善 川合政典専務取締役 お茶どころで知られる静岡県掛川市のスーパーサンゼンを運営する三善の今期(24年2月期)ここまでの緑茶カテゴリーの業績は、急須離れでリーフ茶の売れ行きが鈍化している。一方、マイボトルの普及に伴い、ティーバッグ茶の売上げが伸…続きを読む
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全国緑茶特集:コープこうべ 見やすい売場づくり 価値訴求図り若年層を獲得
飲料 2023.12.08◇生活協同組合コープこうべ 宇原幹雄商品事業商品部日配総菜・食品食品担当係長 生活協同組合コープこうべのお茶の取り扱いは、最大で103SKUとなっている。MD方針として、見やすい売場づくりを図っている。お茶を含む食品全体でSKUを削減し商品の視認性…続きを読む
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全国緑茶特集:イズミ 多様なニーズへ対応 地域オリジナル品で差別化
飲料 2023.12.08◇イズミ 柴原佑也食品本部加工食品部チーフバイヤー まず日本茶全体は、大きな伸長が見込みにくいカテゴリーであるのが現状だ。当社は、広島を含めた中四国、九州に店舗を構えている。エリア別にリーフ茶の動向を見るると、例えば九州は煎茶が強い。これに対して、…続きを読む
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全国緑茶特集:日本茶アンバサダー協会 第2回「番茶フェスティバル」開催
飲料 2023.12.082015年に設立した日本茶アンバサダー協会は、日本茶の振興を目的とする一般社団法人だ。専門知識を持つ日本茶アンバサダーの任命・育成のほか、消費者との接点を創出する企画を運営、自治体・企業との協業も進めている。10月29日には松屋銀座店(東京都中央区)…続きを読む