新春特集2023第2部
新春特集第2部：2023年業界展望＝スーパー コロナ下で新需要萌芽
需要が伸長する惣菜は店舗のライブ感・シズル感を高める要素としても重要（ライフ豊洲店）
幅広いカテゴリーから需要を取り込む冷凍食品（ベイシアパーク大田原店）
USMHはQコマースに自前の仕組みでも挑戦（マックスバリュエクスプレス幕張店）
若年層のトレンドに合わせて拡大したグミ売場（イオンスタイル天王町）
◆売上げ伸ばす重点分野
スーパー各社の22年度業績は、総じて既存店が前年売上げを超えず、減益基調で推移している。家庭内に偏重していた食事機会が変化し、仕入れ原価・光熱費が高騰したことが主な原因だ。外部に起因する経費増が緩和される見通しは立たず、消費者は食に対する節約志向を強めている。スーパーにとって苦境は続くが、現在地点を確かめてみると、主要チェーンの利益水準は多くがコロナ以前よりも依然として高い。スーパーにはコロナ下で獲得した需要があり、今後の展望もその需要から開けそう
