新春特集第1部

新春特集第1部:パッケージ最前線=省資源 プラ削減で環境負荷低減

機械・資材・IT 2021.01.01 12166号 05面
サントリーから“はがす手間いらず”のラベルレス商品が登場

サントリーから“はがす手間いらず”のラベルレス商品が登場

スターバックスはアイス飲料にも紙カップを使用。ストロー不要のリッドも

スターバックスはアイス飲料にも紙カップを使用。ストロー不要のリッドも

 今まで使っていたものをなくす–。一時的に不便は生まれるかもしれないが、それによって得られるメリットは少なくない。20年はPETボトル飲料のラベルレス化やプラスチック製ストローの廃止、レジ袋有料化の動きが活発化した。いずれも廃棄物量削減により環境負荷低減を目指すもので、21年も食品業界では省資源化が加速しそうだ。

 飲料業界ではケース販売品など取り扱いは限定的だが、PETボトル飲料のラベルレス化が進んだ。アサヒ飲料は「十六茶」や「六条麦茶」などに加え、リサイクルマークを直接ボトルに刻印した完全ラベルレスの「おいしい水 天然水」を展開。20年10月にはラベルレスボトルのみで展開する新ブランドを立ち上げ、業界をリードする。サントリー食品インターナショナルは必要な情報をキャップ天面と段ボールに記載した「伊右衛門」「スパークリングレモン」を、伊藤園は「お~いお茶」ブランドで初のラベルレス製品を販売中。日本コカ・コーラも「い・ろ・は・す」をはじめ、「綾鷹」「爽健美茶」などでラベルレス製品を展開する。

 食品・外食業界ではプラスチック製から紙製ストローへの切り替えが進んだが、ストロー自体の取り扱いをやめる取組みも加速している。スターバックスコーヒージャパンは20年11月から、アイス飲料を提供するためのプラスチックカップをホット・アイス兼用のペーパーカップに切り替え、ストロー不要のリッド(蓋)を導入した。まずは国内の一部店舗で先行導入し、21年2月にはすべての店舗に拡大する予定だ。日本製紙は、ストローレスに対応した学校給食用の紙パックを開発。パックに開けやすい工夫を施し、力の弱い子どもでも開封しやすい構造にした。

 20年7月に全国でレジ袋の有料化がスタートしたことで、流通業界でも省資源に向けた取組みが活発化した。セブン-イレブン・ジャパンは、定番のチルド弁当4品目の容器をプラスチックから紙製に変更。ファミリーマートは「ファミマカフェ」用のマドラーを木製にし、ストローレスリッドを導入した。ローソンもアイスコーヒー用のカップでストローレスリッドを採用し、容器を紙に切り替える。イオンは、容器やレジ袋など使い捨てプラスチックの使用量を30年までに18年比で半減させる目標を発表。PB(自主企画)商品のパッケージなどを環境に配慮した紙や、植物由来の素材に切り替える。

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