ふりかけ・お茶漬け市場は18年度、ほぼ前年実績並みの554億円で着地し、ふりかけの減少をお茶漬けが補った。お茶漬けは久しぶりの大幅増だったが、構成比7割のふりかけの微減が響いた。現在あるふりかけは大正時代の初期に生まれ、四つ目の和暦を間もなく迎える。100年超の商品史は海苔や漬物、佃煮といったほかのご飯周り商材と比べれば圧倒的に浅い。現代のご飯食、和食文化を継承し、促進するのに新価値を伝える革新が待たれる。同時に時短・簡便性のほか、健康的な乾物の組み合わせの妙といった、本来の価値訴求もことごとく続けたい。
(徳永清誠、浜岡謙治、堀江勝、横山卓司、吉岡勇樹、涌井実)