包装米飯特集

調理品・コメまわり品 2019.09.06
包装米飯特集

 ◆10年以内に1000億円市場へ
 パックご飯を意味する無菌包装米飯市場は、9年連続で増加した。本紙推計の18年度市場規模(出荷ベース)は前年比7%前後増加の691億円と700億円に迫った。数量ベースで見ても、食品需給研究センター調べの18年1~12月生産量は同5.7%増の17万0218tと過去最高を更新。社会構造や生活様式の変化で、簡便性や安全・安心・高品質が受け入れられ、日常食利用が増加。需要に対して供給が追いついていなかったが、各社の投資が進み今期は供給体制が強化され、今後もさらなる市場拡大が期待できそう。ここ2年間では毎年50億円弱、7%ずつ拡大している市場。今後踊り場はあっても、同様の伸びを示すとみられ、10年以内に1000億円、15年後には18年度比2倍以上の1500億円規模となる可能性も見えてくる期待の市場だ。(川崎博之、久保喜寛、佐藤路登世、本宮康博、丸山正和、村岡直樹、本吉卓也、山本大介、吉岡勇樹)