包装米飯特集
パックご飯を意味する無菌包装米飯市場は、10年連続で増加した。本紙推計の19年度市場規模(出荷ベース)は、前年比7~8%増の741億円と、前年からさらに50億円市場が拡大したとみられる。食品需給研究センター調べの生産量は、暦年ベースでは同6%増の21万0271tだったが、4~3月の年度ベースで見ると、3月からの休校や外出自粛の増加で年度末の需要が急増し同8.9%増の21万8499tと過去最高を更新。少子高齢化や個食化などの社会変化にプラスして、自然災害や新型コロナウイルス感染症による内食需要の増加で、20年度も引き続き拡大が見込まれる。ここ3年間で毎年40億~50億円、7%ずつ拡大している市場。市場拡大に伴い伸び率は鈍化しそうだが、このままの金額規模で成長が続けば、5~6年先には1000億円規模となる可能性も見えてくる期待の市場だ。(山本大介)
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◆包装米飯特集:10年連続前年超え、1000億円視野 日常食としても定着
調理品・コメまわり品 特集 2020.09.04パックご飯を意味する無菌包装米飯市場は、10年連続で増加した。本紙推計の19年度市場規模(出荷ベース)は、前年比7~8%増の741億円と、前年からさらに50億円市場が拡大したとみられる。食品需給研究センター調べの生産量は、暦年ベースでは同6%増の21…続きを読む
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包装米飯特集:各社、環境配慮取組み推進
調理品・コメまわり品 特集 2020.09.04●サトウ食品「サトウのごはん」賞味期限を1年に延長 サトウ食品は8月1日製造分から、無菌包装米飯製品(一部を除く)の賞味期限を1年に変更した。主力「サトウのごはん」など白米製品を10ヵ月から2ヵ月間延長。さらに、年月日表示を「年月」表示にして、国際…続きを読む
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包装米飯特集:サトウ食品 社名とブランド名統一 ラインアップも拡充
調理品・コメまわり品 特集 2020.09.04サトウ食品は今年創業70周年を迎えたのを機に、8月1日に佐藤食品工業から社名を変更した。ブランド名と統一することで、一層の企業価値向上を図る。加えて今期は、新商品投入や賞味期限延長、年月表示変更などにも取組み、さらなる拡販を図る。 同社の20年4月…続きを読む
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包装米飯特集:テーブルマーク 前期上回る成長目指す 認知獲得活動に注力
調理品・コメまわり品 特集 2020.09.04テーブルマークのパックごはん(無菌包装米飯)事業は20年度1~6月上半期、売上げが前年比1桁台後半の伸びで推移した。トップシェアを競う大手の一角として、19年度も同1桁台前半の売上げ増と市場拡大をリードした。今期は新型コロナ下での需要変動にも対応する…続きを読む
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包装米飯特集:東洋水産 無菌・レトルトが販売増 「もち麦プラス」投下
調理品・コメまわり品 特集 2020.09.04東洋水産の米飯事業の4~7月の販売状況は、米飯市場と同様に売上げを伸ばしている。基幹アイテムの「あったかごはん」や「ふっくらごはんが炊けました」などの無菌包装米飯だけでなく、「玄米ごはん」や「麦ごはん」などのレトルト包装米飯も好調で、全体的に販売増で…続きを読む
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包装米飯特集:ウーケ 3交代制で24時間稼働 発注倍増も安定供給
調理品・コメまわり品 特集 2020.09.04神明グループのウーケは、業容拡大に伴い昨年4月、第3ラインを完成させ、1月に3交代制を敷いて24時間稼働となり、年間1億2000万食のフル生産が可能となった。その結果、新型コロナウイルス感染拡大で、一時期は通常の2倍以上の発注が寄せられたが、欠品する…続きを読む
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包装米飯特集:たいまつ食品 需要拡大へ新たな商品 紅鮭ごはんで差別化
調理品・コメまわり品 特集 2020.09.04たいまつ食品は、需要拡大に向けて米飯商品でも秋冬の新商品を積極的に投入する。おかゆ・レトルト包装米飯を含めた米飯事業計で、今期は前年比9.1%増の11億5500万円を計画する。 前期の米飯事業は、同30.1%増の10億5800万円だった。このうち、…続きを読む
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包装米飯特集:越後製菓 フィルム容器浸透図る 米飯事業の底上げを
調理品・コメまわり品 特集 2020.09.04越後製菓は今秋の新商品投入はないものの、引き続き「日本のごはん」を中心としたフィルム容器商品で差別化を図り、底上げしたい考え。通期のコメ・米飯事業は前年比10%増の18.7億円を目指す。 前期のコメ・米飯事業は年間を通じて好調に推移し、同8.3%増…続きを読む
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包装米飯特集:JA全農 好調「国産もち麦ごはん」 巣ごもり需要追い風
調理品・コメまわり品 特集 2020.09.04JA全農は「国産もち麦ごはん」を発売。原料のうるち米だけでなく、もち麦もすべて国産を使用している。原料もち麦は「くすもち二条」で、1パック(150g)当たり食物繊維が3.6g含まれる。同時に、くすもち二条の特徴である、大粒かつほのかな黄色の外観で、も…続きを読む
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包装米飯特集:アイリスフーズ 食品SMへの拡販進む 健康ニーズ積極対応
調理品・コメまわり品 特集 2020.09.04アイリスオーヤマグループのアイリスフーズは、包装米飯では15度C以下で精米、パックし添加物不使用の「低温製法米のおいしいごはん」を中心に展開している。今期はコロナ禍による巣ごもり消費の増加で、10個パックを中心に需要が拡大。主力のホームセンターのほか…続きを読む
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包装米飯特集:はごろもフーズ 小分けのパイオニア「パパッとライス」展開
調理品・コメまわり品 特集 2020.09.04はごろもフーズは包装米飯の品揃えとして、「パパッとライス」を展開。小分けタイプのパイオニアとして、食べ切りサイズでの容量展開でニーズに対応している。 近年ではシリーズ初となる機能性表示食品「食後の血糖値の上昇が気になる方のパパッとライス」を商品化す…続きを読む
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包装米飯特集:はくばく おかゆ食シーン創造 「もち麦」など3品上市
調理品・コメまわり品 特集 2020.09.04はくばくは今秋、レトルトかゆ市場に参入する。「暮らしのおかゆ」シリーズで「もち麦おかゆ」「五穀おかゆ」「発芽玄米おかゆ」3品を1日、新発売した。粒感を残してふっくら仕上げ、食べ応えがあるため、病気や非常食だけでなく、日常食としてのおかゆ食シーンを創造…続きを読む
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包装米飯特集:丸美屋食品工業 防災備蓄で成長加速 社内ランチにも
調理品・コメまわり品 特集 2020.09.04丸美屋食品工業は具材と無菌ご飯のセット米飯を展開し、下期は防災備蓄も訴えて、成長を加速する。前12月期売上げを前年比27%増と大幅に伸ばして7年連続の2桁増。今期はコロナ禍で販促できず一部休売もあり伸び率がとどめられた。9月に全国紙でタイアップ広告を…続きを読む
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包装米飯特集:永谷園 新カップ茶づけ好調 フリーズドライご飯賞味期限8年に
調理品・コメまわり品 特集 2020.09.04永谷園は今春、ロングセラーの「カップ茶づけ」をリニューアル発売し、試しやすい価格や大きなフレークが支持されている。配荷店を倍増し、今3月期売上げを前年比2桁成長させた。湯戻し5分の「フリーズドライ(FD)ご飯」は賞味期限を8年に延長し、災害備蓄用で人…続きを読む
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包装米飯特集:味の素社 レトルトおかゆ製品価値アピール シニア世代の日常食へ
調理品・コメまわり品 特集 2020.09.04味の素社は、健康課題解決企業としてレトルトおかゆの製品価値を生活者にどのように伝えるかを追求している。シニア世代の日常食に定着させる鍵がそこにあるためだ。おかゆそのものの健康価値、おかゆと組み合わせるレシピによって伝えるおいしさを伴う栄養価値--。そ…続きを読む
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包装米飯特集:大塚食品 健康志向高まり伸長 「マンナンごはん」など好調推移
調理品・コメまわり品 特集 2020.09.04大塚食品が展開するパックご飯「マンナンごはん」は、コンニャク生まれの米粒状加工食品「マンナンヒカリ」と北海道産「ゆめぴりか」をブレンドして、炊き上げた。レンジで温めるだけでおいしく食べられる簡便性に加え、糖質やカロリー摂取を抑えつつ、食物繊維が摂取で…続きを読む