缶詰・瓶詰・レトルト食品特集
新型コロナウイルス感染拡大から2年目の夏を越え、缶詰・瓶詰・レトルト食品の需要は昨年からの反動減に見舞われつつもおおむね堅調に推移している。依然として感染終息が見通せない中、外食機会の減少に伴う内食シフトは常態化し、家庭内調理と食事機会の増大、家飲みのつまみ需要、「密」を避けるアウトドアレジャー向け食材としての需要など、その利用価値は高まっている。業務用市場の長引く低迷は大きな損失だが、ニューノーマルに対応することで生き残りと成長を目指す展開が当面続く。コロナ初年の需要ピーク後、今年2月以降はほぼ全品目で売上げの反動減が生じた。だが一部を除き、家庭用は全体としてコロナ前の19年を上回る状況となっている。共通課題は原料高や人件費上昇などのコストアップ。すでに価格改定の動きも出ており、収益力の強化が求められる。ワクチン接種進展に伴う行動制限の緩和が近づく中、次なる一手をどう打つかもメーカーの浮沈を左右しそうだ。(本宮康博)
-
◆缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:成長期待 高まる利用価値
缶詰 特集 2021.09.15新型コロナウイルス感染拡大から2年目の夏を越え、缶詰・瓶詰・レトルト食品の需要は昨年からの反動減に見舞われつつもおおむね堅調に推移している。依然として感染終息が見通せない中、外食機会の減少に伴う内食シフトは常態化し、家庭内調理と食事機会の増大、家飲み…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:缶詰=価格で青魚缶苦戦 ツナ缶など他カテゴリー…
缶詰 特集 2021.09.15缶詰市場(丸缶のうち飲料除く、以下同)は、最大カテゴリーの青魚缶(サバ・サンマ・イワシ)を除き、新型コロナの2年目に襲った市場の反動減傾向の中でも好調を保っている。 この間、コロナによる海外工場の稼働低下やコンテナ不足などが原因で、海外の水産物全般…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:瓶詰=ジャム・海苔堅調 料理提案に成長余地も
缶詰 特集 2021.09.15瓶詰は主力のジャム、海苔佃煮が堅調に推移している。近年市場は減少続きだったが、20年のコロナ対策の巣ごもり志向が追い風になった。今年もコロナ共存で内食増は続くが、パンやご飯食は高止まり。調味料使いといった料理提案に成長余地が残されている。 昨春から…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:レトルト=4年連続で生産量最高更新
缶詰 特集 2021.09.15●カレー・どんぶりなど増加 レトルト食品は日本缶詰びん詰めレトルト食品協会によると20年は5年連続で前年を上回った。17年から4年連続で過去最高を更新している。20年のレトルト食品の内容重量は前年比0.8%増の38万8746t、箱数は同16.6%増…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:日本水産 「らくジャン!」情報発信へ注力
調理品・コメまわり品 特集 2021.09.15日本水産の缶・瓶詰カテゴリーは今期、4~6月期累計売上げが前年未達だった。主力の青魚缶(サバ・イワシ・サンマ)は大幅な前年割れとなり、瓶詰(さけほぐし、とりそぼろ)は前年を上回った。ただ月を追うごとにダウン幅は縮小しており、下期以降の回復を見込む。 …続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:極洋 減塩タイプ拡充、定番化目指す
缶詰 特集 2021.09.15極洋の缶詰事業は今期、4~7月累計売上が前年比で減収となった。昨年は新型コロナによる特需があったが、今期は際立った需要がない状況が続いたため青魚缶(サバ・イワシ・サンマ)は苦戦したが、ツナ缶は前年を維持した。上半期(4~9月)は前年割れでの着地を見込…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:ホテイフーズコーポレーション 新ブランド「グル…
調理品・コメまわり品 特集 2021.09.15ホテイフーズコーポレーション(静岡市)は1日、同社初のレンジ対応スタンドパウチ商品として新ブランド「レンジで簡単!グルメツアー」シリーズ2品を発売した。同時に、ロングセラー「やきとり缶詰」にはシリーズ初となる洋風系「とりチーズ」を追加するなど、鶏肉関…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:ハウス食品 新製品投入でさらなる活性化を
缶詰 特集 2021.09.15ハウス食品のレトルトカレーの20年度売上高は前年比0.3%減の167億円となった。「プロクオリティ」が同11.9%増、「選ばれし人気店」が同25.8%増と大きく伸長した。「〓〓(カリー)屋カレー」は同1.6%減。「プロクオリティ」はストック需要の増加…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:エスビー食品 「ご当地にっぽんのカレー」新しい…
調理品・コメまわり品 特集 2021.09.15エスビー食品のレトルトカレーは20年度で前年比4.5%減の132億5000万円(家庭用、業務用含む)となった。家庭用はほぼ前年並みとなったが、外食自粛やテレワークの推進などで業務用が伸び悩んだ。また2、3月は新型コロナウイルス発生当初の需要増の反動減…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:はごろもフーズ 今秋も多彩な品揃え
缶詰 特集 2021.09.15●「オイル不使用シーチキンL」など はごろもフーズの前期関連事業は、新型コロナによる内食需要の増加を受けて、家庭用製品の需要が大きく拡大。「シーチキン」「朝からフルーツ」「シャキッとコーン」などがいずれも前年を超えた。今第1四半期は前年の需要急拡大…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:国分グループ本社 スーパーの売上げ寄与
缶詰 特集 2021.09.15●流通チャネルは拡大基調 国分グループ本社が展開するつまみ専用缶「K&K缶つま」は、20年1~12月期の売上高が前年比7%増で推移した。新型コロナによる環境変化を追い風に、同年3~5月には異常値を記録するなど需要が急増した。今期1~7月累計売上高は…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:大塚食品 アレンジ仕様レトルトカレーを
缶詰 特集 2021.09.15大塚食品は、具材と組み合わせることで、自分好みのカレーがすぐできる3袋入りの“調理用レトルトカレー”「ボンカレークック 甘口」「同 中辛」の2品を8月23日から全国で新発売した。そのまま温めても楽しめる「アレンジ仕様のレトルトカレー」という新たな提案…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:永谷園 「麻婆春雨」子どもの野菜摂取に最適
缶詰 特集 2021.09.15永谷園は「麻婆春雨」が子どもの野菜摂取に最適とTVCMやSNS広告、店頭で積極的に提案する。8割の子どもが一緒に野菜を食べている、ユーザー価値を伝える。レトルト商材は主に「広東風かに玉」を展開して安定成長している。今秋は久しぶりの新商品の「レンジのス…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:丸美屋食品工業 50周年迎え「黄金」「黒麻婆」…
調理品・コメまわり品 特集 2021.09.15丸美屋食品工業は今12月期、トップブランドの「麻婆豆腐の素」が発売50年を迎え、周年企画を充実している。限定発売の「黄金」「黒麻婆」を揃え、夏商戦から同時陳列を加速する。アッパー商材の「贅を味わう」を成長させるなど内食の深まりに対応。前年の好実績を維…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:明治屋 新ジャンル「サラダビーフ」提案
缶詰 特集 2021.09.15明治屋は具材やソース、製法を追求した「おいしい缶詰」を展開、多彩なラインアップを保有している。前期は新型コロナによる内食や家飲み需要に加え、グルメ缶詰として優れた品質やおいしさが評価され、前年比2桁増で推移した。反動を受けている今期も販路を拡大し、裾…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:マルハニチロ サバ缶の新たな食べ方アピール
缶詰 特集 2021.09.15マルハニチロの缶・瓶詰事業は今期、新型コロナによる巣ごもり需要後の反動減もあり苦戦。うちイワシ缶は堅調、サンマ缶は記録的不漁に伴う今春の価格改定の影響が出た。サバ缶は低・中価格帯で不振、高付加価値ブランド「月花(つきはな)」シリーズの落ち込みは少ない…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:桃屋 露出増やして試買、再購入促す
缶詰 特集 2021.09.15桃屋は毎年の成長速度を早めている。今9月期売上げは前年比8%増で推移し、前年のコロナ特需に迫る勢い。ほぼ味付けいらずの「かんたんレシピ」をTVCMで伝え、家庭内食の深まりをとらえた。TV露出と協賛ラジオも手伝ってトライアル、リピート購入を得る好循環。…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:テーブルランド レトルトかゆなど好調も反動減
缶詰 特集 2021.09.15トップシェアを誇るなめ茸などの瓶詰商品やレトルトかゆを展開する、テーブルランド。4~9月期の売上げ予想は前年比で約8%減と、一歩後退を見込む。「昨年の春夏期は、初の緊急事態宣言下で特殊な売上げ増だった」(同社)ため、レトルトかゆなどは勢いを保っている…続きを読む