マーガリン類特集

乳肉・油脂 2022.12.02

 22年度上期(4~6月)のマーガリン・ファットスプレッドなどのマーガリン類(本特集では加工油脂としてフィリングやホイップ、油脂加工品も含む)は、20年下期から続く原材料高騰や、エネルギー・物流などユーティリティーコストの上昇を受け、採算性の厳しさが続いている。ただし、マーガリン類は食品業界屈指の技術立脚型産業。業務用は食感維持・向上、消費・賞味期限の延長による食品ロスの削減、最終製品の高付加価値化など、ユーザー視点での課題解決に向けたラインアップを各社揃え、プラントベースアイテムも参入が相次ぐ。家庭用もバター代替需要にとどまらず、幅広い料理への活用など、新たな食シーン創出へ向けてかじを切っているようだ。価格面での理解と、ユーザー課題解決の2軸提案がますます進むと考えられる。(小澤弘教)