漬物特集2023
食品需給研究センターの食品産業動態調査によると、23年1~8月累計の野菜・果実漬物の生産量は55万0959tと前年比0.3%減だった。構成比で最大のキムチの生産量が回復に転じた一方、ショウガ漬けをはじめ減少したカテゴリーも目立ち、全体では微減で推移。消費面ではシェアの広がるキムチに比べ主要カテゴリーの浅漬けの減少が続くなど、市場の成長獲得へ克服すべき課題は多い。(志賀愛美)
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◆漬物特集:加速する付加価値訴求 ユーザー層の減少に多様な打ち手を展開
農産加工 2023.11.28食品需給研究センターの食品産業動態調査によると、23年1~8月累計の野菜・果実漬物の生産量は55万0959tと前年比0.3%減だった。構成比で最大のキムチの生産量が回復に転じた一方、ショウガ漬けをはじめ減少したカテゴリーも目立ち、全体では微減で推移。…続きを読む
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漬物特集:22年7月~23年6月全国単品売上高ランキング KSP-POSデー…
農産加工 2023.11.28全国1000店舗超の食品スーパーが参画するKSP-POS(KSP-SP社運営)の金額実績を基に、漬物カテゴリーの単品売上高ランキング(全国・ブロック別)を取りまとめた。集計対象期間は22年7月~23年6月の1年間。当該期間中は多くのメーカーがコストプ…続きを読む
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漬物特集:東海漬物 「こくうま」に新商品 12年ぶり「カクテキ」
農産加工 2023.11.28東海漬物は、二枚看板の「こくうまキムチ」と「きゅうりのキューちゃん」が今年も各売場をけん引した。笑福亭鶴瓶と清野菜名をCM起用し、愛され続ける定番商品の魅力を広める。来年20周年を迎える「こくうまキムチ」は今年3月にシリーズ12年ぶり新商品「カクテキ…続きを読む
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漬物特集:ピックルスコーポレーション 白菜関連の販売強化
農産加工 2023.11.28●「焙煎ごま白菜」を投入 ピックルスコーポレーションは秋冬商戦に向け、白菜関連製品の販売強化と漬物の付加価値訴求に注力する。 下期のイチオシ商品は、9月発売の徳用浅漬けシリーズ「みんなで満足大入 焙煎ごま白菜」。焙煎ごまを使用し、素材の風味を楽し…続きを読む
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漬物特集:秋本食品 「王道キムチ」20周年 今夏限定「大辛」再販へ
農産加工 2023.11.28今年創立90周年を迎えた秋本食品は、今秋冬にもプレゼントと増量キャンペーンを実施するほか、看板商品「王道(ワンド)キムチ」発売20周年記念で、今夏に期間限定販売した「王道キムチ 大辛」を24年1~3月に再販売する。 年末商戦の激しい12月には2倍増…続きを読む
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漬物特集:新進 汎用性で幅広い客層 「辛口味噌仕立て」好評
農産加工 2023.11.28新進は、9月に新発売した「刻み大根の辛口味噌仕立て」が好評を博している。 重厚感のあるパッケージで売場に独特の存在感を放つ同商品は、仙台味噌に青唐辛子やショウガなどを使い、辛味とうまみが幅広い層の人気を呼ぶ。 ご飯や豆腐に載せたり、焼肉の付け合わ…続きを読む
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漬物特集:マルハチ 季節感生かし差別化 「四季のキムチ秋」投入
農産加工 2023.11.28来年110周年の浅漬け大手メーカー、マルハチは今夏、2年の開発期間を経てキムチ売場に登場した。 漬物市場の人気カテゴリーで激戦区のキムチ売場に、浅漬けメーカーならではの季節感を生かした「四季のキムチ 夏」を7月から先行販売。9月からは「秋」を販売し…続きを読む
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漬物特集:中田食品 梅干し喫食機会拡大 「やわらか熟粒」が貢献
農産加工 2023.11.28中田食品は、主力の「やわらか熟粒」シリーズで梅干し喫食機会拡大に貢献する。直近では日本のおにぎり文化を国内外に普及するための活動を行う「おにぎり協会」の認定商品に登録し、和食に欠かせない食品の一つである梅干しの価値発信を強化。 インスタグラムなどの…続きを読む
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漬物特集:やまう 若い世代に魅力発信 「二色カップ」伸び順調
農産加工 2023.11.28カップ製品を中心に多彩な漬物商品を展開するやまうは、今年も「二色カップ」シリーズの売れ行きが順調に伸びている。中でも人気の漬物2種を組み合わせた同シリーズの「二色 お茶漬パリパリ・赤しば漬」と「同 お茶漬パリパリ・つぼ漬」が好評。導入店舗数が増加し、…続きを読む
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漬物特集:遠藤食品 おいしさ・機能性訴求 「しょうがフレーク」注目
農産加工 2023.11.28遠藤食品の今秋冬の商品で注目したいのが「しょうがフレーク」だ。こだわりの国産ショウガと「二段熟成醤油」を駆使して開発した。商品コンセプトは「あったかごはんでめちゃ美味しい!!」。今年5月に消費者庁に機能性表示食品として届け出が完了したことでパッケージ…続きを読む
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漬物特集:岩下食品 具材たっぷり存在感 「生姜焼きの素」新発売
農産加工 2023.11.28岩下食品は、9月6日から「岩下の新生姜 たっぷり生姜焼きの素」を新発売した。千切りとすりおろしのダブル配合で製品中45%と、たっぷりの「岩下の新生姜」が調味料だけでなく具材としての存在感をみせる。 味付けには醤油、砂糖、黒酢をバランスよく合わせ、炒…続きを読む
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漬物特集:伊勢惣 手軽に作れる「麹水」 「みやここうじ」が人気
農産加工 2023.11.28伊勢惣は「みやここうじ」の販売が好調だ。健康志向の高まりを背景に甘酒を手作りする人が増えた中、今年は「麹水」が注目されている。人気タレントがTV番組で同社の「みやここうじ」を手にしながら麹水を紹介したこともあって、同社への問い合わせが増えている。 …続きを読む
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漬物特集:三栄源エフ・エフ・アイ 漬物向けの着色料「ベジタレッドDK」 コス…
農産加工 2023.11.28三栄源エフ・エフ・アイが提案する多彩な着色料や甘味料が、漬物市場で注目を集めている。2022年秋に上市した「ベジタレッドDK」は、コストダウンを可能にした漬物向けの着色料製剤。原材料・エネルギー価格、物流費が高止まりする中、市場に価値を提供する。 …続きを読む
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漬物特集:梅原料事情=24年は不作懸念 新たな付加価値を
農産加工 2023.11.28農林水産省によると、2022年の全国の梅収穫量は9万6600t、前年比8%減だった。 収穫量1位の和歌山県は6万4400t、同5%減。2位の群馬県は、ひょう害の影響から3680tと前年を36%下回った。 次いで量の多い順に山梨県1710t(同16…続きを読む
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漬物特集:有力専業卸トップインタビュー 次世代へアプローチを
農産加工 2023.11.28人流が戻り、飲食店やインバウンド需要の回復がみられる漬物業界だが、同時に酷暑に伴う原料調達難やコストプッシュインフレ、円安の長期化により不透明感が増している。コストの価格転嫁による消費者離れを抑えるためにも、非価格販促や簡便性、高付加価値などの価値訴…続きを読む
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漬物特集:東京中央漬物・齋藤正久社長 新しいことに積極的挑戦
農産加工 2023.11.28◇有力専業卸トップインタビュー 在京有力専業卸の東京中央漬物が元気だ。前3月期は家庭用市場の停滞にやや引きずられる格好となったが、今期は大きく息を吹き返している。9月に都内で開催した自社展示会でも、年末年始向け高付加価値商品やオリジナル商品のパプリ…続きを読む
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漬物特集:丸越・野田明孝社長 不易流行の姿勢で活性化
農産加工 2023.11.28◇有力専業卸トップインタビュー 丸越は8月、地元の和菓子老舗「松河屋老舗」と共同開発した新感覚銘菓「まるどら」を発売した。あんの中に特製のウリの粕漬けを入れ、これまでにはない味わいを実現。このような不易流行の姿勢で、市場の活性化を図っている。また、…続きを読む
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漬物特集:堺共同漬物・林野雅史社長 事業領域広げ時代に対応
農産加工 2023.11.28◇有力専業卸トップインタビュー 大阪府南部の泉州地域特産品である水ナス漬けで、トップシェアを誇る堺共同漬物。近年は野菜加工技術を生かして、ミールキットや野菜スイーツの開発にも注力する。「先代から受け継いだ水ナス漬けの事業を柱にしつつ、時代に合わせて…続きを読む