新春特集第2部
◇食育が関わるSDGs・食品ロス削減
2019年8月、参議院議長に就任した山東昭子参議院議員は、長年にわたり国民の健康や食に関わる政策に携わるなど活躍の場を広げている。「食品ロス削減及びフードバンク支援を推進する議員連盟」の会長を務め、超党派の国会議員らで立法した「食品ロスの削減の推進に関する法律」(食品ロス削減推進法)が、同年10月1日に施行された。当時、会長として超党派議員を引っ張ってきた山東議長は、「食育が、食品ロス削減問題やSDGs(持続可能な開発目標)に深く関わっている。日本の未来を背負って立つ世代に健康と食について真剣に向かい合ってほしい」と語る。(聞き手=今野正義日本食糧新聞社会長CEO)
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◆新春特集第2部:新春インタビュー=山東昭子参議院議長に聞く 意識変えて行動…
特集 総合 2021.01.01◇食育が関わるSDGs・食品ロス削減 2019年8月、参議院議長に就任した山東昭子参議院議員は、長年にわたり国民の健康や食に関わる政策に携わるなど活躍の場を広げている。「食品ロス削減及びフードバンク支援を推進する議員連盟」の会長を務め、超党派の国会…続きを読む
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新春特集第2部:2021年業界展望=食品卸売業 事業環境一変 取引構造で明暗
特集 卸・商社 2021.01.01◇さまざまなシナリオ、想定不可欠 新型コロナウイルスの感染拡大は、食品卸業界の事業環境を一変させた。昨年、政府の緊急事態宣言発令を契機に、生活者の行動や価値観、企業の働き方などが大きく変貌。外出自粛で食品スーパー(SM)やドラッグストア(DgS)な…続きを読む
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新春特集第2部:21年トップは語る成長戦略=三菱食品・森山透社長
特集 卸・商社 2021.01.01三菱食品にとって、21年度は次期中期経営計画を始動する節目の年だ。現中計で強力に推進するデジタル活用に加え、新型コロナ影響で大きく変貌する消費行動や価値観を想定し、市場へ「最適解」を提供する姿勢を一段と強める方針。森山透社長に展望を聞いた。 ●デジ…続きを読む
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新春特集第2部:21年トップは語る成長戦略=国分グループ本社・國分晃社長
特集 卸・商社 2021.01.01国分グループ本社は今年、第11次長計をスタートする。令和初となる長計では、同社の「SDGs(持続可能な成長目標)」とDX(デジタルトランスフォーメーション)への対応を最大のテーマとして、食品流通のニューノーマル構築に挑む國分晃社長に聞いた。 ●令和…続きを読む
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新春特集第2部:21年トップは語る成長戦略=日本アクセス・佐々木淳一社長
特集 卸・商社 2021.01.01日本アクセスは今期着手した業務改革を先送りせず進めるため、21年度も1年間の短期経営計画となる。佐々木淳一社長はリアルとネットの融合がさらに進むとみるが、得意先とメーカーをつなぎ「安全を担保して安定供給しながら価値を届けるのは変わらない使命だ」と強調…続きを読む
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新春特集第2部:21年トップは語る成長戦略=加藤産業・加藤和弥社長
特集 卸・商社 2021.01.01加藤産業の加藤和弥社長は、変化する消費者の購買行動に合わせた売場づくりの提案にスピード感を持って対応することの必要性を説く。一方で卸売業としての変わらぬ「つなぎ」の役割を大事にする。加藤社長に展望を聞いた。 ●購買行動の変化に対応 変わらぬ「つなぎ…続きを読む
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新春特集第2部:21年トップは語る成長戦略=伊藤忠食品・岡本均社長
特集 卸・商社 2021.01.01伊藤忠食品は昨年から新中計「Transform2022~領域を超えて~」を始動。2年目に入る今年はデジタルサイネージをはじめとする中計の重点3分野と既存卸事業の強化を同時に進めていく考えだ。岡本均社長に狙いを聞いた。 ●消費者起点の戦略推進 デジタ…続きを読む
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新春特集第2部:21年トップは語る成長戦略=三井食品・萩原伸一社長
特集 卸・商社 2021.01.01三井食品は昨年始動した新中計「中期経営計画2023」に沿って、経営改革を加速する。自社の得意分野の明確化、物流の在り方など業容の見直しを進め、顧客の存在感や価値を高める卸への転換に注力する構え。萩原伸一社長に新年の展望を聞いた。 ●新中計で経営改革…続きを読む
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新春特集第2部:21年トップは語る成長戦略=三井食品・萩原伸一社長
特集 卸・商社 2021.01.01三井食品は昨年始動した新中計「中期経営計画2023」に沿って、経営改革を加速する。自社の得意分野の明確化、物流の在り方など業容の見直しを進め、顧客の存在感や価値を高める卸への転換に注力する構え。萩原伸一社長に新年の展望を聞いた。 ●新中計で経営改革…続きを読む
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新春特集第2部:21年トップは語る成長戦略=トモシアホールディングス・竹内成…
特集 卸・商社 2021.01.01トモシアホールディングスの竹内成雄社長は「コロナ禍が終息しても、食品業界は完全に元の姿には戻らない」とし、この機会を将来に向けた構造転換期に位置付ける。拠点整備や営業戦略の在り方などを再度見直し、社会変化を想定した企業ブランドの向上にも投資を強化する…続きを読む
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新春特集第2部:21年トップは語る成長戦略=日本酒類販売・田中正昭社長
特集 卸・商社 2021.01.01日本酒類販売は働き方改革を基盤に企業としての成長を加速する。デジタル技術の活用により業務効率化を進める一方、卸視点でのマーケティング機能を強化。「新たな日常」での提案力向上に取り組む。田中正昭社長に戦略を聞いた。 ●働き方改革基盤に加速 マーケティ…続きを読む
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新春特集第2部:卸・メーカー・飲食店座談会 2021年の外食市場占う
特集 外食 2021.01.01◆7割市場で10割稼ぐ コロナ禍で大打撃を受けた外食産業。飲食店の市場規模は戻っても「7割程度」との見方もある。市場のパイは縮小したとしても、事業としての継続を図るには10割稼ぐことを目指すべきだ。「7割市場で10割稼ぐ」ためには何が必要か。飲食店…続きを読む
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新春特集第2部:2021年業界展望=業務用食品卸 事業継続に最大の意義
特集 卸・商社 2021.01.01◇コロナ禍の経営危機 業務用食品卸の主力市場の得意先は新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けた。上期決算で赤字決算となった業務用卸もあるが、2020年の業績は企業の力や経営方針、戦略の問題ではない。想定外どころか想像だにしない災害によるものだ…続きを読む
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新春特集第2部:21年トップは語る成長戦略=トーホー・古賀裕之社長
特集 卸・商社 2021.01.01トーホー(古賀裕之社長)はグループ売上げで8割を超える業務用食品卸事業がコロナ打撃を受け、今1月期売上げ予想を約10年前規模の1850億円と公表。「8割経済」下でも耐えうる企業体質追求と独自性あるリアル展示商談会の実現で新生活様式に備える。 ●8割…続きを読む
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新春特集第2部:21年トップは語る成長戦略=尾家産業・尾家啓二社長
特集 卸・商社 2021.01.01尾家産業(尾家啓二社長)はデジタルシフトと原点回帰を同時推進する。営業活動と事務業務でデジタル化を図り、主要得意先とのスクラム組み直しで関係を再構築する。好調のヘルスケア業態やC&C(現金・持ち帰り)業態に活路を見いだし新潮流に備える。 ●3戦略で…続きを読む
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新春特集第2部:21年トップは語る成長戦略=ヤグチ・栗栖信也社長
特集 卸・商社 2021.01.01ヤグチ(栗栖信也社長)の前5月期業績は、売上げは前年比9.5%減の700億7200万円。2月までは堅調な推移だったが、第4四半期(3~5月)に新型コロナウイルス感染拡大が外食産業を直撃。利益も同36.7%減と減収減益となった。 ●「新たな日常」に対…続きを読む
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新春特集第2部:2021年業界展望=中食 価格の二極化が明確に
特集 中食 2021.01.01◇消費者の購買行動が一変 惣菜は、日持ちの短い即食型という性格上、新型コロナウイルス拡大の影響を最も大きく受けた食品と言える。コロナ禍以前は、生鮮3品が比較的ダウントレンドにある中で、惣菜は上昇トレンドで推移していた。ところが、新型コロナを契機にこ…続きを読む
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新春特集第2部:2021年業界展望=スーパー 変容はコロナ後も続く
特集 小売 2021.01.01◇販促・価格・DXが焦点 コロナ禍は、食品スーパー(SM)の業績には総じてプラスに作用した。ただ、その中でもSMの取組みにはいくつもの変容が見られ、多くは現在も進行中であり、コロナが終息した後も同じ流れのまま継続しそうだ。そうした変化の潮流は、例え…続きを読む
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新春特集第2部:21年トップは語る成長戦略=ライフコーポレーション・岩崎高治…
特集 小売 2021.01.01ライフコーポレーションの岩崎高治社長は、ウィズコロナの経営方針を「守る・攻める・変える」の三つに集約する。そしてこれを機に同質化競争から脱却し、自社はもとより業界の体質改善を目指すべきと、コロナ禍による変容の先を見据える。 ●同質化の競争から脱却 …続きを読む
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新春特集第2部:21年トップは語る成長戦略=サミット・服部哲也社長
特集 小売 2021.01.01サミットの服部哲也社長は、実店舗を起点に新たな価値創造を進める。人との触れ合いのあるハイタッチな接客をさらに磨き、店ごとに工夫をして魅力を高めて来店動機を増やす。ビジョンとして掲げる社会に必要とされる新しい食品スーパー(SM)づくりを追求する。 ●…続きを読む
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新春特集第2部:21年トップは語る成長戦略=全日食チェーン 平野実・全日本食…
特集 小売 2021.01.01全日食チェーン(本部=全日本食品・平野実社長)は21年度、第11次3ヵ年計画の最終年度として集大成を図る。デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進と商品力強化に重点を置く。加盟店支援の経営にも助言し、加盟店が再投資できる経営を目指す。 ●中計…続きを読む
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新春特集第2部:21年トップは語る成長戦略=セルコチェーン・佐伯行彦理事長
特集 小売 2021.01.01セルコチェーンの佐伯行彦理事長(さえきセルバホールディングス社長)は、食品スーパー(SM)にとって21年は試練の年になると警戒する。雇用や所得の問題が深刻化し、価格競争は避けられないと見る。備えは今期中にすべきと指摘する。 ●試練の年、備え今期中に…続きを読む
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新春特集第2部:21年トップは語る成長戦略=日本生協連・嶋田裕之代表理事専務
特集 小売 2021.01.01◇日本生活協同組合連合会・嶋田裕之代表理事専務 コロナ禍の影響で、地域生協においてNB商品の不足があったため、日本生活協同組合連合会(嶋田裕之代表理事専務)は2021年、緊急時でのNB商品の共同調達の検討を本格化させる。また、宅配システムの能力を超…続きを読む
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新春特集第2部:21年トップは語る成長戦略=パルシステム生協連・大信政一代表…
特集 小売 2021.01.01◇パルシステム生活協同組合連合会・大信政一代表理事理事長 パルシステム生活協同組合連合会(大信政一代表理事理事長)の上期は、新型コロナ感染症によって家庭内での需要が伸びたが、欠品などで機会損失もあった。家庭内での食事は増える傾向のため、新たに2年間…続きを読む
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新春特集第2部:21年トップは語る成長戦略=コープデリ生協連・土屋敏夫代表理…
特集 小売 2021.01.01◇コープデリ生活協同組合連合会・土屋敏夫代表理事理事長 コープデリ生活協同組合連合会(土屋敏夫代表理事理事長)は感染症流行による備蓄用食品の需要増、家庭内調理の急増で品切れなどが起きた。受注、調達、配送などでの厳しい経験を踏まえ、既存物流施設の機能…続きを読む
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新春特集第2部:2021年業界展望=コンビニエンスストア 内食需要対応急ぐ
特集 小売 2021.01.01◇加盟店の支援強化など 改革も同時並行 コンビニエンスストア(CVS)業界はコロナ禍で広がった内食需要の取り込みを急ぐ。外出自粛、テレワークの普及で都心や繁華街に立地する稼ぎ頭の店舗が苦戦し、20年度上期決算も各社とも既存店売上高が前年割れで減収減…続きを読む
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新春特集第2部:21年トップは語る成長戦略=ローソン・竹増貞信社長
特集 小売 2021.01.01ローソンは加盟店利益の向上に重点を置く。コロナ禍による新しい日常で消費やニーズの変化をつかみ、日常使いができる品揃えを展開する。竹増貞信社長は、デジタル投資を積極化し、チェーンとの効率化と立地に合わせた個店対応との両立を図る。 ●加盟店利益向上に重…続きを読む
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新春特集第2部:21年トップは語る成長戦略=ミニストップ・藤本明裕社長
特集 小売 2021.01.01ミニストップの藤本明裕社長は、9月に店舗経費を本部と加盟店で負担し合う事業利益分配モデルに移行、従来のフランチャイズ(FC)契約からパートナーシップ契約へと事業構造を転換する。この変革に向け、売上げの伸長とローコスト運営に取り組む。 ●FC事業から…続きを読む
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新春特集第2部:2021年業界展望=ドラッグストア 地域社会で存在感を確立
特集 小売 2021.01.01◇店舗立地では明暗 新型コロナはなおも猛威を振るっている。20年5月に一時小康状態だったものの、緊急事態宣言が5月25日に解除されてから第2波、そして11月から第3波の渦中にある。宿泊・旅行、外食を中心に甚大な経済的打撃を与えたのに対して、多くのド…続きを読む
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新春特集第2部:2021年食品界経営者アンケート コロナ後見据え事業展望
特集 総合 2021.01.01◇変化対応力に重要性 本質的な価値を磨く 日本食糧新聞社・日食動向調査室は、食品界の製配販・外食など各業態の売上高上位企業や有力企業の経営者を対象に、20年10月下旬から11月中旬に掛けて日本食糧新聞の記者による電子メールなどを通じた新型コロナウイ…続きを読む