全国味噌特集
全国味噌特集:新型コロナでイベント中止相次ぐ
新型コロナウイルスの国内感染拡大を受け、メーカー各社は感染防止のため相次いで工場見学や味噌仕込み体験会、イベントの中止や延期を発表した。発酵食品への関心が高まる中、消費者に味噌の魅力を直接伝えられる貴重な機会が奪われた。
北海道の福山醸造は、2月20日から史料室や直売所を除き工場への関係者以外の立入りを制限。サンジルシ醸造は25日から工場見学を休止している。
マルコメは27日から当面の間、工場見学と美麻高原蔵での仕込み体験を休止すると発表。長野の塩屋醸造も27日から味噌蔵見学の新規受付を停止した。イチビキもすべての生産拠点で工場見学と食育体験を中止した。
ハナマルキは長野県伊那市にある「みそ作り体験館」の営業を28日に停止し、3月開催の料理教室「ハナマルキッチン」の中止を決めた。
フンドーキン醤油は3月2日から大分・臼杵市での工場見学を中止。カクキュー八丁味噌も8日のイベント開催を取りやめた。松亀味噌は23日、まるや八丁味噌は26日に予定していたイベントを中止する。また、新潟の峰村醸造は4月11、12日に開催を予定していた2万人規模のイベント「発酵・大醸し祭り(春)」の中止を決定した。
そのほか、自治体主催の味噌料理イベントや味噌作り講習会、ワークショップなども相次いで中止が発表されるなど、食品業界全体に大きな影響を及ぼしている。