全国味噌特集

全国味噌特集:春の新商品 即席・加工品・調理味噌に存在感 既存品刷新も

調味料 特集 2020.03.18 12027号 08面
環境配慮型パッケージに切り替えたひかり味噌の商品群

環境配慮型パッケージに切り替えたひかり味噌の商品群

マルコメはメディアで話題の「長生きみそ汁」を完全再現した液みそを発売

マルコメはメディアで話題の「長生きみそ汁」を完全再現した液みそを発売

大手メーカーを中心に春の新商品が出揃った。味噌の新商品は少なく、時短・簡便・健康ニーズに対応する即席味噌汁や加工品、調理味噌などの新アイテムが多かった。既存商品やシリーズのリニューアル、包材・パッケージデザインを刷新する動きも目立った。ここでは今春発売された新商品の中から特徴的なアイテムを抜粋して紹介する。

マルコメはコラボレーションアイテムを強化。青森に拠点を置くかねさが製造する津軽味噌4品を発売する。昨秋発売して好評だった東京・恵比寿の日本料理店「賛否両論」店主・笠原将弘氏監修のシリーズには味噌漬けの素やドレッシング、ごまだれを加える。「医者が考案した『長生きみそ汁』」の著者が監修した液みそも発売する。冷凍パスタでは日本製粉と初コラボするなど、異業種との連携も進める。

ハナマルキはパウチタイプのだし入り味噌2品をリニューアルした。これまで別ブランドで展開していた両商品のパッケージデザインを統一し、使いやすいパウチタイプ味噌の新ブランドとして強化する。

マルサンアイは液状味噌「鮮度みそ」シリーズから、料理専用調味料として「これ一本でお料理いろいろ みそまかせ」を発売。ブランドサイトも立ち上げ、レシピ提案を積極的に行う。

フンドーキン醤油も麦味噌に豆味噌をブレンドした「らくらく味付けクックみそ」「生詰無添加あわせを使った液状みそ」などの液状味噌を開発した。味噌汁にも味噌料理にも使える利便性を訴求する。

ひかり味噌は有機味噌5品と有機即席味噌汁1品を環境配慮型パッケージにリニューアル。容器のPET素材の一部にバイオマスプラスチックを使用し、全国のスーパーや海外市場で販売する。

イチビキは調理味噌カテゴリーを強化する。大葉とナッツの風味が豊かな野菜専用の具入り味噌「野菜と一緒に食べる味噌」、大豆ミートと豚肉そぼろ入りの「肉みそ風」はいずれもキャップ付きのスタンディングパウチで販売する。

サンジルシ醸造は「ごくのみ あまざけ入り合わせみそ」のほか、三重県産の海苔を使用し桜エビとエビ粉で海の香りが楽しめる「桜えびと海苔のみそ汁」などを全国展開する。

ユニークな即席味噌汁の発売も目を引く。 永谷園はファンケルの人気サプリメント「大人のカロリミット」とコラボしたカップ味噌汁「大人のカロリミットみそ汁カップ 野菜と海藻」を開発。難消化性デキストリンを配合し、食事の糖や脂肪の吸収を抑える効果を見込む。

味の素社は「具たっぷり味噌汁」シリーズに「小松菜とねぎ」を追加。個食タイプのフリーズドライ味噌汁のラインアップを強化した。

アサヒグループ食品はアマノフーズブランドから「うちのおみそ汁 しょうがと長ねぎ5食」を発売。塩麹を加えることで風味豊かでまろやかな味わいに仕上げた。

神州一味噌は美容・健康に関心の高い女性ユーザーを意識し、3種の海藻と2種の雑穀を配合した「毎日すこやか みそ汁小町 海藻5食」を発売した。

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