全国外食産業・業務用卸流通特集2024
昨年5月のコロナ5類移行を契機に急回復を示していた外食・業務用卸流通業界だが、今年のゴールデンウイーク明けあたりから再び風向きが変わってきた。インバウンド消費が過去最大の盛り上がりをみせる一方、飲食店販売額(総務省「サービス産業動向調査」)の伸びは4月以降3~4%台に縮小。1世帯当たりの外食支出(同「家計調査」2人以上の世帯)も5月は17ヵ月ぶりのマイナス(前年比1.9%減)となった。(横田弘毅)
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◆全国外食産業・業務用卸流通特集:5類移行1年 いよいよ正念場
卸・商社 2024.08.17◆変わる労働需給、進む店舗新陳代謝 付加価値高めて持続的成長軌道へ 昨年5月のコロナ5類移行を契機に急回復を示していた外食・業務用卸流通業界だが、今年のゴールデンウイーク明けあたりから再び風向きが変わってきた。インバウンド消費が過去最大の盛り上がり…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸流通特集:23年度業務用食品卸売市場規模
卸・商社 2024.08.172023年度の業務用食品卸売市場規模は前年比14.5%増の3兆9507億円で着地した(本紙推計)。同年5月の新型コロナウイルス感染症の感染症法上の扱いの5類移行に伴う人流回復とインバウンド需要の復活に加え、原料コストプッシュによる業務用食品全般の販売…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸流通特集:変わる卸調達環境 メーカーLT延長など活発化
卸・商社 2024.08.172019年の働き方改革関連法の施行から遅れること5年、ドライバーの時間外労働規制が遂にスタートした。4月1日以降、長時間労働と低収入で担い手の不足が深刻化していたトラックドライバーなどに年最大960時間の上限規制が全面的に適用されている。これに伴う国…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸流通特集:インバウンド、空前の盛り上がり
卸・商社 2024.08.17●4~6月消費額2兆円を突破 インバウンド消費が空前の盛り上がりをみせている。日本政府観光局(JNTO)の集計によると、訪日外国人旅行者数は今年3月から4ヵ月連続で300万人を上回り、6月は単月過去最高の313万5600人を記録した。前年比で51.…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸流通特集:ヤグチ・萩原啓太郎社長 物流の全体最適へ貢献
卸・商社 2024.08.17◇業務用一次卸トップに聞く ヤグチは一次卸ならではの流通最適化機能に磨きを掛けている。今期は自社在庫の拡充と二次卸向け配送機能の整備を加速。調達力とメーカーとの太いパイプを生かし、ニーズの高い人手不足対応商品の普及・定着でも業界をリードする。今日的…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸流通特集:東亜商事・岡修一専務取締役 70周年向けて機…
卸・商社 2024.08.17◇業務用一次卸トップに聞く ◆東亜商事・岡修一専務取締役食品事業本部長 業務用一次卸トップの東亜商事が来年の創業70周年を前に転換点を迎えている。物流の2024年問題や労働需給構造変化を背景に、メーカーの二次卸に対する継続的なフォロー体制が揺らぐ…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸流通特集:三桜商事・服部昇社長 強い調達網構築に傾注
卸・商社 2024.08.17◇業務用一次卸トップに聞く 在京業務用一次卸・三桜商事の前12月期業績は、売上高147億1000万円(前年比10.5%増)、経常利益1億1010万円(同124.7%増)で着地した。2期連続の増収増益で、売上げはコロナ前の19年度の水準(138億円)…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸流通特集:トーホー・古賀裕之社長 成長戦略の新中計始動
卸・商社 2024.08.17◇全国卸トップに聞く トーホーは新中計「SHIFT-UP2027」を始動した。27年1月期に売上高2650億円、純利益45億円、ROE10%以上を目指す。さらに30年1月期の売上高3000億円の実現と「日本、そして海外の外食ビジネスの発展に貢献する…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸流通特集:高瀬物産・高瀬知康社長 付加価値向上に全力を
卸・商社 2024.08.17◇全国卸トップに聞く 高瀬物産は今年6月12日、同社最大のイベント「業務用食品・酒類総合提案会」を6年ぶりに東京国際フォーラムで開催。業務用特化型のプライベートショーとしては異例の約5000人の来場者を集め、圧倒的な存在感を業界に印象付けた。コロナ…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸流通特集:尾家産業・尾家健太郎社長 次の成長へ種まき続…
卸・商社 2024.08.17◇全国卸トップに聞く 尾家産業は前3月期で中計目標値を前倒し達成し、売上げを5年ぶりの1000億円の大台に乗せた。前期はさらに未進出エリアの徳島県でヘルスケア業態に明るい「壽屋商事」をグループ化、今期はエリアナンバーワン卸実現に向けた新地区体制を始…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸流通特集:久世・久世真也社長 持続可能な質的成長を
卸・商社 2024.08.17◇全国卸トップに聞く 久世は創業100周年に向けた事業構造改革を加速させている。受発注機能などを含む得意先とのコミュニケーションを図るためのプラットフォーム「KUZEX(クゼックス)」の軌道化に続き、今期は欠品対応の専任チームを設けるなど、バックオ…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸流通特集:大光・金森武社長 変化に対応した体制へ
卸・商社 2024.08.17◇全国卸トップに聞く 大光の金森武社長は、先ごろ開かれた主要取引先と大光で構成する「エムオー会」総会で前期(24年5月期)の決算報告を行った。同社の水産品事業は「ALPS処理水」の放出で、中国向けホタテ貝の輸出がストップし大きな影響を受けた。しかし…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸流通特集:西原商会・西原一将社長 ポスト“J字躍進”に…
卸・商社 2024.08.17◇全国卸トップに聞く 西原商会の2024年2月期・連結年商は過去最高の1214億円(前年比16%増)。コロナ禍初年の21年期・672億円から急速な回復を果たし、V字からJ字の躍進を続けている。苦境を糧に持ち前の提案力と機動力を研さん。外食復活ととも…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸流通特集:UCCコーヒープロフェッショナル・川久保則志…
卸・商社 2024.08.17◇全国卸トップに聞く UCCコーヒープロフェッショナル(UCP)は全国約90拠点の営業網を有し、飲食店など得意先約10万軒にコーヒー・食材を供給。インバウンドの完全復活などを追い風に、今期も順調に業容を広げているが、後半戦では生豆国際相場の急騰に伴…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸流通特集:名給・青木基博社長 常に必要とされる存在
卸・商社 2024.08.17◇全国卸トップに聞く 価格改定や人手不足など外部環境の変化が著しい今、食品業界の大きな再構築が急務となる。そのような状況下で、名給の青木基博社長は単に食品を右から左へ運ぶだけではなく、業務用食品卸として常に必要とされる存在になれるよう「健康」「健全…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸流通特集:関東食糧・臼田真一朗社長 強い物流力で関東深…
卸・商社 2024.08.17◇首都圏卸トップに聞く 関東食糧の今8月期単体売上高は、前年比5~6%増の125億~126億円で着地する見通し。連結でもコロナ前の水準(19年8月期148億円)を大きく上回りそうだ。しかし、同社がトップシェアを有する埼玉県では、郊外を中心に飲食店の…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸流通特集:ニッカネ・金田陽介社長 創業50周年で新本社…
卸・商社 2024.08.17◇首都圏卸トップに聞く 産業化・広域化に向かうメディケア給食事業者のニーズに対応し、過去10年で業容を3倍強に押し上げたニッカネ。25年には創業50周年、本社移転という歴史的な節目を迎える。(横田弘毅) ニッカネは今年3月に15ヵ所目の営業・配送…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸流通特集:IZUMIYA・鈴木雅治社長 次世代投資を積…
卸・商社 2024.08.17◇首都圏卸トップに聞く 神奈川県小田原市に本拠を置くIZUMIYAがコロナ明けの首都圏市場で急速に存在感を高めている。創業60周年を迎えた前期(24年2月期)の食材卸グループ売上高は、前年比25.4%増の143億円で着地。今期も成長軌道を保ちつつ、…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸流通特集:協和物産・村野隆一社長 粘りの顧客開拓が開花
卸・商社 2024.08.17◇首都圏卸トップに聞く コロナ明けの業務用市場で存在感を増している協和物産。今期(24年8月期)の売上高は10%強の安定的なプラスで推移し、90億円近くで着地する見通し。顧客向け小ロットOEMの受託などで好調な子会社・スター物産と合わせたグループ連…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸流通特集:大京食品・窪田洋一郎社長 物流改革で収益向上…
卸・商社 2024.08.17◇首都圏卸トップに聞く 大京食品は、前期(6月決算)は「変革」をテーマに掲げ、業務改善を推進。以前から取り組んできた物流改革の効果も相まって業績は回復へと転じた。今期は社内体制を一新し、さらなる改革を進めていく。窪田洋一郎社長に話を聞いた。(金原基…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸流通特集:サクラ食品工業・佐々木栄一社長 個店中心に新…
卸・商社 2024.08.17◇首都圏卸トップに聞く サクラ食品工業は今期(第60期)、売上高60億円という目標を計画していたが、大手得意先の取引解消により、売上高は前年比9%減の51億円の見込みとなった。だが、過去の歴史の中で幾度となく襲ってきた変化に対応してきたのが同社の強…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸流通特集:プレコフーズ・高波幸夫社長 加工ニーズに積極…
卸・商社 2024.08.17◇首都圏生鮮卸トップに聞く プレコフーズは、コロナ禍初期の20年には創業以来の逆風に見舞われたが、営業制限下の飲食店へのきめ細かなフォローを通じて高い市場評価を獲得。人手不足の厨房を支える加工機能や万全な衛生・安全管理体制を武器に、今期(25年3月…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸流通特集:フードサプライ・竹川敦史社長 国産野菜価値高…
卸・商社 2024.08.17◇首都圏生鮮卸トップに聞く 業務用青果卸のフードサプライは首都圏の飲食店などを中心に約6000軒の得意先を持つ。同社はユニークなアイデアと強い発信力で従来の青果卸とは異なるポジションを築き上げ業績を拡大してきた。竹川敦史社長に話を聞いた。(金原基道…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸流通特集:ネオテイク・大竹光彦社長 ラーメン店制覇目指…
卸・商社 2024.08.17◇地域卸トップに聞く 新潟 新潟県内トップの業務用食材卸・ネオテイクの24年10月期は、直近7ヵ月の業績で売上げ・粗利益とも伸長している。コロナ禍の行動制限が緩和し徐々に飲食店の客足が戻ってきたことに加え、県内で人気が高く安定した成長を続けるラーメ…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸流通特集:ジーケーエス・竹尾匡利社長 安定した供給力高…
卸・商社 2024.08.17◇地域卸トップに聞く 中部 ジーケーエスは今72期(25年6月期)、前期に惜しくも届かなかった売上高130億円を必達目標にする。さらに計画的に結果を追求する新規開拓と深耕販売で上積みを図っていく。今期のスローガンに「安定した供給力を高める」を掲げた…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸流通特集:コーゲツ・加藤和彦社長 予想超えるサービスを
卸・商社 2024.08.17◇地域卸トップに聞く 中部 静岡県沼津市に本社を置くコーゲツの前期57期(24年3月期)は新たに食品メーカーに原料供給を開始するなど、ニッチな需要へのきめ細かい対応で業績拡大が続く。物価高がさらに深刻化すると懸念される中、加藤和彦社長は「予想を超え…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸流通特集:岩田産業グループHD・岩田陽男会長兼CEO
卸・商社 2024.08.17◇地域卸トップに聞く 九州 ●食を通じ九州を元気に 岩田産業グループホールディングス(HD)は、食品卸部門中核の岩田産業、イワタフーズ、精米事業部など5社で構成。酒類卸部門では、岩田酒販を中核に4社、料理品小売業では、イワタダイナース“ピザクック…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸流通特集:ハウディ・富永哲生社長 新福岡拠点が今夏稼働
卸・商社 2024.08.17◇地域卸トップに聞く 九州 ハウディは1961年設立の熊本県企業。学校給食の卸売業から始まり、メディカル、外食など広く得意先を拡大してきた。企業理念は、「食生活の向上と食文化の発展に貢献する」を掲げる。社内業務のDXにも注力しており、今年3月には経…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸流通特集:業務用卸覆面座談会 仕入れ担当者の本音
卸・商社 2024.08.17◆人手不足で業務用食材にチャンス 思いがけない採用事例続出 日本食糧新聞社主催「第28回業務用加工食品ヒット賞」は全国有力卸77社のモニターアンケート結果を踏まえて、業務用卸団体トップの選考委員会を得て、決定される。今回、選考委員会のプレ選考委員会…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸流通特集:ハイデイ日高・青野敬成社長 V字回復で3ヵ年…
外食 2024.08.17◇有力外食チェーントップインタビュー 「熱烈中華食堂 日高屋」を展開するハイデイ日高は、2023年2月に創業50周年を迎えた。「日高屋」は中華食堂業態だが、首都圏においてちょい飲み需要を創出し、業績を拡大してきた。だが、コロナ禍が直撃した21年2月…続きを読む