緑茶特集
新茶商戦から今年の緑茶市場がスタートを切った。ただ今年の新茶商戦は天皇即位での10連休期間も重なり、量販店での新茶催事は例年より展開も地味になり売上げも厳しい状況になった。
緑茶市場はドリンクの増加に反して、食生活の簡便化もありリーフ需要から、ティーバッグ、粉末、インスタントの簡単調理スタイルへとシフトしてきた。
茶葉使用量としてはドリンク原料が増加している。インバウンドを契機に一気に伸びたのが抹茶需要だ。海外への販売も順調であるが、飲用よりも製菓、製パンなどの食品原料としての使用が主力需要になっている。中国での生産が増加するとともに海外での競争は厳しさを増しているが、ジャパンブランドの信頼性は高く、クオリティーを求める層に確実に拡大している。
今年の新茶は静岡が霜害のため生産量が20%ほど減産した。茶葉相場としては高値になるところだが、市場の引きは弱かった。茶需要の減退の表れとも受け取れるが、茶生産者の生産意欲の減退にもつながることを心配する。茶生産者の高齢化、後継者不足から生産者は減少が続いている。相場の低迷が続けば生産そのものにも影響が出てくる。リーフの飲用でお茶のおいしさを分かってもらい需要増につなげたいのだが、現状では難しい。若者や女性向けにフレーバーティーをはじめとした需要変化への対応商品も多く見られるようになった。茶業界は生産、販売とも転換期に入っている。(大居政充)
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◆緑茶特集:茶業界、転換期に入る
嗜好飲料 特集 2019.07.08新茶商戦から今年の緑茶市場がスタートを切った。ただ今年の新茶商戦は天皇即位での10連休期間も重なり、量販店での新茶催事は例年より展開も地味になり売上げも厳しい状況になった。 緑茶市場はドリンクの増加に反して、食生活の簡便化もありリーフ需要から、ティ…続きを読む
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緑茶特集:「世界お茶まつり2019秋の祭典」11月7~10日静岡県で開催
嗜好飲料 特集 2019.07.08「世界お茶まつり2019 秋の祭典」が11月 7 日から10日まで、静岡県コンベンションアーツセンター・グランシップ(静岡市駿河区)で開催される。 プログラムは、基本テーマに沿う形で展開され、茶の機能性に関する学術研究成果の共有や新しい茶の愉しみ方…続きを読む
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緑茶特集:「第73回全国お茶まつり愛知大会」西尾市で11月16、17日開催
嗜好飲料 特集 2019.07.08「第73回全国お茶まつり愛知大会」が11月16、17日の2日間に渡って開催される。愛知県での開催は15年ぶり4回目となり、開催地は過去3回と同じく西尾市で、16日は西尾市文化会館(西尾市山下町)、17日は同会館ほか西尾公園総合グラウンド(同)が会場と…続きを読む
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緑茶特集:伊藤園 健康性訴求で拡大を プレミアムとバリエーションに秋冬最注力
嗜好飲料 特集 2019.07.08伊藤園はお茶の「おいしさ」はもちろん、「楽しみ方」や「淹れ方」の提案などを訴求し、緑茶リーフ市場のさらなる拡大に注力している。最需要期となる秋冬期に向け、「高付加価値を提供するプレミアムな緑茶」と「ほうじ茶」や「玄米茶」などのお茶のバリエーションを訴…続きを読む
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緑茶特集:「日本茶AWARD2019」 お茶のおいしさ、国内外に発信
嗜好飲料 特集 2019.07.08新たな視点から、日本茶の価値を見いだし“消費者が飲んでおいしいお茶”を審査する「日本茶AWARD」(NPO法人日本茶インストラクター協会主催、日本茶審査協議会共催、日本茶輸出組合協賛)は19年、6回目の開催を迎える。昨年に続き、消費者による三次審査(…続きを読む
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緑茶特集:やまま満寿多園・増田剛巳社長に聞く 茶文化再興が生き残る道
嗜好飲料 特集 2019.07.08今年で開墾150周年を迎える牧之原台地と歴史を供にしてきた、やまま満寿多園。2015年には蚕糸・地域特産部門、経営(茶)で天皇杯を受賞した。かつて明治初期に開墾を指揮した丸尾文六氏が初の茶試験場とした地で収穫した茶葉で農林水産大臣賞を獲得。また、不毛…続きを読む
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緑茶特集:吉村 リーフで淹れるお茶応援 秋冬カタログで訴求
嗜好飲料 特集 2019.07.08吉村はリーフで淹(い)れるお茶を応援するさまざまな取組みを「2019秋冬カタログ」で訴求する。インバウンド需要の喚起として、ホームページ(HP)上で、11ヵ国語で日本茶の淹れ方や日本茶の種類を紹介する。さらに、日本茶専門店を紹介する「お茶屋さん巡り」…続きを読む
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緑茶特集:大井川茶園 ハイスピード経営を推進 SDGs活動を書籍化
嗜好飲料 特集 2019.07.08今年10月で創業20年を迎える大井川茶園。現在は、「『SDGs』を通じて、豊かで活力ある未来を創造する会社を目指す」をテーマに、「お茶の普及により人の心を豊かにする」ことを最注力事項に挙げる。同社の積極的な取組みはたびたびメディアに取り上げられ、講師…続きを読む
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緑茶特集:吉田園 高まる世界需要に対応へ 異業種と一体で商品開発
嗜好飲料 特集 2019.07.08【九州】吉田園の2018年度実績では、工業用(食品メーカー向け、非食品業向けなど)が若干伸びた。抹茶向けのてん茶については、海外需要の高まりから間接的に影響を受け好調だという。八女地域全体で、てん茶の生産量自体が増えていることも要因となっている。具体…続きを読む
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緑茶特集:一押し商品=小柳津清一商店 社長愛用茶をティーバッグに
嗜好飲料 特集 2019.07.08小柳津清一商店(静岡市駿河区)は、「美味・健康・安全・安心」をモットーに、「品質本位」「お客様本位」を掲げ、「本山茶」と「川根茶」を主体とする深蒸し煎茶などを中心に取り扱う。事業は、葬儀の返礼品などのギフト用、食品スーパーを中心とする量販用、原料提供…続きを読む
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緑茶特集:山城物産 新しい切り口商品、機能性表示食品と乳酸菌
嗜好飲料 特集 2019.07.08【関西】宇治茶の一大産地・山城の和束に工場がある。その良質なお茶が採れる地の利を生かして、本当においしいお茶を茶葉で飲んでもらいたいと提案し続けている山城物産。 お茶はもともと日常生活の潤いと、煎じ薬による健康の飲料として根付いてきた。その健康に着…続きを読む
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緑茶特集:宇治の露製茶 「伊右衛門煎茶」刷新 カフェインレス緑茶も発売
嗜好飲料 特集 2019.07.08宇治の露製茶の今夏期の施策は、基本的に煎茶だけでなく玄米茶、焙じ茶も、昨年同様水出しを前面に打ち出していく。水出し専用商品は新たに出さず、普通のお茶の葉やティーバッグでも水出し抽出ができますという訴求をする。特に作り方が簡単ということを認識してもらい…続きを読む
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緑茶特集:共栄製茶、「京都テクノセンター」が本格稼働 研究開発の拠点に
嗜好飲料 特集 2019.07.08共栄製茶は、京都府木津川市に生産と研究開発を行う「京都テクノセンター」を建設し、4月から本格的稼働を始めた。 同社は抹茶の国内、海外販売が好調で、その対応のため既存の「宇治東山工場・宇治久保工場」への設備導入も行ってきたが、将来的な需要増への対応と…続きを読む
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緑茶特集:共栄製茶・宮原利幸社長に聞く 緑茶の輸出にも挑戦
嗜好飲料 特集 2019.07.08【関西】関西宇治の老舗、森半の共栄製茶。国内外向け加工用抹茶の需要対応で新工場京都テクノセンターを建設、稼働を始めた。敷地は将来を見据えた3万平方mの大きなもの。今回は第1期建設で将来は集約化も考えているという同社の展開について、社長の宮原利幸氏に聞…続きを読む
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緑茶特集:つぼ市製茶本舗 「茶師がうまいと唸る知覧茶」香り豊かにリニューアル
嗜好飲料 特集 2019.07.08●一番茶独特のうま味 「利休の茶文化」を継承 【関西】昨年10月「堺茶の湯まちづくり条例」を施行した大阪府堺市。今度は仁徳天皇陵をはじめとした中百舌鳥古墳群が世界遺産登録の候補に上がっている。 千利休の出身地の堺市は、ふる里の文化を大切にしたいと…続きを読む
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緑茶特集:カメタニ ISO22000認証取得 合理的物流体制に
嗜好飲料 特集 2019.07.08●ほうじ茶ライン増強予定 ドリンク用加工原料茶葉やほうじ茶生産を中心とするカメタニ。奈良・山添のお茶の生産者から始まった。 社長の亀谷真一氏が旧荒茶工場を改良してほうじ茶加工を始めるとともに、リーフに代わりドリンクが市場を大きく占める時代が来ると…続きを読む
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緑茶特集:丸久小山園 「水点おうす」を普及 需要増で新工場計画検討
嗜好飲料 特集 2019.07.08●凍結乾燥技術で商品化 【関西】自園茶で農林水産大臣賞を通算30回受賞、宇治抹茶業界で最高品質の商品を販売している丸久小山園。茶道各派の指定商品も生産しており、品質の高さは証明されている。 それとともに抹茶の技術開発にも力を入れており、業界では少…続きを読む
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緑茶特集:一押し商品=菱和園 上品な風味「有機熟成三年番茶」
嗜好飲料 特集 2019.07.081996年に緑茶業界で日本初の「有機認証」認定を受けた菱和園。シンボリック商品「MY BOTTLE」シリーズは外出の際、ボトルに入れるだけで手軽にお茶を作れるティーバッグ商品。「ボトルに“ポンっ”と入れるだけ」とわかりやすいキャッチフレーズも好評で、…続きを読む
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緑茶特集:宇治の露製茶・永立昌利専務執行役員に聞く 「伊右衛門」15周年迎え…
嗜好飲料 特集 2019.07.08【関西】今年「伊右衛門」は発売から15年が経過した。市場の大きな変化の中で製品の見直し、販売体制の強化も検討されている。一方お茶を飲用だけでなく、食べる食材としての商品開発や需要開拓にも力を入れている宇治の露製茶。専務執行役員営業本部長の永立(えいり…続きを読む
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緑茶特集:丸久小山園 「水点おうす」を普及 需要増で新工場計画検討
嗜好飲料 特集 2019.07.08●凍結乾燥技術で商品化 【関西】自園茶で農林水産大臣賞を通算30回受賞、宇治抹茶業界で最高品質の商品を販売している丸久小山園。茶道各派の指定商品も生産しており、品質の高さは証明されている。 それとともに抹茶の技術開発にも力を入れており、業界では少…続きを読む
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緑茶特集:木長園 抹茶は安定的に増加 海外販売も好調な推移
嗜好飲料 特集 2019.07.08●品質落とさず着実に生産 【関西】木長園は煎茶(日本緑茶)製法発祥の地、宇治田原の抹茶専門企業。 煎茶の祖永谷宗円の地として、町には宗円の生家や、煎茶を研究した道具などが保存され、煎茶発祥の地をうたっている。その地で緑茶の生産から茶製造企業へ、そ…続きを読む
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緑茶特集:日本茶の魅力と可能性、世界に発信 「世界お茶まつり2019春の祭典…
嗜好飲料 特集 2019.07.08●10ヵ国から4万人超参加でにぎわう 「茶の都」である静岡県が生産・流通・研究などで今後も日本茶業界をリードしていくとの思いを込め、3年に一度、春と秋に分け開催する「世界お茶まつり」。魅力ある茶文化の提案と発信、お茶の新たな可能性の発掘と挑戦、さら…続きを読む
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緑茶特集:一押し商品=菱和園 上品な風味「有機熟成三年番茶」
嗜好飲料 特集 2019.07.081996年に緑茶業界で日本初の「有機認証」認定を受けた菱和園。シンボリック商品「MY BOTTLE」シリーズは外出の際、ボトルに入れるだけで手軽にお茶を作れるティーバッグ商品。「ボトルに“ポンっ”と入れるだけ」とわかりやすいキャッチフレーズも好評で、…続きを読む