缶詰・瓶詰・レトルト食品特集
缶詰・瓶詰・レトルト食品は、高い保存性と簡便性、即食性を兼ね揃えるカテゴリーとして食品産業全般で重要な役割を担っている。今年も九州北部の大雨による物流網の寸断、関東地方の台風15号直撃による千葉県内での大規模停電・断水など災害が相次ぎ、常温で即食性が高く、長期保存が可能な缶詰・瓶詰・レトルトの重要性・有用性が再認識される契機ともなっている。
特にレトルト食品は、17~18年と2年連続で国内生産量が過去最高を更新した。缶詰でもサバ缶が健康性から長期ブーム化し、需要定着へ向かっている。変化するライフスタイルに適応して、着実に右肩上がりの成長を続けるレトルト。健康機能をわかりやすく伝え、多様なメニューアレンジの提案でシニア層から若年層へ購入の裾野が広がったサバ缶。原料難や物流コスト増など厳しい事業環境下、これら成功事例を今後にどう生かすか、業界の底力が試される。(本宮康博、村岡直樹、高木義徳、吉岡勇樹、本吉卓也、西澤貴寛、立川大介)
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◆缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:成功事例、どう生かす
びん・缶詰 2019.09.23缶詰・瓶詰・レトルト食品は、高い保存性と簡便性、即食性を兼ね揃えるカテゴリーとして食品産業全般で重要な役割を担っている。今年も九州北部の大雨による物流網の寸断、関東地方の台風15号直撃による千葉県内での大規模停電・断水など災害が相次ぎ、常温で即食性が高…続きを読む
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缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:缶詰=サバ缶市場が急成長 廉価セールには警鐘
びん・缶詰 2019.09.23缶詰市場(丸缶・飲料除く、以下同)は今年も、原料事情や市場環境の激しい変動に対応している。最大カテゴリーの水産缶は、17年秋からの一大サバ缶ブームが市場拡大をけん引。原料高騰と製品値上げ、各メーカーの生産と商社を含めた輸入の増大につながっている。またカ…続きを読む
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缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:瓶詰=好調ジャムと海苔で明暗 進む付加価値化
びん・缶詰 2019.09.23瓶詰は主力のジャムが好調に推移し、苦戦する海苔佃煮と明暗を分けた。ジャムは用途をパン、ヨーグルトからチーズ、肉へ拡大。価値・価格の同時向上も順調とみられる。海苔は毎年の原料高で価格訴求が控えられ、希少感も徐々に深化。付加価値提案も深まり、嗜好(しこう)…続きを読む
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缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:レトルト=カレー、好調を持続
びん・缶詰 2019.09.23●18年生産量は前年超え 日本缶詰びん詰レトルト食品協会の国内生産数量統計によると、18年(1~12月)のレトルト食品内容重量は前年比1.3%増の37万9521tと伸長した。内訳をみると、主力となるカレーが同3.5%増16万1711tと伸長した。またシ…続きを読む
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缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:日本水産 好調の「スルッとふた」
びん・缶詰 2019.09.23日本水産の缶詰など常温食品部門は、今期4~7月累計売上げが前年並み、予算並みで推移した。主力の青魚缶の中でもサバ缶・イワシ缶が前年の伸びを維持し、全体をけん引している。サバ缶は特に「スルッとふた SABA」シリーズ3品が好調、イワシ缶も19年春に投入…続きを読む
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缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:マルハニチロ 「さんま水煮」定番訴求
びん・缶詰 2019.09.23マルハニチロの缶瓶詰事業は今期、4~7月累計売上げが若干の前年割れで推移した。「いわしの蒲焼」が休売となり、全体を押し下げた。サバ缶は昨年好調の反動と競合激化でやや伸び悩んでいるが、3月の値上げによる影響は軽微だという。これら主力の青魚缶詰では料理素…続きを読む
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缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:極洋 海外生産拡充で成果 健康価値アピール
びん・缶詰 2019.09.23極洋の缶詰事業(常温食品部)は今期、4~7月累計売上げが前年比9%増、予算比では1%増で推移した。主力の青魚缶詰の出荷数量はサバ缶7%増、イワシ缶17%増、サンマ缶37%増と好調。特にサバ缶がけん引し、昨年までの供給不足を補う海外生産体制の拡充が2~…続きを読む
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缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:ホテイフーズコーポレーション からあげが大反響
びん・缶詰 2019.09.23【中部】今年はじめに待望の「からあげ」シリーズ3種を発売し、大きな反響を得るとともに新たな購買層の獲得に成功したホテイフーズコーポレーション。秋冬向けには「無添加サラダチキン」と機能性表示食品「中性脂肪を下げる液切りいらずのしっとりツナ」を発売するな…続きを読む
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缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:はごろもフーズ 「シーチキン」価格改定
びん・缶詰 2019.09.23はごろもフーズはツナ缶の代名詞「シーチキン」に加え、「朝からフルーツ」「シャキッと!コーン」などを展開、いずれも定番商品として市場を支えしている。今秋は「シャキッと!コーン」で利便性の高い紙容器製品を発売したほか、焼き魚のおいしさや簡便性・即食性を基…続きを読む
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缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:国分グループ本社 「缶つま」刷新完了
びん・缶詰 2019.09.23●10周年企画多彩に 国分グループ本社は、オリジナルブランドとして10年から展開しているつまみ専用缶詰「K&K缶つま」ブランドの全面刷新を8月までにほぼ完了し、発売10周年を迎える来年にかけて多種多様な販促企画を重層的に打ち出していく。 昨夏から…続きを読む
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缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:大塚食品 100年ブランドを目指す
びん・缶詰 2019.09.23大塚食品が展開する世界初のレトルト食品「ボンカレー」ブランドは、時代のニーズに合わせた進化を遂げてきた。上期は堅調に推移し、昨年の50周年のアニバーサリーイヤーを経て、裾野が拡大している。「常温で保存料を使用しないのに、長期保存が可能」というレトルト…続きを読む
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缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:明治屋 肉メニューを大幅強化
びん・缶詰 2019.09.23明治屋は具材・ソース・製法にこだわった「おいしい缶詰」を展開、“一缶まるごとおいしい”グルメ缶詰として多彩なラインアップを提案している。発売以降、着実に認知度を高め、グルメ缶詰の定番として今秋も新商品・リニューアルを実施。中でもワインと相性抜群の“バ…続きを読む
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缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:テーブルランド かゆ・雑炊を新成長軸に位置付け
びん・缶詰 2019.09.23【長野】テーブルランドは、トップシェアを誇る瓶詰の定番・なめ茸は、「ご飯離れ」など食の多様化でカテゴリー市場の縮小が続く中で、右肩上がりを維持した。「新たな成長軸」(同社)に位置付けるかゆや雑炊などのレトルト米飯シリーズも、好調に推移している。 レ…続きを読む
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缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:ハウス食品 「プロクオリティ」伸長
びん・缶詰 2019.09.23ハウス食品の18年度のレトルトカレーは前年比4.0%増159億円と前年の2桁増に続き伸長した。複数パックの「プロクオリティ」シリーズが前年の大幅増から、さらにプラスとなり同6.4%増と拡大した。「〓〓(カリー)屋カレー」は同3.4%減の実績。ハウス食…続きを読む
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缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:エスビー食品 「神田カレーグランプリ」通年販売
びん・缶詰 2019.09.23エスビー食品の18年度のレトルトカレーは好調に推移し、前年比2.3%増101億6000万円の実績となった。商品別に見ると、「ゴールデンカレーレトルト」が同8.4%増、「噂の名店」シリーズが同13.3%増、「神田カレーグランプリ」シリーズが同63.6%…続きを読む
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缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:永谷園 節約・内食志向に応える
びん・缶詰 2019.09.23永谷園はレトルト商材として主に「広東風かに玉」を展開し、野菜安という逆風の中でも、堅調な販売実績を築いている。今秋から包装前面で天津飯を提案するなどしてリニューアル。新商品の「デミ玉」とともに、卵を用意するだけの簡単主食と伝える。同じメニュー用調味料…続きを読む
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缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:丸美屋食品工業 麻婆豆腐の素に「鶏しお味」投入
びん・缶詰 2019.09.23丸美屋食品工業はトップブランドの「麻婆豆腐の素」を展開し、今秋はレギュラー品で初めて、従来の風味と異なる「鶏しお味」を発売した。「鶏しお」は甘口に仕上げ、子ども消費を喚起する。既存「麻婆豆腐」は徳用感と経済性を訴求。TOKIOの国分太一を起用したTV…続きを読む