2022年の即席麺市場は、6月に実施される価格改定が転換期となりそうだ。即席麺の値上げは19年6月以来3年ぶり。麺の主要な原材料である小麦価格の大幅な高騰に加え、包材をはじめとする資材価格やエネルギー費、物流費の上昇が続いていることが要因。即席麺の製造・販売に関わるさまざまなコストが上がっていることから前回と比べても引き上げ率が高い上に、オープンプライス商品も対象となっている。今回の値上げを機に価格競争から脱却し、市場を創造する新商品の開発やSDGsへの対応に向けた研究、原料調達などの国際的競争力の確保のため、新しい価格の浸透、定着を図っていきたい。（久保喜寛）