コメビジネス最前線特集
多くの食品が値上がりし、ウクライナ危機で小麦粉の価格高騰や供給減が危ぶまれる中、日本人の主食・コメは価格を下げ、過剰問題が深刻化している唯一の食材だ。だが業界は、外食中心の需要落ち込みによるコメ消費減の加速と、これに伴う米価下落に苦悩している。(佐藤路登世)
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◆コメビジネス最前線特集:自助努力で収益改善 苦悩する業界
コメ・もち・穀類 特集 2022.04.13多くの食品が値上がりし、ウクライナ危機で小麦粉の価格高騰や供給減が危ぶまれる中、日本人の主食・コメは価格を下げ、過剰問題が深刻化している唯一の食材だ。だが業界は、外食中心の需要落ち込みによるコメ消費減の加速と、これに伴う米価下落に苦悩している。(佐藤…続きを読む
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コメビジネス最前線特集:コメ卸=神明HD 青果物との複合モデルで成果
コメ・もち・穀類 特集 2022.04.13最大手グループの神明ホールディングス(HD)は、青果物やパックご飯など多様な領域に進出し、業績を拡大させている。前期(3月期決算)は、米穀卸売事業の積極的な営業展開と、青果部門の拡大の複合モデルが功を奏し、売上高で3000億円の大台を上回り、営業利益…続きを読む
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コメビジネス最前線特集:コメ卸=木徳神糧 仕入れの複線化など構造改革
コメ・もち・穀類 特集 2022.04.13木徳神糧は今期(12月期決算)、構造改革を推進している。原料調達では、全国農業協同組合連合会の一極集中から複線化を図り、安定的で機動的な調達を実現。余剰在庫抑制や天候不順のリスクヘッジにもつなげている。多収穫米では生産・実需者を結び、作期分散や高温・…続きを読む
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コメビジネス最前線特集:コメ卸=幸南食糧 冷凍米飯ライン導入 3温度帯揃う
コメ・もち・穀類 特集 2022.04.13幸南食糧は今期(6月期決算)、前半は単価ダウンが響き金額で前年比5%減少したものの、新規取引先が拡大し、数量では同7~8%増で着地した。レトルト米飯やおかゆを展開する加工食品事業が同30%増程度と好調で、五目ご飯や赤飯、玄米などのカップ飯「旬デリ」シ…続きを読む
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コメビジネス最前線特集:サタケ 新型モデルプラント公開
コメ・もち・穀類 特集 2022.04.13精米関連機器最大手のサタケは、新技術・新発想を導入した新型精米プラント「MILSTA(ミルスタ)」=写真=を開発。昨年5月から広島本社でモデルプラントを公開し、精米工場などでの現状の問題解決やこれからの方向性などを示している。 製品では、米穀店や小…続きを読む
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コメビジネス最前線特集:アイリスフーズ 鳥栖工場を改修
コメ・もち・穀類 特集 2022.04.13●ASEANへの供給体制を整備 アイリスフーズは、コメを中心に無菌米飯や包装もち、発芽玄米に代表される健康米、備蓄用防災食のアルファ化米など、多様化するニーズをとらえ、事業領域を拡大してきた。 市場拡大中の無菌米飯で、海外輸出も視野に、東北に続き…続きを読む
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コメビジネス最前線特集:マルエー食糧 無菌米飯で初の年産表示
コメ・もち・穀類 特集 2022.04.13マルエー食糧は、家庭用精米とパックご飯を近畿圏で宅配し、コロナ禍の巣ごもり需要を追い風に、今季は好調に推移している。無菌包装米飯の市場性をにらみ、製造設備を導入し、内製化による差別化を図っている。 白飯の「厳選ごはん」シリーズは、新製法を導入し、微…続きを読む
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コメビジネス最前線特集:ファンケル 業務用採用相次ぐ 豊富な食物繊維訴求
コメ・もち・穀類 特集 2022.04.13ファンケル(3月期決算)は、発芽玄米のトップ商品「発芽米」を展開。今第3四半期の発芽玄米事業は、前期の巣ごもり需要の反動で、強みの自社通販中心に売上げが落ち込んだものの、小売業や業務用向け卸売事業は前年比5.9%と順調。トータル同3.9%減にとどめた…続きを読む
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コメビジネス最前線特集:東洋ライス 健康米・無洗米でSDGs
粉類 特集 2022.04.13東洋ライスは、独自の精米技術を生かした健康米として「金芽米」「金芽ロウカット玄米(ロウカット玄米)」を発売している。コロナ禍の健康志向で玄米人気が高まる中、ロウカット玄米の売上げが順調に拡大し、20年度は前年比13%伸長した上、前期も順調に拡大した。…続きを読む
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コメビジネス最前線特集:はくばく 「もち麦」巻き返しへ 便通改善プロモを
コメ・もち・穀類 特集 2022.04.13米飯周りの大麦・雑穀製品を多彩に展開する、はくばく。活発な「おうちご飯」需要とユーザーの健康志向を背景に、ミックス雑穀「十六穀ごはん」などが堅調を維持している。 一方、豊富な食物繊維の機能性などでブーム的な伸長を見せてきた「もち麦」製品は減速。今期…続きを読む
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コメビジネス最前線特集:高機能玄米協会 交流や情報共有など推進
コメ・もち・穀類 特集 2022.04.13高機能玄米協会は、おいしさと高栄養を兼備する玄米食専用品種「金のいぶき」を主軸に、玄米食普及に努め、高齢者の健康増進に取り組んでいる。 コロナ禍での健康志向を追い風に、玄米に対する関心が高まっている。そこで、玄米食の有効性検証を進め「玄米からお米の…続きを読む
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コメビジネス最前線特集:エスアールジャパン サッカー少年に週3回おにぎり提供
コメ・もち・穀類 特集 2022.04.13有力炊飯企業のエスアールジャパンは低農薬で化学肥料をできるだけ使わない「品質の確かな食材」にこだわり、「安心・安全」な「おいしいこだわりのご飯」の寿司類やおにぎりを大阪府守口市の本社工場で製造。その品質は小売・業務用ルートから高い信頼を得て、得意先は年…続きを読む
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コメビジネス最前線特集:米粉動向=高まる重要性と必要性
粉類 特集 2022.04.13●課題は生産量や価格など 国産米粉への関心が、ウクライナ問題を契機に一気に高まっている。業界各社はTVやネットのニュースで盛んに取り上げられ、問い合わせが相次いでいる。ただ、各社とも売上げには結び付いていないのが現状だが今後、小麦粉代替としての選択…続きを読む
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コメビジネス最前線特集:米粉=みたけ食品工業 「お米で作ったからあげ粉」パッ…
粉類 特集 2022.04.13みたけ食品工業は、米粉製造では業界でトップクラスの実績を持ち、「米粉製品の普及のための表示ガイドライン」に沿って、主力の「米粉パウダー」で、グルテン含有量1ppm以下の「ノングルテン米粉認証」をいち早く取得するなど、常に業界をリードしている。 「ノ…続きを読む
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コメビジネス最前線特集:米粉=波里 「お米で作った天ぷら粉」吸油率55%カッ…
粉類 特集 2022.04.13「お料理自慢の薄力粉」で家庭用米粉トップの波里は、「こまち麺」ブランドで展開する米めんと併せ、巣ごもり需要を追い風にした家庭用だけでなく、業務用での採用も増え、米粉事業は順調に拡大している。 今春の新商品では「お米で作った天ぷら粉」を2月に発売。国…続きを読む
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コメビジネス最前線特集:米粉=小城製粉 かゆの素、嚥下困難解消目指す
粉類 特集 2022.04.13●高齢者向け粉かゆの素 小城製粉は、「小麦アレルギーを持つ人も、おいしいスイーツやパンが食べてもらいたい」と、グルテンフリー用途の商品開発に努めている。独自の技術力を生かした社会貢献はさらに広がり、高齢者向け食品原料「米粉屋さんがつくったとろ~り粥…続きを読む
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コメビジネス最前線特集:米粉=群馬製粉 うるち・もち粉、菌数低減化に成功
粉類 特集 2022.04.13群馬製粉は、パン・スイーツ用途に向けた新規米粉にも業界で先駆けて取り組み、微粉砕かつでんぷん損傷度が低い「リ・ファリーヌ」を発売し、有名パティシエやシェフと共同して、最終製品を提案しながら普及に努めている。その一方で、さらなる高品質化にも取り組み、こ…続きを読む
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コメビジネス最前線特集:米粉=熊本製粉 てんから粉、天ぷらと唐揚げカバー
粉類 特集 2022.04.13熊本製粉は独自製粉技術やミックス粉技術を生かして、九州地区を中心に全国展開する有力米粉企業だ。 中でも同地区で生産する米粉パン好適品種「ミズホチカラ」米粉はしっとりふんわり、ボリュームのあるパンが焼けることからパン講師を中心にファン層が育成され、生…続きを読む
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コメビジネス最前線特集:米粉=日の本穀粉 「ふっくらベイク粉」に注力
粉類 特集 2022.04.13穀粉最大手の日の本穀粉は、小麦由来のグルテンなどアレルギー特定原材料等28品目不使用の米粉パンミックス粉「ふっくらベイク粉」を発売している。メーンターゲットは米粉パン製造販売店や給食受託製造業などで、精米関連機器最大手のサタケが開発し、特許出願中〈登…続きを読む
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コメビジネス最前線特集:製粉機=西村機械製作所 導入先が拡大、農業高校にも
粉類 特集 2022.04.13米粉製粉装置を展開する西村機械製作所は、微粉砕かつでんぷん損傷度の低い気流粉砕装置「スーパーパウダーミル」に強みをみせる。技術力に加え、米粉普及を目指した需要創造や産業育成にも尽力し、展示会にも積極的に出展し、導入企業の販売支援につなげている。全国各…続きを読む
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コメビジネス最前線特集:本高砂屋 グルテンフリー「フライ米粉フレーク」 新食…
粉類 特集 2022.04.13●新食感揚げ衣 パン粉より油吸わず 老舗製菓店の本高砂屋が、クランチチョコレートに使う製菓用米粉パフの技術を応用して開発した「フライ米粉フレーク」=写真=は、パリパリ、ザクザクした食感が特徴の新感覚揚げ衣だ。 グルテンを含む特定原材料28品目不使…続きを読む
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コメビジネス最前線特集:MOST おにぎりをスロバキアで販売 日本米の魅力伝…
コメ・もち・穀類 特集 2022.04.13スロバキアの言葉で「懸け橋」を意味する「MOST」。MOSTの鈴木健人社長は、太陽光発電部品メーカーの代表として6年間、現地で働いた経験を持ち、現地の人が日本人にとても友好的で、先人が築いた礎の強さを痛感した。これを次世代に伝えようとこの事業に着手し…続きを読む