全国味噌特集
コロナ禍で健康志向が高まり「発酵」に注目が集まったにもかかわらず縮小傾向から脱却できない国内味噌市場。今後も人口減少や食生活の多様化といった影響は避けられない。大手企業はプロモーションの充実や事業の多角化で収益を上げる一方、設備投資などが難しい中小の味噌専業メーカーの事業環境は昨今の物価上昇も相まってさらに厳しさを増している。生き残るためには時代のニーズをよく見極めた上での商品戦略や味噌の新たな価値提案、伸長著しい海外市場への参入など事業方針の再検討が必要だ。(菅田一英)
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◆全国味噌特集:ニーズ見極めた戦略や新価値を 環境厳しい中小メーカー、海外に…
調味料 特集 2022.09.16コロナ禍で健康志向が高まり「発酵」に注目が集まったにもかかわらず縮小傾向から脱却できない国内味噌市場。今後も人口減少や食生活の多様化といった影響は避けられない。大手企業はプロモーションの充実や事業の多角化で収益を上げる一方、設備投資などが難しい中小の…続きを読む
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全国味噌特集:出荷=業務用回復で同量維持 懸念は各種コスト高
調味料 特集 2022.09.16全国46組合813社が加盟する全国味噌工業協同組合連合会によると、22年1~6月の味噌の累計出荷量は18万4035tだった。21年同期の18万3979tとほぼ同量を維持した。20年のコロナ禍に伴う巣ごもり需要の反動で、21年は家庭用の味噌が全国的に落…続きを読む
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全国味噌特集:輸出=上期、昨年上回る好調 通年での最高更新に期待
調味料 特集 2022.09.16財務省がまとめた貿易統計によると、22年上半期(1~6月)の味噌の総輸出数量は21年比19.2%増の1万1029tで、金額は同16.8%増の25億2985万円だった。21年通期では輸出数量・金額ともに過去最高を記録し、22年は上半期時点で21年同期を…続きを読む
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全国味噌特集:即席味噌汁=高まる簡便・即食ニーズ FDの利点が浸透
スープ 特集 2022.09.16近年高まる「簡便」「即食」ニーズに応える即席味噌汁は市場が拡大している。 特にフリーズドライ(FD)商品の好調が目立ち、売場にはバラエティー豊かなブロック状の個食タイプや、5食・10食入りのアソートなどが増えてきている。 日本食糧新聞社が代理販売…続きを読む
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全国味噌特集:トレンド=「国産」「無添加」など 味噌派生事業も活発
調味料 特集 2022.09.16縮小傾向にある味噌市場で、ニーズをとらえた独自の付加価値型商品の強化や、味噌づくりからの派生事業を積極展開する動きもさらに活発化してきている。 コロナ禍で高まった健康志向から「減塩」「国産」「無添加」などがキーワードになり、これらに強みがあるメーカ…続きを読む
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全国味噌特集:トピックス=猛暑に「夏みそ汁」 ミソド、料理教室で6種試食
調味料 特集 2022.09.16味噌汁は厳しい暑さや夏バテを乗り切るにもぴったりな料理のようだ。「みそでHappyを伝える」を掲げるミソドは8月4日、魚河岸スタジオ(東京都中央区)で「夏みそ汁」料理教室を開催した。総勢10人の参加者が料理研究家のジョー氏が考案した6種類の夏みそ汁作り…続きを読む
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全国味噌特集:2022秋冬新商品 激戦の即席味噌汁
調味料 特集 2022.09.16これから最需要期を迎えることから今秋も味噌の新商品は充実している。拡大基調の即席味噌汁は大手各社が新商品を投入し、さらに激戦になりそうだ。味噌・即席味噌汁ともに独自のコンセプトや強みを持った商品が出揃った。(菅田一英) ●独自コンセプト品揃う マ…続きを読む
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全国味噌特集:22年上半期POSデータ分析 「減塩」に追い風 ニーズ多様化進…
調味料 スープ 特集 2022.09.16日本食糧新聞が代理販売するPOSデータ(KSP-SPが独自に集計した全国1025店舗から構成されたデータ)を分析し、2022年上半期(1~6月)の味噌の売上げランキングを作成した。 上位には引き続き大手のブランド商品や各メーカーの主力商品が並び、1…続きを読む
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全国味噌特集:北海道地区=業務ルート回復顕著
調味料 特集 2022.09.162022年1~6月の北海道内味噌出荷数量(北海道味噌醤油工業協同組合調べ)は9776t(前年比0.2%減)、仕込み数量1万0204t(同3%増)となった。道内マーケットを見ると、3年ぶりに行動制限がないお盆休みとなり、札幌、小樽、函館、旭川、帯広、釧…続きを読む
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全国味噌特集:関東地区=充実の変化対応商品
調味料 特集 2022.09.16関東圏のスーパーでは時代のニーズを分析し「マーケットイン」発想での多彩な商品展開が進む。「だし入り」「無添加」だけでなく「国産」「減塩」「小容量」「液体味噌」など各カテゴリーで商品が充実。今後も社会構造や環境の変化に対応した商品開発、使い方提案が鍵に…続きを読む
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全国味噌特集:長野地区=新価値・柱の構築急ぐ
調味料 特集 2022.09.16「信州味噌」の地元・長野県は大手から中小、「蔵」規模の醸造業者まで約100のメーカーがひしめく味噌大国。全国の味噌出荷量に占める県のシェアは、50%を超える。全国味噌工業協同組合連合会がまとめた21年の県味噌実出荷量は20万0961tで前年比0.5%…続きを読む
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全国味噌特集:中部地区=値締めの動き活発化
調味料 特集 2022.09.16愛知県味噌溜醤油工業協同組合によると、愛知県の味噌実出荷量は今年の半年間の累計で1万0504tと前年並みに推移している。しかし、21年は急増した内食需要の反動で、大幅に出荷量を減らしていることから、22年も昨年同様、苦戦が続いているといえる。 要因…続きを読む
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全国味噌特集:関西地区=新価値の創造に挑戦
調味料 特集 2022.09.16汁物といえば「おすまし」という食文化を持つ関西圏では、味噌消費量が全国平均値より低い。昨今の値上げでさらなる需要減退が懸念されるが、各社消費喚起のためにさまざまな施策を打つ。用途や機能などを切り口に、日本の伝統食「味噌」の新たな価値を創り出す。(岡田…続きを読む
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全国味噌特集:四国地区=ブランド戦略を展開
調味料 特集 2022.09.16四国4県の22年1月~6月出荷量(全国味噌工業協同組合連合会調べ)は、徳島県2929t(前年比4.5%減)、愛媛県564t(同2.6%減)、香川県195t(同1.5%増)、高知県6t(前年並み)だった。四国4県では徳島県が圧倒的に多く、県内のかねこみ…続きを読む
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全国味噌特集:九州地区=商品開発で地域貢献
調味料 特集 2022.09.16九州味噌業界でも、他の食品分野同様に値上げ実施の影響が続く。値上げ後、価格の浸透を図るため特売が実施できない。その分、大きな売上げをつくることが難しくなっている。原料別で見ると、コメ、麦が苦戦し出荷量が減少。この状況は、ここ最近の傾向として止まらない…続きを読む