漬物特集
野菜・果実漬物の生産量は食品需給研究センターによると、22年1~8月までの累計で前年比1%増の55万0697tだった。ショウガ漬けの伸長がけん引し、好調だった国産キムチをはじめ前年割れしているカテゴリーも多い。販路別では量販店向けが落ち着きつつあり、飲食店向けなど業務用が回復傾向にあるようだ。現在の漬物業界は巣ごもり需要の反動減に加え、原料や副資材など物価高と歴史的な円安による大幅なコスト増に直面し、各社収益が悪化している。生産量を維持し消費者への安定供給を継続するためにも製品値上げは必要不可欠だ。漬物の消費動向では、近年の健康志向の高まりと「発酵」への注目度の高さから、漬物が持つ発酵・乳酸菌の魅力や食物繊維の豊富さなど、漬物の健康的要素が消費者に浸透し始めており、コロナ前より消費量は増えているようだ。(菅田一英)
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◆漬物特集:物価高や円安でコスト増 値上げ不可欠 健康的要素が浸透
漬物・佃煮 特集 2022.11.11野菜・果実漬物の生産量は食品需給研究センターによると、22年1~8月までの累計で前年比1%増の55万0697tだった。ショウガ漬けの伸長がけん引し、好調だった国産キムチをはじめ前年割れしているカテゴリーも多い。販路別では量販店向けが落ち着きつつあり、…続きを読む
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漬物特集:「広島菜」栽培130年 生産支援する環境づくり
漬物・佃煮 特集 2022.11.11野沢菜、高菜とともに「日本3大漬菜」に数えられる「広島菜」が、今年で栽培130年を迎えた。広島県の在来種で葉は鮮やか、少々の辛味や特有の香りがあり、食感が良くて誰でも食べやすい。広島菜漬けはご飯との相性が抜群なだけでなく、さまざまなレシピにも活用でき…続きを読む
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漬物特集:原料事情・海外産原料=円安、物価高で利益圧迫 早急にもう一段値上げ…
漬物・佃煮 特集 2022.11.11漬物海外原料のコスト上昇が止まらない。調味料や包装資材、物流費、人件費など全てのコストが上がり、歴史的な水準を記録している円安は大きな打撃を与え続けている。10月下旬には一時1ドル=150円を突破した。21年10月は1ドル=約110円台前半で推移し、…続きを読む
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漬物特集:原料事情・タイ産ショウガ=量・品質良く価格安定 コスト増足かせに
漬物・佃煮 特集 2022.11.11タイのショウガ漬け原料は北部のチェンライ、チェンマイ地方と、中部のルーイ、ペチャブン地方が産地で、ガリ用、紅ショウガ用に塩蔵され日本向けを中心に輸出される。22年産は収量、品質ともに良かったようで、原料価格も安定しているという。しかし、各種物価高や円…続きを読む
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漬物特集:原料事情・中国産ショウガ=作付面積・収量ともに減少
漬物・佃煮 特集 2022.11.11中国のショウガ漬け原料は北部の山東省と南部の福建省、広西省、雲南省が産地で、ガリ用、紅ショウガ用の塩蔵原料だけでなく、完成品も日本に輸出される。22年産については作付面積、収量とも減少し、原料価格は21年を上回っている。原料価格以外のコスト環境も悪化…続きを読む
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漬物特集:原料事情・梅=紀州産中心に作柄は良好
漬物・佃煮 特集 2022.11.11今年は紀州産南高梅を筆頭として国内産の梅の作柄が良かった。対して梅の主要輸入国である中国産は不作。市場の中心である紀州産の原料事情にゆとりがあることから、同産の梅干しを中心に積極的な販促につなげたいところだ。 農林水産省によると、21年の梅収穫量は…続きを読む
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漬物特集:原料事情・カリカリ梅=ひょう害で深刻な原料不足に
漬物・佃煮 特集 2022.11.11梅の生産量が全国2位の群馬県にはカリカリ梅メーカーが集まっている。主に地元の原料を使い製造しているが、22年は収穫最盛期に降ったひょうで産地が大きな被害を受け、深刻な原料不足に陥っている。「平年時の半分程度しか入ってきていない」「今年1年間、販売を続…続きを読む
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漬物特集:21年7月~22年6月全国年間売上金額ランキング KSP-POSデ…
漬物・佃煮 特集 2022.11.11◆各社キムチ主力商品 金額・数量とも下落傾向に 日本食糧新聞が代理販売するPOSデータを分析し、漬物の売上げランキングを作成した。KSP-SPが独自に集計した全国1043店舗(15面のチェーン一覧参照)から構成されたデータを使用し、大手を含め一部未…続きを読む
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漬物特集:中間流通トップインタビュー 現状課題コスト増 新価値創造が不可欠
漬物・佃煮 特集 2022.11.1122年ここまでの漬物業界は巣ごもり需要の反動減に直面していることに加え、原料など各種物価高や円安でコストが大幅に増加し、厳しい環境下にある。すでに値上げしているメーカーもあるが、今後も継続的な実施が必要だ。また、中長期的な視点で見ると、さらなる人口減…続きを読む
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漬物特集:東京中央漬物・齋藤正久社長 業務用が回復傾向 付加価値型が好反応
漬物・佃煮 特集 2022.11.11東京中央漬物の23年3月期上半期の売上げは前年比0.4%減でほぼ横ばいだった。新型コロナウイルス感染症のピークアウトで観光需要や飲食店の活性化がみられ、業務用が回復傾向となっている。量販向けでも年末商材の商談が例年並みに進んでいる。最近の動きとしては…続きを読む
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漬物特集:丸越・野田明孝社長 変化に柔軟な姿勢で対応
漬物・佃煮 特集 2022.11.11酒かす風味が特徴の「岐阜産大吟醸粕漬くりいむちーず/フラウ」などの画期的な商品からも分かるように、丸越は刻々と変化する食文化やニーズに柔軟な姿勢で臨んでいる。6月には「塩分25%OFF羅臼昆布白菜」が日本減塩・栄養委員会主催の「JSH減塩推進10年ア…続きを読む
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漬物特集:堺共同漬物・林野雅史社長 事業領域広げ漬物文化を次世代へ
漬物・佃煮 特集 2022.11.11大阪府南部の泉州地域特産「水ナス漬け」でトップシェアを誇る堺共同漬物。林野雅史社長は、「漬物は野菜の豊富な栄養を手軽に摂るための一つの方法」とし、近年は事業領域を野菜摂取訴求食品市場に広げ、カット野菜や野菜スイーツの製造にも注力する。「漬物を次世代の…続きを読む
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漬物特集:土井志ば漬本舗、Farm To Tableで注目 消費者との距離縮…
漬物・佃煮 特集 2022.11.11◇土井志ば漬本舗 竈炊き立てごはん土井大原京都本店 地産地消の機運が高まる中、生産者(農園)から消費者(食卓)までの距離を極力短縮して食を提供する「Farm To Table(ファーム・トゥ・テーブル)」の概念が注目されている。その理想モデルの一つ…続きを読む
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漬物特集:京都老舗店、「漬物とパン」切り口に 若年層の需要喚起
漬物・佃煮 特集 2022.11.11食の多様化を背景に、漬物が食卓に上がる回数は減少傾向にある。時代の変化に応じた需要喚起が模索される中、京都市の老舗漬物メーカー3社は「漬物とパン」を組み合わせ、調味料・調理用食材として活用できる漬物の新しい価値を提案。漬物喫食機会の少なかった若年層を…続きを読む
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漬物特集:岩下食品、岩下の新生姜の香り湯を 温浴施設とコラボ
漬物・佃煮 特集 2022.11.11岩下食品は、同社が制定した11月11日の「岩下の新生姜の日」と、日本浴用剤工業会が制定した11月26日「いい風呂の日」を記念し、岩下の新生姜の風呂と食事でからだの内外からぽかぽかにするというコンセプトのコラボレーション企画「いい風呂キャンペーン」を開…続きを読む
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漬物特集:三栄源エフ・エフ・アイ、着色料や甘味料が漬物向けで引合い増加
漬物・佃煮 特集 2022.11.11ショウガ漬けや梅干しなどの漬物市場で、三栄源エフ・エフ・アイが提案する着色料や甘味料へのニーズが高まっている。 同社が19年に販売した赤ダイコンの着色料製剤「アートレッドRD」は、長年の課題だった赤ダイコン色素特有の臭いを大幅に低減し、かつ特徴的な…続きを読む
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漬物特集:遠藤食品、「おかずしょうが」「国産しょうがフレーク」モンドセレクシ…
漬物・佃煮 特集 2022.11.11遠藤食品の「おかずしょうが100g」と「国産しょうがフレーク100g」がモンドセレクション金賞を受賞した。 「おかずしょうが」は、ショウガをもっと食べてほしいという思いから生まれたご飯によく合う逸品。「あったかごはんでめちゃ美味しい!!!」をコンセ…続きを読む
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漬物特集:東海漬物、「旬のかぶ白菜」投入 「ゆず白菜」賞味期限延長
漬物・佃煮 特集 2022.11.11東海漬物は11月に、23年1月まで販売予定の新商品「旬のかぶ白菜」(写真、内容量130g、本体価格248円)と、賞味期限1日延長を実現するなどリニューアルした「ゆず白菜」(内容量160g、本体価格248円)の計2品を投入した。 冬が旬の国産原料を使…続きを読む
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漬物特集:伊勢惣、「手作りみそセット」を本格展開
漬物・佃煮 特集 2022.11.11伊勢惣は、昨年発売した「はじめての!手作りみそセット」の一般スーパーでの販売を開始する。昨年は一部の道の駅や野菜直売所など限定した売り先で販売していたが、12月には大手SMのほかホームセンターなどに同品が並び始める。 「手作りみそセット」とは、手作…続きを読む
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漬物特集:備後漬物、韓流うまからっキムチキャンペーン実施
漬物・佃煮 特集 2022.11.11備後漬物は、韓国でナンバーワンの辛ラーメンメーカー・農心とのコラボレーションで「韓流うまからっキムチキャンペーン」を12月30日まで実施している。 キャンペーン対象商品「韓流うまからっキムチ(内容量90g×2)」を1点以上含む買い上げレシート画像を…続きを読む
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漬物特集:秋本食品、「オモニの極旨キムチ」を30g増量
漬物・佃煮 特集 2022.11.11秋本食品は1日から12月31日までの期間限定で看板商品の一つ「オモニの極旨キムチ」(内容量350g、参考小売価格税込み354円)を30g増量している。同期間内は商品パッケージに大きく「30g増量」と記載しており、内容量は380gになる。 国産白菜を…続きを読む