九州食品産業特集2023
九州エリアは農林水産業が盛んな地域でもある。そのため近年では、食品卸の中でも、こうした資源を生かし、付加価値をつけようとする動きが目立つ。(九州支局長=大屋良太)
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◆九州食品産業特集:九州 予想超えるインパクト 「特産品」活用図り差別化
特集 総合 2023.06.29●農畜産物価値商品化で訴求 九州エリアは農林水産業が盛んな地域でもある。そのため近年では、食品卸の中でも、こうした資源を生かし、付加価値をつけようとする動きが目立つ。さらに全国メーカーが九州特産品使用で差別化する。地域メーカーが農業活性化も目指し、…続きを読む
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九州食品産業特集:フンドーキン醤油 ハラール認証、味噌でも取得
調味料 特集 2023.06.29フンドーキン醤油では、最近の動向として、商品別では味噌の利用が安定しているという。業務用では、コロナ禍が落ち着きをみせる中、醤油の利用回復が目立つ。 近年特徴的なのは、九州外での売上げ増だとしている。特に「あまくておいしい醤油」「吉野杉樽天然醸造醤…続きを読む
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九州食品産業特集:富士甚醤油 第2工場来年着工へ
調味料 特集 2023.06.29富士甚醤油は、設備投資関連では、現在計画中の第2工場について、来年着工する予定。稼働は2025年の3~4月ごろを目指している。 設計では、全体として環境配慮を強く意識。大きな柱は、紙パックライン、既存品の合理化ライン(PETボトル商品など)の二つ。…続きを読む
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九州食品産業特集:二ビシ醤油 福岡意識の商品開発
調味料 特集 2023.06.29ニビシ醤油は数年前、設備投資をして営業所の整理統合を実施した。その結果、利益体質の改善は進んだという。 今年、「里ごころ味噌」は発売50周年を迎えた。日頃への感謝の気持ちを込めて、750g規格商品5品を対象に、1月中旬から約1年間、50g増量した8…続きを読む
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九州食品産業特集:マルヱ醤油 収益構造変革進める
調味料 特集 2023.06.29マルヱ醤油は現在、収益構造の変革に取り組んでいる。売り方の工夫、単品レベルでみた収益の点検などを経て、全体のバランスを検討してきた。 DX関連では、受注業務でAI-OCRを導入している。実用段階として、手応えを感じつつも課題は残る。そこに時間を掛け…続きを読む
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九州食品産業特集:チョーコー醤油 未来のファン作りを
調味料 特集 2023.06.29チョーコー醤油は、2022年度に販売管理システムの入れ替えを実施した。特に、データ保存面は入れ替えでこだわった点。情報の収集や分析を、より多角的に行えるようになった。同社のさまざまな活動に、より生かしていく。また昨年は、社内の発送拠点について一元化を…続きを読む
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九州食品産業特集:ヤマエ食品工業 海外ニーズにも対応
調味料 特集 2023.06.29ヤマエ食品工業では、5月に社長が交代。江夏啓人代表取締役社長COOの下、新体制をスタートさせた。直近の大型設備投資としては、調合濾過工場を建設中だ。稼働時期は来年の秋口を目指す。稼働後は、商品のさらなる品質向上、製造効率アップも予定。 人材確保につ…続きを読む
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九州食品産業特集:宮島醤油 かるしお認定品拡充
調味料 特集 2023.06.29宮島醤油は、前期実績では売上げ全体は前年超で着地したとしている。特に健闘したのは、焼肉のたれと粉末スープ。粉末スープに関しては、うどんスープ、ちゃんぽんスープ、焼そばソースといった商品に根強い支持がある。それが大きいとみている。また、ステーキスパイス…続きを読む
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九州食品産業特集:フンドーダイ 東京アンテナ店反響
調味料 特集 2023.06.29フンドーダイでは、発売から4年目となる「透明醤油」が堅調に動いている。そのような中、海外でも引き合いがある点は大きな特徴。昨年はスポットも入れて、約20ヵ国に輸出できたという。特に業務用サイズは、ドイツを中心に利用が定着している。用途は、和食ではなく…続きを読む
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九州食品産業特集:マルタイ 関東エリア特に堅調
麺類 特集 2023.06.29マルタイは、設備投資関連の話題として、昨年3月に新佐賀工場を竣工した。個包装から箱詰めまでの機械作業工程が一体となったロボット機を導入。本社工場同様、FSSC22000の認証も取得済み。稼働後1年かけて、生産体制の基盤を構築してきた。食品安全基準への…続きを読む
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九州食品産業特集:五木食品 相性確かめ商品作り
麺類 特集 2023.06.29五木食品の「子守マーク」と「五木」のトレードマークは文字とセットで作られ、50年以上にわたって消費者に親しまれている。 同社は1878年、熊本市で製粉、製麺の店として創業。その後「五木そば」の発売を経て、五木ブランドを確立した。1960年には棒状即…続きを読む
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九州食品産業特集:サンポー食品 焼豚ラーメン45周年
麺類 特集 2023.06.29サンポー食品は、昨年3月にご当地シリーズを「九州三宝堂」として一新。これは、同社としてもかなり大きなリブランディングだった。 品揃えとして、「高菜博多ラーメン」「久留米ラーメン」「海苔佐賀しょうゆラーメン」「長崎ちゃんぽん」の4品を展開しており、約…続きを読む
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九州食品産業特集:きゅうぶつ 国産原料で高い信頼
農産乾物 特集 2023.06.29きゅうぶつは、1949年に椎茸などの農産物を販売する九州物産商会として設立された。歴史は70年を超える。59年には日田椎茸入札市場を開設し、業容を拡大した。 その後76年に九州物産商会から分離し、加工、販売部門として同社の前身が設立された。同時に「…続きを読む
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九州食品産業特集:丸永製菓 「あいすまんじゅう」 若年層獲得狙う
アイスクリーム 特集 2023.06.29丸永製菓は、強みとしてる和風アイスについて、まだまだ伸びしろが大きいとみている。昨年は、「ザ コカ・コーラ カンパニー」とのライセンス契約に基づき、アイスバー形態としては日本初となる「ファンタ」のアイスに挑戦。「ファンタ グレープ アイスバー」「ファ…続きを読む
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九州食品産業特集:ピエトロ 「ファン想い日本一」
調味料 特集 2023.06.29ピエトロは、創業の原点ともなったレストラン事業について、ここ数年で利益構造改革に注力してきた。現場の自発性も尊重し、“顧客に喜ばれることは何か”をひたむきに追求した。メニューは利用しやすい価格帯も残しつつ、こだわり価値を訴求するものも品揃え。それが支…続きを読む
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九州食品産業特集:ダイショー 営業拠点の自主性尊重を
調味料 特集 2023.06.29ダイショーでは、売上げの傾向自体は好調だという。それをブランド力向上の機会だととらえる。 自社ポジションを正しく把握し、全力を尽くす。そのために、強みや弱みの見直し作業に、あらためて取り組んでいるところだ。過程の基盤には、企業理念「おいしさで・しあ…続きを読む
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九州食品産業特集:八ちゃん堂 ベトナム新工場が来夏稼働
冷凍食品 特集 2023.06.29八ちゃん堂は現在、海外で新工場建設を進めている。早ければ来年夏にベトナムで新工場が竣工予定。稼働後は、同社独自の視点を生かした冷凍野菜を製造していく。加工方法にこだわりつつ、品質がよくて、さらに時短用途にも適することを強みにしていきたい考え。 同社…続きを読む
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九州食品産業特集:さかえやグループ 製造こだわり守り人材を育成
水産乾物・塩蔵他 特集 2023.06.29さかえやグループは現在、めんたいこ製造現場で熟練者の育成、人手不足環境下の労働力確保を課題に挙げる。今期以降もここは重要なテーマ。制度の変遷も注視しつつ、外国人人材活用についても検討を重ねる。一方で、見た目のきれいさもあり、日本人気質が表れているのが…続きを読む
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九州食品産業特集:アクタ 新しい価値観 市場創造目指す
特集 機械・資材 2023.06.29アクタは、コロナ禍では持ち帰り用商材「TA」シリーズが広がったという。ラインアップも増えており、成形品容器が伸びてきた。こうした商材について、現在では冷凍弁当や冷凍惣菜での用途が広がってきている。冷凍弁当は、自販機での販売の増加も奏功した。 今期は…続きを読む
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九州食品産業特集:鶴味噌醸造 おかず味噌中心に海外強化
調味料 特集 2023.06.29鶴味噌醸造は1870年、余米の価値を高めるために味噌醸造を開始した1929年、合資会社吉開商店を設立後、56年現社名の鶴味噌醸造となった。当時は特に軍用物資の陸海軍御用達として納め、品質で高い評価を得ていた。 同社で近年話題性が高まったのが「相撲味…続きを読む
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九州食品産業特集:山忠 「ひじき白和えの素」広がり見せる
水産乾物・塩蔵他 特集 2023.06.29山忠は、1947(昭和22)年の創業以来、原料の買い付けから加工・選別・製品化までを一括管理する海藻の総合加工メーカー。主力は、ヒジキ、ワカメ、海藻サラダ。国内産ヒジキ処理量は日本一でもある。 今特に特徴的なのが、約20年の歴史をもつ「ひじき白和え…続きを読む
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九州食品産業特集:西日本食品工業 新販売チャネル開拓
調味料 特集 2023.06.29西日本食品工業では、コロナ禍においても、新規得意先の開拓が進んだ。これがきっかけで、最近の実績をみても、コロナ禍前と比べて伸びているという。 商品分類別では、春雨類、片栗粉、プレミックス粉といった主力商品群が、全体的に堅調だとしている。 新しい業…続きを読む
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九州食品産業特集:火乃国食品工業 白玉粉・きな粉強化
粉類 特集 2023.06.29火乃国食品工業は九州中南部に立地する。ここは、古くから阿蘇の伏流水や白川、球磨川など豊かな清冽な水資源に恵まれている。この自然の恵みを利用して、名産品の数々を生んでいる。 とりわけ、熊本県宇城市小川町はその中心にあり、水の良さでは定評で、白玉の名産…続きを読む
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九州食品産業特集:西田精麦 リアル接点づくりを
コメ・もち・穀類 特集 2023.06.29西田精麦は、1929年に創業して熊本県に本拠地をおくメーカーで、事業の柱は三つ。具体的には、焼酎や味噌の原料となる大麦を加工する精麦事業、畜産農家向けの飼料製造事業、麦製品開発・販売事業を行っている。 最近の設備投資としては、6月からスティック包装…続きを読む
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九州食品産業特集:フタバ 今年創業110周年
調理品・コメまわり品 特集 2023.06.29フタバの創業は1913年。薬剤師・吉丸末吉氏の発想から生まれた「御飯の友」はこの年に誕生。今年同社は創業110周年を迎えた。 2020年には、熊本市西区に新工場を建設し、本格稼働させた。敷地面積約6600平方m、建物面積約2500平方m、延床面積約…続きを読む