冷凍食品特集2023
冷凍食品業界は23年の折り返しを迎え、上期は価格改定の影響が顕著に現れてきている。一昨年後半から原材料費高騰に伴う価格改定第1弾がスタートし、昨年頭からはロシアによるウクライナ侵攻によりエネルギーコストの上昇が加わったことで、さらなる改定を迫られた。その後は急激な円安が進み、今春から秋にかけてまたぞろ改定を余儀なくされる異例の状態となった。(藤村顕太朗)
-
◆冷凍食品特集:成長フェーズどう取り戻す 値上げで物量ダウン
冷凍食品 特集 2023.07.05冷凍食品業界は23年の折り返しを迎え、上期は価格改定の影響が顕著に現れてきている。一昨年後半から原材料費高騰に伴う価格改定第1弾がスタートし、昨年頭からはロシアによるウクライナ侵攻によりエネルギーコストの上昇が加わったことで、さらなる改定を迫られた。…続きを読む
-
冷凍食品特集:家庭用 弁当市場が回復基調
冷凍食品 特集 2023.07.05インテージの調査(SRI+)によると、22年の家庭用(調理・農産・水産)市場規模は、前年比6.1%増の5679億円となった。惣菜・おかず類の伸長がけん引。最大カテゴリーの弁当類は苦戦が続くも、昨年から行動制限が完全に解除され、下期に向けて出社比率の増…続きを読む
-
冷凍食品特集:業務用 卵代替需要は増加
冷凍食品 特集 2023.07.05業務用の22年度市場規模は前年比約10~13%増と好調に推移した。コロナ禍前水準にはあと一歩及ばずといったところだが、今期にはコロナ禍前に回復しそうな勢い。 業態別では惣菜の伸長に加えて、行動制限解除で人流が回復し外食が復調したことがプラスに働いた…続きを読む
-
冷凍食品特集:たこ八「お好み焼(ぶた玉)」、粉モン初かるしお認定
冷凍食品 特集 2023.07.05大阪道頓堀に本店、全国で8店舗を展開するたこ八の「冷凍お好み焼(ぶた玉)」=写真=が今春、国立循環器病研究センター(国循)認定の“かるしお”商品となった。通販や百貨店で販売してきた同品だが、あらためて今回、他社製品より塩分量の少ないことが判明。かるし…続きを読む
-
冷凍食品特集:日本アクセス、大阪でも「チン!するレストラン」 冷食の魅力発信
冷凍食品 特集 2023.07.05冷凍食品の魅力発信と需要喚起へ日本アクセスが冷凍食品とアイスクリームが食べ放題の「チン!するレストラン」を、6月16日から7月2日限定で大阪・梅田にオープンした。 「チン!するレストラン」は、同社主催の冷食・アイスクリームのキャンペーン「フローズン…続きを読む
-
冷凍食品特集:「Picard」、関西初登場 イオンスタイル茨木に
冷凍食品 特集 2023.07.05フランス生まれの冷凍食品専門店「Picard(ピカール)」が関西初となるイオンスタイル茨木(大阪府茨木市)の1階食品売場内に6月15日、オープンした。 デミルカン・ミネ代表取締役社長は「大阪では来年までに当店タイプのプティピカールを約10店舗で展開…続きを読む
-
冷凍食品特集:キーマンは語る=ニチレイフーズ・清川吾朗氏、滝英明氏
冷凍食品 特集 2023.07.05◇ニチレイフーズ・清川吾朗家庭用事業部長、滝英明業務用事業部長品ユニット長 ●家庭用=カテゴリーNo.1へ注力 業務用=惣菜向けに付加価値品 〈清川吾朗氏〉ニチレイフーズの家庭用調理品の前3月期売上高は、前年比6%増の814億0600万円となった…続きを読む
-
冷凍食品特集:キーマンは語る=味の素冷凍食品・寺本博之社長
冷凍食品 特集 2023.07.05●家庭用を成長軌道へ 値引き脱却、価値訴求徹底 味の素冷凍食品(FFA)の前3月期業績は、売上高が前年比4%増の1057億円、事業利益(BP)が同3億円増の70億円となり、いずれも計画値以上での着地となった。売上げは海外事業(タイ3社、中国3社、ポ…続きを読む
-
冷凍食品特集:キーマンは語る=マルハニチロ・若宮靖史氏、安田大助氏
冷凍食品 特集 2023.07.05◇若宮靖史常務執行役員加工食品ユニット長、安田大助常務執行役員食材流通ユニット長 ●家庭用=新中華街シリーズ拡大 業務用=原料アプローチ強化を 〈若宮靖史氏〉マルハニチロの前3月期の単体・家庭用冷凍食品は、売上高が前年比3億円減の524億円、営業…続きを読む
-
冷凍食品特集:キーマンは語る=ニッスイ・熊谷賢一氏、金澤建氏
冷凍食品 特集 2023.07.05◇熊谷賢一家庭用食品部長、金澤建支業務用食品部長 ●家庭用=コストアップ対応図る 業務用=中食向けは堅調な推移 〈熊谷賢一氏〉ニッスイの前3月期の単体・家庭用調理品は、売上高が前年比5.6%増の388億円となった。惣菜類の唐揚げや「まんぞくプレー…続きを読む
-
冷凍食品特集:キーマンは語る=テーブルマーク・吉澤明治氏 冷凍玉うどんが好調
冷凍食品 特集 2023.07.05◇テーブルマーク・吉澤明治執行役員営業副本部長 ●今夏、お好み焼きを拡販 テーブルマークの前12月期末(22年1~12月)冷凍食品売上高は、前年比1桁後半の増加で着地した。物量ベースでは、第1四半期(同年1~3月)が価格改定前であったことなどもあ…続きを読む
-
冷凍食品特集:市場アナリストに聞く=インテージ・木地利光氏
冷凍食品 特集 2023.07.05◆冷食、5類移行後も堅調続く 冷凍食品市場の拡大が続いている。新型コロナウイルス感染症が広がった20年は特需が生まれたが、その後の行動制限解除、新型コロナウイルスの感染症法上の扱いの5類移行後も、堅調な推移を示している。インテージの市場アナリスト、…続きを読む
-
冷凍食品特集:ヤヨイサンフーズ 外食売上構成比高める
冷凍食品 特集 2023.07.05ヤヨイサンフーズの前3月期業績は、売上高が前年比5.2%増の393億9000万円、営業利益が1億0500万円の増収減益となった。気仙沼工場の商品を拡販しようを合言葉に営業活動を続け、主力カテゴリーを中心に売上げを伸ばすことができた。利益面は、自助努力…続きを読む
-
冷凍食品特集:ライフフーズ 量目、価格など適正化
冷凍食品 特集 2023.07.05冷凍野菜・果実メーカー、ライフフーズの前3月期業績は、価格改定効果と業務用市場の復活に支えられて、総売上高が前年比14%増の144億円弱と過去最高で着地した。 チャネル別売上げの内訳は、家庭用が同19%増、業務用が同27%増。利益面では原材料費、エ…続きを読む
-
冷凍食品特集:日清食品冷凍 ラーメン指名買い狙う
冷凍食品 特集 2023.07.05日清食品冷凍の前3月期売上高は、冷食市場全体が前年比4%増で推移する中、それを若干上回る形での着地となった。冷凍麺については市場並みの6%増と順調に推移し、特に汁ありラーメンの「日清本麺」と「日清ごくり。」、和風麺が大きく寄与した。利益面では、原価上…続きを読む
-
冷凍食品特集:イートアンドフーズ 水ギョウザに下期注力
冷凍食品 特集 2023.07.05イートアンドフーズの前2月期業績は、増収微増益で着地した。昨年6月の価格改定で第2四半期に影響が出たものの、下期以降は売上げを回復できた。利益面は、各種コスト高が続く中、関東第三工場の稼働に伴い他工場の生産ラインの効率化で生産性を高めたことが寄与でき…続きを読む
-
冷凍食品特集:日東ベスト レジャー施設向け拡販
惣菜 特集 2023.07.05日東ベストの冷凍食品部門(連結)前3月期業績は、売上高が前年比3.1%増の408億9500万円となった。業態別売上げでは、外食が同20%増、給食が同10%増と好調だったが、惣菜が苦戦した。 売上げをけん引した外食は、レジャー施設などの旺盛な需要をと…続きを読む
-
冷凍食品特集:ケイエス冷凍食品 卵代替品で肉団子好調
冷凍食品 特集 2023.07.05ケイエス冷凍食品の前12月期業績は増収増益で、売上高・利益ともにコロナ禍前の水準に戻った。家庭用は、レギュラー品の「国産鶏 鶏つくね串(照焼)」を中心に弁当類の販売を拡大。業務用は、デリカ・学校給食向けの好調に加えてホテルの復調もプラスに貢献した。 …続きを読む
-
冷凍食品特集:キユーピー インバウンド対応強化
調味料 特集 2023.07.05キユーピーの業務用冷凍食品・チルド品などを手掛けるフードサービス事業の前11月期業績は、冷凍品が大半を占める業務用タマゴの売上高が前年比8%増973億円、調味料同8%増452億円となった。特に外食需要の回復が増収に寄与。営業利益については、各種コスト…続きを読む