清涼飲料特集
清涼飲料特集:似たモノ商品徹底比較 ちょっとプレミアムなボトルアイスコーヒー
●こだわる味わいで満足度上昇
コンセプトやパッケージデザイン、ネーミングなど、似ている商品を取り上げ、それぞれの特徴を解説。さらに消費者の反応も交え、類似商品が出ていることで分かる“話題の商品”を探る。
◆類似点・相違点のポイント
外食機会の激減により、コーヒーも家庭内の飲用機会が増加傾向だ。自宅焙煎など、こだわりに走る人も増えているという。今回は、そんな人たちも振り向きそうな、ちょっとプレミアムな《ボトルアイスコーヒー》を徹底比較。
試飲前は「猿田彦珈琲 キリッと BLACK ブラックコーヒー(無糖)」(猿田彦珈琲)が1位。店舗のおしゃれなイメージがボトルデザインに現れ、最も期待が大きい。次点は「コスタ コーヒー 〈ブラック〉」(コカ・コーラシステム)で、こちらもスタイリッシュなデザインに“持ち歩きたい”と注目された。
試飲後は、「コスタコーヒー」が1位。ボトルコーヒーの域を超えた味わいに、「また飲みたくなる」と高評価。またヨーロッパで人気のカフェブランドという点にも引かれたようだ。2位は、「ORIGIN BLACK ブルーマウンテン & モカ」(UCC上島珈琲)で、こだわり製法による香りと風味が、「猿田彦珈琲」は、少量でも満足できる味わいが好まれた。また、「サントリー プレミアムボス ブラック」(サントリー食品インターナショナル)は、夏にガブガブ飲める味と量が評価された。「今、好んでよく飲んでいるのは」という問いは、“コンビニコーヒー”“自宅でいれる”の回答が大半を占めた。コンビニは、値段に比例しないおいしさが圧倒的な強み。
一方で、手間暇かけ自分でいれることに楽しみを見いだしている人も多数。後者は、在宅時間が増えた影響もあろうか。コスパ派VS値段も手間もいとわない派と、志向は両極化しているようだが、今回の「ショップの雰囲気を感じたい」という願望からボトルデザインが注目されていた点は見逃せない。“プレミアム”に特化するならば、こうした情緒的な付加価値が現情勢では必然か。
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詳しくは、月刊「食品新製品トレンド」の「徹底比較」コーナー参照。同誌では、新製品開発に役立つ情報やヒント、市場動向など多数の記事を掲載しています。
▽専用HP「食@新製品」http://foodsnews.com/
●コカ・コーラシステム「コスタ コーヒー〈ブラック〉」
▽発売日=4月12日、全国一部流通先行、同26日全チャネル▽価格/内容量=158円(税別)/270mlPET▽商品特徴=コーヒー。新「コスタ」シリーズ。 米コカ・コーラ社が19年に買収したヨーロッパカフェブランド「コスタコーヒー」の高品質な手いれコーヒーを楽しめる。高級豆ブレンド、アロマ密封焙煎、ひきたてアロマ製法、高圧抽出を活用し、熟練バリスタの技術を凝縮させたような味わい。
●猿田彦珈琲「猿田彦 キリッと BLACK ブラックコーヒー(無糖)」
▽発売日=3月22日、東京・南関東SM先行▽価格/内容量=220円(税別)/235mlPET▽商品特徴=コーヒー。グアテマラ、ケニアをはじめとした5ヵ国のコーヒー豆を深煎りローストし、良質な香りを楽しめる。艶のある滑らかな口当たりに加え、爽やかな後味で飲みやすく、ブラックならではの重厚な質感を実現。香料無添加。チルド規格。
●サントリー食品インターナショナル「サントリー プレミアムボス ブラック」
▽発売日=4月13日リニューアル、全国▽価格/内容量=198円(税別)/450mlPET▽商品特徴=コーヒー。「ボス」シリーズ。ブラジル最高等級豆51%と、コクを引き出す微粉砕コーヒーを使用。キレのよい苦みを引き出す“プレボス専用深煎り焙煎”を採用。より進化した、プレミアムな時間を過ごせる“最高峰のコク”が楽しめる。
●UCC上島珈琲「ORIGIN BLACK ブルーマウンテン&モカ」
▽発売日=5月17日、全国▽価格/内容量=178円(税別)/275gリキャップ缶▽商品特徴=コーヒー。ブルーマウンテンと、エチオピアの野生のモカをぜいたくに使用。各豆に適した焙煎度で別々に焙煎しブレンドする“単品焙煎”を採用。ひきたてを天然水100%で二温度帯(高温・中温の順)で抽出。香料無添加。