全国外食産業・業務用卸特集
◇求められる「時短・簡便」「非日常空間の提供」 「生鮮強化」が差別化のキーワード
国際的なスポーツイベントが2年連続で、国内で開催される。まさしく「4年に一度ではない。一生に一度だ」というフレーズ通りの2年間になる。世界的にも日本、東京に耳目が集まるだろう。
2013年9月に、20年のオリンピック・パラリンピックの東京開催が決まった時は、20年までは「好景気が続く」と期待されたが、翌14年4月の8%への消費増税により、消費は失速。それ以降、実感の伴わない経済成長が続いた。
その中で、消費の下支え役を担ったのがインバウンド需要だ。18年のインバウンド人口は3000万人、19年は3500万人、20年は4000万人が見込まれている。9月に開催されるラグビーW杯は、欧米豪のラグジュアリーな層が観戦に訪れる見込みで、観光立国を目指す日本にとってはアジア圏以外の観光客増のための大切な試金石となる。大会の盛り上がりにより消費の浮揚を期待したいところだが、期間中には、10%への消費増税があり、景気の中折れ、もしくはさらなる冷え込みが懸念される。また、外交問題からインバウンド人口の約24%を占める韓国の訪日観光客が大きく減少すると期待のインバウンド需要も大きな痛手だ。
1964年の東京オリンピック開催時と2020年の東京オリンピック・パラリンピックとは社会環境が大きく異なる。64年は生活者にとって、欲しいモノがたくさんあった時代で、需要が供給を上回る伸びでモノの価値が認められていた。だが、今はモノが有り余り、欲しいモノが無い時代だ。需要が供給を下回り、モノの価値を計る指標が多岐多様化し、一概に答えが出なくなった。そんな中で、どのように消費を喚起していくかが大きな課題だ。その一つがコト消費であったが、最近では時間をお金で買う、お金より時間がもったいないという「時間消費」を重視する層が増えている。しかし、時間消費は非日常の空間を楽しむという意味もある。業務用食品は時短・簡便を提供し、外食産業は非日常な空間を提供するといった図式が求められる。
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◆全国外食産業・業務用卸特集:消費はモノ・コトから「時間」へ
特集 卸・商社 2019.08.17◇求められる「時短・簡便」「非日常空間の提供」 「生鮮強化」が差別化のキーワード 国際的なスポーツイベントが2年連続で、国内で開催される。まさしく「4年に一度ではない。一生に一度だ」というフレーズ通りの2年間になる。世界的にも日本、東京に耳目が集…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸特集:尾家産業・尾家啓二社長 大拠点構え売上げ1000…
特集 卸・商社 2019.08.17【関西】尾家産業は業務用卸専業で19年3月期に売上高1000億円突破を果たした。「Change to the NEXT」をスローガンに利益体質強化を最優先とする新中計を始動し、今期は売上高1015億円(1.4%増)、営業利益率1%確保を狙う。(深瀬雅…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸特集:久世・久世真也社長 「4K1J」切り口に価値提案
特集 卸・商社 2019.08.17久世の前3月期は増収減益。数年前から利益体質への改善のために物流の内製化を含む効率化などを進めてきた。今期は、その成果を出す初年度だ。売上高は5%増の690億円の増収増益を見込んでいる。 ●JFSA会員の役割を果たす ◎…4月1日付で、日本外食流…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸特集:大光・金森武社長 存在感増し前期売上高629億円
特集 卸・商社 2019.08.17【中部】2017年5月に東証一部に市場変更を果たした大光。事業規模は売上高600億円超と成長を継続し、存在感を増し続ける同社に昨今の状況を聞いた。(立川大介) ●新規得意先の獲得を重点展開 ◎…前期(19年5月期)の連結決算について、売上高は前期…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸特集:トーホー・古賀裕之社長 中計2年目堅調も収益力に…
特集 卸・商社 2019.08.17【関西】トーホーの20年1月期計画は売上高2300億円(5.7%増)、営業利益20億円(22.2%増)。現在2年目の3ヵ年中計では収益力向上とグループ連携強化、海外事業強化を軸に、八つの重点施策を遂行中だ。(深瀬雅代) ●トータルサポート機能を生か…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸特集:ユーシーシーフーヅ・川久保則志社長 デジタルとリ…
特集 卸・商社 2019.08.17ユーシーシーフーヅは、「リアル」と「デジタル」を融合し、業務改革を推進。1人当たりの生産性向上で、利益改善を推進。また、ニーズが高まる一杯立ての入れたてコーヒーの飲用シーン拡大にも積極的に取り組む。 ●顧客接点最大、質高いサービス ◎…前12月期…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸特集:名給・青木基博社長 「一丸活性」で新価値を創出
特集 卸・商社 2019.08.17【中部】名給の69期(18年11月~)経営方針は「一丸活性」。得意先、仕入れ先含めた既存の関係・組織が一丸となって取り組み、そこから新たな価値を創出していく。社内では既存組織が横の連携を発揮し「新たな成果も出始めた」と青木基博社長はその手応えを感じて…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸特集:IZUMIYA・鈴木雅治社長 販管費増加を恐れず…
特集 卸・商社 2019.08.17IZUMIYAは、働き方改革推進のために販管費増加を恐れずに、ソフト・ハードへの投資を継続。販管費増加を補うため今2月期は売上げ10%増とともに利益率の改善も合わせて目指す。 ●日配品含む生鮮3品の強化へ ◎…前2月期業績は、売上高は前年比0.5…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸特集:関東食糧・臼田真一朗社長 デジタルシフトの進展で…
特集 卸・商社 2019.08.17関東食糧の今8月期売上高は、前年比1%増の106億円の見込み。2019年2月には念願の新物流センター「食空間創造Base」が竣工。来期は新物流センターの機能の本格発揮で売上高5%増を目指す。 ●埼玉県密着の生鮮素材を拡充 ◎…19年2月には新物流…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸特集:サクラ食品工業・佐々木忠教社長 次世代に経営をバ…
特集 卸・商社 2019.08.17サクラ食品工業では、今期(55期)を節目に、佐々木忠教社長は経営を次世代にバトンタッチする。業績は「最高の内容で終えたい」との言葉通りに現在まで推移している。今期売上高目標は前年比4%増の53億2000万円の増収増益だ。 ●節目の今期は最高業績を目…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸特集:東京中央食品・佐藤光一社長 高齢者・保育園好調で…
特集 卸・商社 2019.08.17東京中央食品は、高齢者施設給食向けに一括納入を展開。直近では保育園給食にも注力し、業容を拡大。業績は2桁増で順調に推移している。 ●倉庫改革、大きな進展を見込む ◎…前9月期業績は、売上高は前年比7%増の増収増益で着地した。今期予算は約17%増。…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸特集:大京食品・窪田洋司社長 新業態への新規開拓に挑戦
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全国外食産業・業務用卸特集:野口食品・野口昌孝社長 業務用食品卸の魅力度アッ…
特集 卸・商社 2019.08.17前8月期、野口食品は売上高100億8000万円と大台を増収増益で突破した。引き続き、「産婦人科から高齢者施設まで」の幅広い世代に向けた給食業態をメーンに市場拡大に取り組んでいく。 ●水産品カテゴリーの拡充図る ◎…今8月期は、売上高は前年比4%増…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸特集:ウルノ商事・宇留野正義社長 今期売上高3%増の安…
特集 卸・商社 2019.08.17ウルノ商事の前3月期は増収増益で着地。今期も売上高3%増の安定成長を目指す。新築・移転する新つくば支店の2020年の稼働に向けて準備も進んでいる。新つくば支店は敷地面積で5倍、倉庫・冷凍庫などは3、4倍の予定で売上げも同程度の拡大を目指す。 ●「減…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸特集:ニッカネ・金田陽介社長 お客さま視点忘れず効率化…
生鮮食品 特集 卸・商社 2019.08.17ニッカネは、来9月期売上高200億円突破を目指す。そのための施策として「新システムの導入」「本社機能の強化」「首都圏の物流再構築」などを進めている。9月には外食部、ATACO本社の事務所を増築移転し、販売チャネル拡大を進めていく。 ●11月には西東…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸特集:三和・秋山正行社長 畜肉・魚・コメなど素材強化
特集 卸・商社 2019.08.17三和は念願の千葉支店の新設地を千葉県酒々井(しすい)町に購入。開設期日は未定だが5年以内に売上高20億円以上の規模を目指す。また、「働き方改革」も積極的推進。2020年4月の施行に向けて準備を進める。 ●千葉支店の新設地は酒々井に ◎…今8月期…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸特集:コーゲツ・加藤勇人本部長 持続的成長可能な体制を
特集 卸・商社 2019.08.17静岡県沼津市に本社を置くコーゲツは前期(19年3月期)で設立50周年を迎えた。将来を見据えた経営判断を下す上で重要な年と位置付け「新たな50年に向けたスタートの年」をテーマに掲げ臨んだ前期の業績と、今期の施策について加藤勇人常務取締役(営業本部長)に…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸特集:ジーケーエス・竹尾匡利社長 組織刷新で増収へ
特集 卸・商社 2019.08.17業務用食品卸として、学校給食をはじめ産業給食、外食や惣菜関係など幅広い分野で岐阜を中心とする中部地区の食品流通の発展に寄与し、地域に食の楽しみを提供してきたジーケーエス。竹尾匡利社長が就任して1年ほどたち、今期は売上げ増となるよう営業を強化していく。…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸特集:ハウディ・富永哲生社長 創業60周年、中期経営方…
特集 卸・商社 2019.08.17【九州】ハウディは7月からの新年度、新3ヵ年計画である中期経営方針を策定した。これらは三つの骨子で構成され「顧客満足」「付加価値経営」「期待を超えた感動の創造」のキーワードを盛り込んだ。(堀江勝) ●「期待を超えた感動の創造」へ ◎…企業テーマに…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸特集:岩田産業・岩田章社長 市場ニーズに即した商品化支…
特集 卸・商社 2019.08.17【九州】岩田産業は九州・山口を商圏とする業務用食材卸として、着実に規模拡大を続けている。現市場の掘り起こしに力点を置き、市場深耕を進める。一方、生産性向上を経営の柱としてとらえ、来るべき将来に備える。(堀江勝) ●支店・営業所の移転新築進む ◎……続きを読む
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全国外食産業・業務用卸特集:協和商工・加城一成社長 「フードバンク協和」地域…
特集 卸・商社 2019.08.17【九州】協和商工は昨年度創業65周年を迎えた。社内家族向けに式典を開催し、経営陣と家族を含めた社員間で交流を行った。ご家族にも当社を知ってもらいたいという意図からだ。食材供給を通して社会に貢献する姿を映し出した。(堀江勝) ●仕入れ商品絞り込み、統…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸特集:幸楽苑ホールディングス・新井田昇社長
特集 卸・商社 2019.08.17◇苦境脱してV字回復 「新幸楽苑戦略」「令和戦略」と新戦略を打ち出し、苦境からV字回復を遂げ、さらなる成長に向かって進む幸楽苑ホールディングス。新井田昇社長に話を聞いた。 ●新戦略で魅力アップ お客様満足度向上へ --前期、V字回復を果たされま…続きを読む
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全国外食産業・業務用卸特集:家計調査動向・外食=年間外食支出額1.7%増
特集 卸・商社 2019.08.17総務省統計局(6月7日公表)の「家計調査報告(外食)2018」によると2018年の1世帯当たり(2人以上の世帯)の全国年間外食支出額は17万1571円と前年より2925円(前年比1.7%増)と微増。業種別では、「和食」2万2813円(同620円減、同2…続きを読む