東海・北陸・静岡流通特集

総合 2019.11.21
東海・北陸・静岡流通特集

 ●ビジネスモデル、新たに各社模索 キャッシュレス化図る中小
 胃袋産業と言われる食品界。戦後成長期から今日までは人口の増加が食数の増加を支えてきた。ある意味、分かりやすい経済成長の時代であった。しかし国内の日本人の人口は、2009年をピークに、10年から連続して減少しているのが実情だ。
 中部圏ではこれまで、唯一愛知県のみが人口増となっており、多くの小売業が中部圏では愛知県とその周辺を目指した出店を強化し、その方針は基本的に変わらない。しかし今年1月時点の愛知県の日本人人口は、総務省の発表でとうとう初めて減少に転じた。つまり、これまで人口増、働き手増とともに成長してきたビジネスモデルの本当の終焉を迎える。特に中部の小売業界ではユニーのドンキ化など、その終焉を象徴するような出来事が、中部圏ではここ数年で繰り広げられた。
 ただ、世帯数は増加傾向にあるので、店舗の客数への直接の影響はすぐには出ないとの見方だが、異業種競合により影響はすでに顕著に表れているのが実態だ。
 愛知県をあてにした戦略は修正を迫られ、人口減、慢性化する人手不足などを背景にした新たな時代に突入していく。今はこのちょうど転換期であることに各位が立ち合い、そしてデータでは分かっていた人口減時代に突入していく。あらためて全プレーヤーが新たなスタートラインに立ち、群雄割拠の新たな優勝劣敗の構図ができていく。その新たな時代の幕開けに、食品界各位は立ち会っている。