ヨーグルト・乳酸菌飲料特集

乳肉・油脂 2021.09.24

 コロナ禍の健康意識の高まりを背景にヨーグルト・乳酸菌飲料は2020年度を通じて大きく市場を拡大した一方、21年度に入り、前年からの反動減を経験している。ただし、19年比では両カテゴリーとも着実なベースアップを達成し、需要は堅く底上げされているといってよい。今下期は、その一段上がった土台をどう飛躍に生かすかが勝負となりそうだ。特に両カテゴリーを通して機能性商品はアイテム、プロモーション、訴求する具体的健康ニーズは多様化し、市場は多極化のステージに突入している。ヨーグルトでは、プレーンをはじめとした商品価値をあらためて追求する新商品も見られ始めた。各社、冷静な継続喫食・飲用や習慣化の重要性を伝え、食品としての価値を訴え続けてきたことで商品理解を進めてきた。ウィズコロナの環境下でも引き続きコミュニケーション策などを通じて幅広い商品展開を進めることで、さらなる成長が期待される。(小澤弘教)