中部食品マーケット特集
新型コロナウイルスの第7波が急拡大しているものの、近ごろ食品業界の「明」と「暗」の構図が変わりつつある。昨年の同時期、全国同様に中部地区の食品スーパーは間違いなく「明」の方だった。当時、巣ごもり特需はすでに一巡した印象だったが、新型コロナが収束しない中で内食需要は依然として続いていた。スーパーに限らず、ドラッグストアなど家庭用食品を取り扱っている業態は皆、好機ととらえていたように思う。
ところが、中部地区の主要スーパーの22年2月期と3月期の決算は、急拡大した巣ごもり消費による反動で業績が芳しくない。直近の全国スーパーマーケット協会など3団体がまとめた販売統計調査でも中部53社の5月の既存店売上高は前年比1.3%減、マックスバリュ東海(本部浜松市)は同2.3%減、バロー(本部岐阜県多治見市)は同4.3%減という状況だ。
これには内食需要の減少以外に、相次ぐ値上げによる節約志向の高まりの影響を指摘する声もある。各社はおおむねコロナ禍前の19年度比では堅調に推移しているため、「暗」になったとはいえないが、厳しい環境にあるのは否めない。(中部支社編集部)
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◆中部食品マーケット特集:コロナ懸念、外食に勢い 食品SM、若干厳しい状況
特集 総合 2022.07.19●FABEX中部、地域を元気に 新型コロナウイルスの第7波が急拡大しているものの、近ごろ食品業界の「明」と「暗」の構図が変わりつつある。昨年の同時期、全国同様に中部地区の食品スーパーは間違いなく「明」の方だった。当時、巣ごもり特需はすでに一巡した印…続きを読む
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中部食品マーケット特集:2回目の「FABEX中部」名古屋で 東海スーパーマー…
特集 総合 2022.07.19中食・外食から小売まで、食材・機器・容器・情報サービスなどの業務用専門展示会「FABEX中部2022」が、20、21の両日、ポートメッセ名古屋(名古屋市港区)で開催される。業務用商材の商談に特化しているのが特徴で、出展者・来場者ともに販路拡大が大いに…続きを読む
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中部食品マーケット特集:TSBF 中野義久後援企業幹事あいさつ
特集 総合 2022.07.19◇東海スーパーマーケットビジネスフェア 中野義久後援企業幹事(ヤマナカ代表取締役社長) 関係各社の皆さまにおかれましては、平素よりご支援・ご協力をたまわり厚く御礼申し上げます。 さて、今年も東海地域のスーパーマーケットを主なターゲットとした、商談…続きを読む
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中部食品マーケット特集:FABEX 日本惣菜協会・平井会長あいさつ
特集 総合 2022.07.19◇FABEX共催団体 日本惣菜協会 平井浩一郎会長(ヒライ代表取締役社長) 惣菜市場規模は今では10兆円を超え、まさに国民の食生活に欠かせない「食のライフライン」となりました。私どもの惣菜産業の使命は、食を通じて世の人々に幸せと健康をもたらすことだ…続きを読む
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中部食品マーケット特集:サガミHD・鎌田敏行会長兼CEO 生産性向上で損益分…
特集 外食 2022.07.19◇外食トップインタビュー サガミホールディングス(HD)は、「和食麺処サガミ」を主軸に中部地区最大の和食麺類レストランチェーンを運営している。コロナ禍で外食産業が苦境に立たされる中、同社はこの厳しい局面を好機ととらえ、生産性向上に取り組み、損益分岐…続きを読む
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中部食品マーケット特集:ヤマナカ創業100周年記念企画 地域社会とともに次の…
特集 小売 2022.07.19ヤマナカは創業100周年を迎えるに当たって、本社を移転し、新たに企業理念や使命を制定した。現在、ESG経営の推進、地域社会への貢献を意識した取組みなど直近の中期3ヵ年計画「成長戦略」に沿った経営を進めている。名古屋銀行とのサステナビリティ経営による融…続きを読む
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中部食品マーケット特集:ヤマナカ創業100周年記念企画 ヤマナカグループ E…
特集 小売 2022.07.19◆ヤマナカグループ ESG活動(地域社会・環境)の取組み ●ESG活動方針 ヤマナカグループは、企業理念の実現を目指し、使命である 「顧客価値創造」の一つとして、ESG活動を継続的に取り組んでいく。 ・フードマイレージの取組み ・食品ロスの削…続きを読む
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中部食品マーケット特集:ペットフード スナック伸長で市場拡大 新規飼育者増が…
特集 総合 2022.07.19コロナ禍の在宅時間の増加による需要増が追い風となって、ペットフードではスナックカテゴリーが伸長。健康・グルメニーズへの対応で、水素配合、ネコの下部尿路やイヌの歯の健康などに対応した高付加価値のペットフードが年々増える市場に成長してきた。特にスナックは…続きを読む
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中部食品マーケット特集:ペットフード=三井食品 PBの冷凍フード拡充でさらに…
特集 総合 2022.07.19◇三井食品・ペットケア本部 三井食品は食系総合卸の中でペットフードの売上げナンバーワンを誇る。食系卸として「ペットの食事」を真剣に考え、今や家族同然となったペットとの一家団らんを見据えた提案で差別化を図っている。また近年、冷凍ペットフードの拡充にも…続きを読む
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中部食品マーケット特集:ペットフード担当者=ユニー・松井氏 ペットプロジェク…
特集 総合 2022.07.19◇ユニー 住関本部消耗・ドラッグ部 松井晶子MD ペット関連の売上げが伸長し、昨春からペットプロジェクトを始動して、さらなる充実を図るユニー。住関本部消耗・ドラッグ部の松井晶子MDに売上げ状況や展望など話を聞いた。(藤田順也) ●従業員のスキル底…続きを読む
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中部食品マーケット特集:ペットフード担当者=ヤマナカ・光嶋氏 地域のニーズに…
特集 総合 2022.07.19◇ヤマナカ・光嶋雅樹チーフバイヤー ヤマナカは前期(21年3月期)に引き続き、ペット関連商品の売場を拡充して、売上げを堅調に伸ばしている。光嶋雅樹チーフバイヤーに、前期の実績と今期の取組みなどについて話を聞いた。(宇佐見勇一) ●値上げ対応 タイ…続きを読む
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中部食品マーケット特集:ペットフード=ジャペル・水野昭人社長 飼育者サービス…
特集 総合 2022.07.19◇トップインタビュー 「業界がさらなる発展をするためには安心してペットを飼える環境づくりが大切だ」と強調するのは業界最大手、ジャペルの水野昭人社長だ。そこで、現在のペット市場を踏まえ、今後の方針など水野社長に話を聞いた。(西川昌彦) ●安心して飼…続きを読む
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中部食品マーケット特集:ペットフード=いなばペットフード 発売10周年「ちゅ…
特集 総合 2022.07.19いなばペットフードは、1958年にいなば食品がペットフード製造を開始したことをルーツとする。米国、イタリアへの輸出を経て、89年には国産ペットフードのプレミアムブランド「チャオ(CIAO)」が誕生。97年にペットフードの未来を見据えて同社が発足した。…続きを読む
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中部食品マーケット特集:ペットフード=スマック 品質と使い勝手向上
特集 総合 2022.07.19●イヌ・ネコ用スナックに注力 スマックは4月、製造力強化と事業領域拡大のため、新工場を建設する計画を発表し世間から注目されている。 同社は、高まるペットの健康志向に対応して、3月出荷分から、主力商品「家族でごはん」(イヌ用フード)や「キャットスマ…続きを読む
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中部食品マーケット特集:ペットフード=ペットライブラリー “乳酸菌入り”売れ…
特集 総合 2022.07.19「ペットと人を、しっかりつなげたい」という思いを込め、ペットフードの製造・販売を手掛けるペットライブラリー(愛知県小牧市)は、他にはない商品に注力している。 同社は、ペットの口腔内の状態に配慮した、乳酸菌L8020入りの「PA-059 Partne…続きを読む
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中部食品マーケット特集:ケイエス冷凍食品 ホテル稼働率上昇が追い風
冷凍食品 特集 2022.07.19ケイエス冷凍食品名古屋支店の今期(22年12月)ここまでの売上げは、20年比を若干下回っているが、外食ルートでは昨今のホテルの稼働率上昇などで数字が上向いてきている。 また、コロナ禍で厳しい状況が続いたビアガーデンも復活の兆しが見えている。アジアの…続きを読む
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中部食品マーケット特集:極洋 外食・給食の新規開拓を
冷凍食品 特集 2022.07.19極洋名古屋支社は今期(23年3月期)、アフターコロナに対応するために業態別の販売をさらに強化していく方針だ。外食・給食ユーザーの新規開拓を進め、自社工場製品の売上げ拡大を狙う。 特に外食に関しては、ルート販売に注力し、自社の強みである生食・寿司ネタ…続きを読む
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中部食品マーケット特集:日東ベスト 中食商品さらに伸ばす
冷凍食品 特集 2022.07.19日東ベスト名古屋支店は今期、ウエートの高い中食向け商品をさらに伸ばしていく方針だ。外食向けはウエートこそ小さいが4、5月と数字が戻りつつあり、今後に期待がかかる。 商品では、春の新商品「黒毛和牛カルビ重の具」などで顧客の高単価ニーズに応え、売場の活…続きを読む
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中部食品マーケット特集:ニチレイフーズ 惣菜の好調さ維持
冷凍食品 特集 2022.07.19ニチレイフーズ中部支社業務用グループの今期状況は、外食ルートは昨年に比べて数字が戻ってきているものの、空港やレジャーの利用客が少なくコロナ前には届いていない。 ただ、ビアガーデン向けは現状、順調に売上げが伸びている。これからさらに暑くなることが予想…続きを読む
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中部食品マーケット特集:テーブルマーク レジャーニーズ取込みへ
冷凍食品 特集 2022.07.19テーブルマーク名古屋支社業務用営業の今期(22年12月期)は、4月から、コロナの感染状況が落ち着き始めていることを受けて、外食ルートを中心に業績は伸長している。一方、中食部門は、各ユーザーが相次ぐ原材料の値上げに対し、売価への価格転嫁に苦慮している中…続きを読む
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中部食品マーケット特集:エム・シーシー食品 冷凍カレーフィリング販路拡大
冷凍食品 特集 2022.07.19エム・シーシー食品名古屋支店の業務用部門は、昨年に続き個人店やインストアベーカリー業態に向けて「香る欧風カレーフィリング」の販路先拡大に力を入れていく。 同商品は、カレーパンの具材として包みやすい冷凍ペレットタイプのフィリング。同社独自のスパイス配…続きを読む
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中部食品マーケット特集:味の素冷凍食品 新形態スイーツを提案
冷凍食品 特集 2022.07.19味の素冷凍食品国内統括営業部中部フードサービス営業部の今期(23年3月期)は、会社全体としてスイーツ強化に取り組んでいく。コロナ禍が落ち着いてきたことで、外食産業が戻りつつある中、スイーツに関しては新たな食べ方提案に注力していく。 特に大きな柱が「…続きを読む
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中部食品マーケット特集:理研ビタミン 外食・観光需要向け拡販強化
調味料 特集 2022.07.19理研ビタミン名古屋支店の今期(23年3月期)は、4月以降、コロナの感染状況が落ち着いていることを受けて、外食ルートの回復が顕著で、今後、この基調が継続すると考えている。また、今後、観光需要が伸びることを見越し、ホテルなどの宿泊施設の需要をさらに取り込…続きを読む
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中部食品マーケット特集:三島食品 「ゆかり」ブランド確立図る
調味料 特集 2022.07.19三島食品名古屋支店は、地元総合スーパーで、おはぎにゆかりをまぶした“あかしそおはぎ”が好評だ。6月の季節限定商品として店頭に並び、暑い季節に合致し、さっぱりした味に仕上がっている。東海地区は圧倒的に「ゆかり」が支持される。さらなるブランドの確立を図る…続きを読む
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中部食品マーケット特集:学校給食の現状 物価高で在り方問われる
特集 外食 2022.07.19食料品の相次ぐ値上げは、学校給食にも深刻な影響を及ぼし、給食費の値上げや安価な素材への差し替えなど、対応に追われている。地元名古屋市の定例議会では6月、給食の質・量を維持するため、17億円規模の予算案が提出され、広く関心を集めた。ただ、自治体の予算に…続きを読む
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中部食品マーケット特集:敷島製パン デジタルサイネージでの販促強化へ
パン・シリアル 特集 2022.07.19敷島製パンは5月から、デジタルサイネージでの販促強化のため、ターゲットや地域ごとに、複数の動画制作を可能にする「Letro Studio」を導入して、新製品だけでなく、既存品や注力商品のPR効果を高めていく方針だ。 店頭での販促がアナログからデジタ…続きを読む
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中部食品マーケット特集:秋田屋 秋友会総会開催 新常態の存在意義を追求
特集 卸・商社 2022.07.19●グループ全体で経営効率化 秋田屋は6月17日、名古屋観光ホテル(名古屋市中区)で2022年度秋友会総会を開催した。115社約150人が参加した。冒頭、秋友会会長で賀茂鶴酒造の藤原昭典社長があいさつ。続いて、秋田屋の浅野弘義社長があいさつした。講演…続きを読む
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中部食品マーケット特集:中部食料品問屋連盟 業界全体で課題解決
特集 卸・商社 2022.07.19●サプライチェーン効率化推進が必要 中部食料品問屋連盟(中食連)は6月28日、第73期定時総会を名古屋観光ホテル(名古屋市)で開催した。=写真。新型コロナウイルス感染拡大防止策の実施により懇親会は開かれなかった。研修会として、日本加工食品卸協会本部…続きを読む
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中部食品マーケット特集:まんま農場 低温スチームペースト好評
生鮮食品 特集 2022.07.19●飛騨産野菜に付加価値 「まんま農場」(高山市)は、飛騨産などの野菜を低温スチームで加熱したペースト、カット野菜を提供している。山一商事が行った展示会で好評だった。 業務用野菜冷凍ペーストはカボチャ、ニンジン、トウモロコシ、トマト、ジャガイモなど…続きを読む
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中部食品マーケット特集:イチビキ おうち居酒屋シリーズに新メニュー追加
特集 中食 2022.07.19イチビキは常温ロングライフ惣菜「おうち居酒屋」シリーズから中華メニュー「おうち居酒屋 油淋鶏(ユーリンチ)」(税別310円)を、8月19日に販売開始する。同社は、家飲みの高まりを受けて、今回の販売に至った。同品は、ショウガやニンニク、ネギ、セロリ、玉…続きを読む
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中部食品マーケット特集:まつおか・加藤ひとし専務取締役 新中計スタート、冷凍…
特集 中食 2022.07.19◇中食トップインタビュー 全国のデパ地下で和惣菜店など62店舗を展開するまつおかは、今期から第四次中期経営計画「中計2025」(22年6月~25年5月)をスタートさせた。新中計では「攻めと変革」と「俊敏性」をテーマに掲げ、市場変化にスピード感を持っ…続きを読む
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中部食品マーケット特集:カネ美食品・園部明義社長 新たなビジョン掲げ戦略的出…
特集 中食 2022.07.19◇中食トップインタビュー 「惣菜」のおいしさをいかに消費者に伝え、信頼を勝ち取るか。企業責任である「サスティナビリティ」を忘れることなく、市場ニーズに合わせて自らの位置決めを行ってきた中食産業のパイオニアであるカネ美食品。そこで「さらに会社を大きく…続きを読む