漬物特集2025
漬物特集:丸越 効率化・省人化へ注力 新たに「ご飯のお供コーナー」立ち上げ
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◆漬物特集:原料不足で各社体力勝負 若年層の開拓急務
漬物・佃煮 特集 2025.07.19全日本漬物協同組合連合会(全漬連)によると、2024年の漬物生産量は前年から約6万1700t減少し前年比7.7%減、出荷金額は値上げ効果もあり3615億円と同1.1%減だった。漬物業界では人口減や食の多様化などに起因する消費の低迷、物流費や包装資材と…続きを読む
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漬物特集:24年国内生産量 前年比7.7%減
漬物・佃煮 特集 2025.07.19食品需給研究センターの「食品生産流通統計」によると、「野菜・果実漬物」の2024年国内生産量は74万0265t、前年比7.7%減だった。食の多様化や物価高による消費減に加え、猛暑・豪雨といった異常気象による原料不足および高騰が影響したとみられる。一部…続きを読む
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漬物特集:有力専業卸トップインタビュー
漬物・佃煮 特集 2025.07.19漬物業界は、国際情勢の深刻化や円安により増大するコスト環境、値上げによる買い控えなど厳しい状況下にある。24年には異常気象によるコメと原料野菜の不足が発生し、供給への影響は現在も続いている。「ご飯のお供」である漬物売場の活性化に向けた新しい価値提案も…続きを読む
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漬物特集:東京中央漬物・齋藤正久社長 厳しい状況もチャンスあり
漬物・佃煮 特集 2025.07.19◇有力専業卸トップインタビュー 24年から現在にかけて、コメの供給不足と高騰が漬物業界にも影を落としている。東京中央漬物(中漬)の齋藤正久社長は、円安や紛争による資材高騰、物価高も続いて値上げがやまない一年だったと振り返る。「釜めしの素なども売れ行…続きを読む
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漬物特集:兵漬兵庫食品・堺智洋社長 経営基盤強化を重点施策に
漬物・佃煮 特集 2025.07.19◇有力専業卸トップインタビュー 漬物と味噌の専門卸として、関西の食品流通を70年以上にわたり支え続けてきた兵漬兵庫食品。今期は経営基盤の強化を重点施策とし、物流の見直しや情報システムの整備など内部の改革を推し進めている。「猛暑や大雨など異常気象の影…続きを読む
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漬物特集:丸越 効率化・省人化へ注力 新たに「ご飯のお供コーナー」立ち上げ
漬物・佃煮 特集 2025.07.19◇有力専業卸動向 名古屋市の丸越はこのほど、天候不順に伴う原材料の調達コスト増に伴い、収益力強化が課題となっている。そこで昨年6月稼働の物流センター「ハマキョウレックスみよし第三センター」(愛知県みよし市)を活用した物流効率化に注力。同時に製造工場…続きを読む
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漬物特集:兵漬兵庫食品 他業種連携で商品開発 市場活性化や地域振興に寄与
漬物・佃煮 特集 2025.07.19◇有力専業卸動向 兵漬兵庫食品は、中間流通として培ったネットワークを基に他業種との連携による商品開発も行っている。商品の販売数やトレンドから「何が売れるか」を分析するとともに、生産者や加工業者とのコミュニケーションを通じて「何が作れるか」を把握し、…続きを読む
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漬物特集:原料動向=梅 気候変動の影響顕在化 新たな産地形成の摸索を
漬物・佃煮 特集 2025.07.19梅の一大産地である和歌山県が、2年連続の不作で窮地に立たされている。同県における昨年の梅収穫量は、暖冬の影響で前年比51%減の2万9700tに急落。今年は開花後の降雨と低温で受粉不良が生じたため、平年以下の収穫量になると見込まれている。4月には連続し…続きを読む
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漬物特集:原料動向=ショウガ 海外産生育状況は安定 作付面積増も収穫懸念
漬物・佃煮 特集 2025.07.19紅ショウガや新ショウガなどのショウガ漬けは、主に海外産原料の輸入塩蔵ショウガを使用している。23年は干ばつによりタイ産が不作となり、中国産は生鮮ショウガが高騰。為替の影響もあり各社が確保に苦慮する年だった。24年は各主産地で豪雨や洪水の発生もあったが…続きを読む
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漬物特集:原料動向=キムチ 原料白菜の不足苦慮 日韓ともに供給量減少
漬物・佃煮 特集 2025.07.19食品需給研究センターによると、24年の国産キムチ生産量は前年比5.0%減の18万3433tだった。韓国産キムチの対日輸出実績は同8.9%減の1万8383tで着地。合計で20万1816t、同5.4%減と前年を下回った。国内のキムチ全体の供給量に占める韓…続きを読む
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漬物特集:「漬物グランプリ2025」法人の部 新進「Long Shelf L…
漬物・佃煮 特集 2025.07.19全日本漬物協同組合連合会(全漬連)が主催、日本食糧新聞社が特別協力する「第10回漬物グランプリ2025」の結果発表・各賞表彰式が4月19日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で実施された。農林水産大臣賞が授与された。法人の部は応募時点で市販されており、…続きを読む
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漬物特集:新進「Long Shelf Life福神漬」 長期保存・動物性不使…
漬物・佃煮 特集 2025.07.19◆「漬物グランプリ2025」農林水産大臣賞 新進が22年4月から展開している「Long Shelf Life」シリーズの「Long Shelf Life〈福神漬〉」=写真=は、長い賞味期間を担保しながら安定したおいしさが高く評価され、「漬物グランプ…続きを読む
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漬物特集:秋本食品「発酵の旨味 乳酸発酵白菜漬」 乳酸菌の発酵生かす
漬物・佃煮 特集 2025.07.19◆「漬物グランプリ2025」準グランプリ浅漬・キムチ部門 秋本食品は、2024年11月に発売した「発酵の旨味 乳酸発酵白菜漬」=写真=が漬物グランプリの浅漬・キムチ部門で準グランプリを受賞した。キムチのように生きた乳酸菌による発酵を楽しめる浅漬けを…続きを読む
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漬物特集:山豊「むすともカラフル野菜と広島菜旨塩味」 旨塩味で野菜摂取促進
漬物・佃煮 特集 2025.07.19◆「漬物グランプリ2025」準グランプリ本漬部門 山豊は、「おむすびのおとも」をコンセプトとした漬物の「むすとも」シリーズ5種を23年から販売している。シリーズ内で一番人気の「カラフル野菜と広島菜旨塩味」=写真=が漬物グランプリの本漬部門で準グラン…続きを読む
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漬物特集:菅野漬物食品「相馬産あおさ海苔のごま油香る濃厚キムチ」 ノウハウ蓄…
漬物・佃煮 特集 2025.07.19◆「漬物グランプリ2025」一般審査特別賞 漬物グランプリでは金賞に選出された13商品の食べ比べができる来場者実食審査を17~18日の2日間で実施した。計800人による投票審査を経て、菅野漬物食品の「相馬産あおさ海苔のごま油香る濃厚キムチ」=写真=…続きを読む
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漬物特集:マルツ食品「さいたま梨のぴくるす」 フードロス削減貢献
漬物・佃煮 特集 2025.07.19◆「漬物グランプリ2025」地域特産品特別賞 埼玉県深谷市のマルツ食品は、埼玉県産の素材を生かした「さいたま梨のぴくるす」=写真=で漬物グランプリの地域特産品特別賞を受賞した。主原料には埼玉県のナシ主産地である上里町と神川町のナシを使用。赤ワインは…続きを読む
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漬物特集:新進 「手間いらず」打ち出す
調味料 漬物・佃煮 特集 2025.07.19新進は来期目標を前年比5%増に定め、リニューアルしたスパウトタイプの「手間いらず」シリーズを積極的に打ち出していく考え。 3月のブランド統一に合わせ、香りや味をよりおいしさにこだわりフレッシュに刷新した。現在「手間いらず 大根おろし」の配荷が進んで…続きを読む
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漬物特集:ピックルスコーポレーション 容器工夫でぬか漬訴求
漬物・佃煮 特集 2025.07.19ピックルスコーポレーションは研究開発の得意を生かし、ぬか漬け商品のアピールに力を入れる。同社は2015年に特許を取得した、独自の植物性乳酸菌「Pne-12(ピーネ12)」を使用したぬか漬け商品を製造販売している。量販店の惣菜売場では埋没しがちな存在感…続きを読む
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漬物特集:東海漬物 「こくうま」磨き上げる
漬物・佃煮 特集 2025.07.19東海漬物は「こくうま」ブランドのブラッシュアップを実施する。昨年満20周年を迎えた「こくうま」は、10年ぶりのリニューアルを実施した。7月から22年目を迎える「こくうまキムチ」は、時代に合わせてうまみとコクをさらに強化する。 3月には「キャベツ・大…続きを読む
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漬物特集:岩下食品 「新生姜」ファン拡大を
漬物・佃煮 特集 2025.07.19岩下食品は「岩下の新生姜」の食シーン拡大を目的に「生姜たっぷり たたききゅうりの素」を3月に新発売した。 常温商品の特徴を生かした青果売場での関連販売も実施。「手作り用らっきょう」などの販路を活用し、キュウリが安価になった5~6月に新規採用の成果もあ…続きを読む
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漬物特集:やまう 売場への新規導入推進
漬物・佃煮 特集 2025.07.19やまうの24年全体の売上げは前年並みで推移した。一部で物価高による買い控えがあったものの、新しい売場への商品の導入が奏功したと同社は見る。物価上昇による購入点数の減少に加え、コメ不足による高騰で嗜好品となる漬物は選択を避けられやすく、例えば1食当たり…続きを読む
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漬物特集:遠藤食品 簡便強みにカップ好調
漬物・佃煮 特集 2025.07.19ショウガを主力に扱う遠藤食品では、パッケージの栄養成分表示をこれまでの100gから1食分相当(10g)の常食量表示に順次切り替えを進めている。漬物の高塩分イメージからの脱却を図り、同社では昨年10月から率先して取り組みを開始した。切り替えは現在も順調…続きを読む
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漬物特集:備後漬物 「細かく刻んだ」第2弾
漬物・佃煮 特集 2025.07.19備後漬物は24年9月に「細かく刻んだ白菜キムチ」を新発売した。ふりかけを意識した商品で、1cm未満に刻んだ白菜にごま油を加えた食べ切りサイズで展開。ご飯のお供として提案したところ、40~50代を中心に評判も良く順調に推移した。25年3月には第2弾「ち…続きを読む
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漬物特集:中田食品 価値共創“うめニティ”
漬物・佃煮 特集 2025.07.19中田食品は、地域経済の基幹となる梅産業の維持発展に向けた取り組みの一つとして、消費者とのコミュニケーション機会拡大に注力している。6月6日の「梅の日」に合わせて開設したコミュニティーサイト「うめニティ」では、梅をテーマにした多彩なコンテンツにより“梅…続きを読む
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漬物特集:山本食品工業 産地連携で3本柱順調
漬物・佃煮 特集 2025.07.19山本食品工業は3本柱のラッキョウ、ショウガ、ニンニクが数量・金額ともに順調に推移しており、25年度の目標額到達もクリアできそう。業務用がコロナ禍の落ち込みから回復しつつあり、現在は高菜の販路拡大を目指し外食や中食などで提案、導入が進んでいる。ニンニク…続きを読む
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漬物特集:秋本食品 「発酵の旨味」育成注力
漬物・佃煮 特集 2025.07.19秋本食品は10年前から伸長しているキムチ・梅・酢漬けに着目し、健康軸からの漬物のアプローチに取り組んでいる。食物繊維や発酵による腸活をポイントに乳酸菌で発酵した漬物を「発酵の旨味」シリーズとして展開した。第1弾として昨11月に新発売した「乳酸発酵白菜…続きを読む
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漬物特集:三輝 多彩レシピで需要増へ
漬物・佃煮 特集 2025.07.19韓国産キムチ輸入会社の三輝では、キムチの食べ方提案やPRに注力している。コメだけでなく麺やパスタ、パンによるアレンジレシピの提案を通し、物価高でもキムチ需要の伸長に取り組む。 人気料理研究家がYouTubeに投稿したキムチ食べ比べの動画で同社の「陳…続きを読む
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漬物特集:ヤマキ食品 契約農家を積極的支援
漬物・佃煮 特集 2025.07.19新潟市西区・赤塚地域の大根のたくあん漬けなどを製造販売するヤマキ食品の今25年8月期は、3年連続となる赤塚産大根の不作に苦しんだ。また、味噌漬けなど一部商品が、市場のコメ不足の影響で伸び悩むなど苦戦を強いられる一年だった。大根の供給については、農家の…続きを読む
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漬物特集:三幸 新販路開拓で底上げを
漬物・佃煮 特集 2025.07.19漬物や惣菜珍味を製造販売する三幸の25年9月期は、前年に引き続き増収増益で着地する見通しだ。原料高騰やコメ不足などの逆風が吹き荒れる中でも、新規販売チャネルの開拓や価格改定により売上げを押し上げ、利益を確保した形。一方で来期も原料高騰のリスクを抱えな…続きを読む
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漬物特集:天長食品工業 リパック強化し高質品
漬物・佃煮 特集 2025.07.19愛知県稲沢市の天長食品工業の今期(25年7月期)売上げは魚介缶詰や梅干しなどの輸入販売がけん引する形で前年比2桁増の約85億円で着地する見込みだ。一方、漬物の売れ行きは低迷が続く。そこで来期12月をめどに完了する工場の設備更新を機にリパック加工機能を…続きを読む
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漬物特集:和歌山県みなべ町 持続可能な梅づくり 自然と共生の農業モデル
漬物・佃煮 特集 2025.07.19◇トピックス 和歌山県みなべ町と田辺市にまたがる「みなべ・田辺の梅システム」は、2015年に国連食糧農業機関(FAO)によって世界農業遺産に認定された。約400年の歴史を持ち、急峻な地形と痩せた土壌という厳しい自然環境の中で育まれてきたこの農業シス…続きを読む
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漬物特集:アキモ 率先してDX取組む 人を介さずビジネス遂行
漬物・佃煮 特集 情報システム 2025.07.19◇トピックス 浅漬け・野菜加工食品の製造販売を行うアキモは、漬物業界の中でも率先してDXに取り組んでいる。6月3日、日本食糧新聞社主催の「食品ニューテクノロジー研究会」が年に1度実施している見学会セミナーで、同社の本社工場(栃木県宇都宮市)とカルビ…続きを読む
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漬物特集:秋本食品 「全国漬物・惣菜展示見本市」開催 健康軸でアプローチ
漬物・佃煮 特集 2025.07.19◇トピックス 秋本食品は6月11日、「第45回全国漬物・惣菜展示見本市」を東京流通センター(東京都港区)で開催した。「お漬物で体イキイキ生活」をテーマに、近年の健康志向の高まりや免疫への関心などの観点から漬物を紹介した。例年2日間だった開催期間を今…続きを読む