東海・北陸・静岡流通特集
●ビジネスモデル、新たに各社模索 キャッシュレス化図る中小
胃袋産業と言われる食品界。戦後成長期から今日までは人口の増加が食数の増加を支えてきた。ある意味、分かりやすい経済成長の時代であった。しかし国内の日本人の人口は、2009年をピークに、10年から連続して減少しているのが実情だ。
中部圏ではこれまで、唯一愛知県のみが人口増となっており、多くの小売業が中部圏では愛知県とその周辺を目指した出店を強化し、その方針は基本的に変わらない。しかし今年1月時点の愛知県の日本人人口は、総務省の発表でとうとう初めて減少に転じた。つまり、これまで人口増、働き手増とともに成長してきたビジネスモデルの本当の終焉を迎える。特に中部の小売業界ではユニーのドンキ化など、その終焉を象徴するような出来事が、中部圏ではここ数年で繰り広げられた。
ただ、世帯数は増加傾向にあるので、店舗の客数への直接の影響はすぐには出ないとの見方だが、異業種競合により影響はすでに顕著に表れているのが実態だ。
愛知県をあてにした戦略は修正を迫られ、人口減、慢性化する人手不足などを背景にした新たな時代に突入していく。今はこのちょうど転換期であることに各位が立ち合い、そしてデータでは分かっていた人口減時代に突入していく。あらためて全プレーヤーが新たなスタートラインに立ち、群雄割拠の新たな優勝劣敗の構図ができていく。その新たな時代の幕開けに、食品界各位は立ち会っている。
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◆東海・北陸・静岡流通特集:人口減時代、愛知も初の減少
特集 総合 2019.09.19●ビジネスモデル、新たに各社模索 キャッシュレス化図る中小 胃袋産業と言われる食品界。戦後成長期から今日までは人口の増加が食数の増加を支えてきた。ある意味、分かりやすい経済成長の時代であった。しかし国内の日本人の人口は、2009年をピークに、10年…続きを読む
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東海・北陸・静岡流通特集:中部エリア動向=スーパー、百貨店業界は苦戦
特集 小売 2019.09.192019年の経済情勢は、世界経済の下ぶれ、各国政策の不確実性の高まりなどにより、内閣府は5月に発表した19年3月度の景気動向指数を、6年ぶりに「悪化」に引き下げ、景気後退の可能性が高いことを示した。そういった中、東海・北陸圏の個人消費は、中部経済産業…続きを読む
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東海・北陸・静岡流通特集:有力スーパートップに聞く=ヤマナカ・中野義久社長
特集 小売 2019.09.19◆ヤマナカ・中野義久代表取締役社長 2020年に創業100周年を迎え愛知県中心に東海3県65店舗を展開するヤマナカ。高品質でこだわりの商品を扱うスーパーのフランテ業態は、展開して20年を超えた。今期は愛知県への出店として、複合施設のフレスポ春日井内…続きを読む
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東海・北陸・静岡流通特集:有力スーパートップに聞く=アルビス・池田和男社長
特集 小売 2019.09.19◆アルビス・池田和男代表取締役社長 アルビスでは、前年度までの第1次中期経営計画を、将来を見据えた「準備期間」と位置付け、今後の拡大につながる戦略の根幹となる(1)新基幹システム(2)プロセスセンター(3)中京圏進出--の三つの大テーマを着々と進め…続きを読む
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東海・北陸・静岡流通特集:有力スーパートップに聞く=山信商店・山中浩晃社長
特集 小売 2019.09.19◆山信商店・山中浩晃代表取締役社長 愛知県豊田市を中心に「スーパーやまのぶ」を7店舗展開する山信商店。展開地域では同社にしか売っていない独自商品と従業員のコトPOPを強みに差別化を図り、新店はなくても順調に売上げが伸長している。一方でEDLP強化、…続きを読む
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東海・北陸・静岡流通特集:有力スーパートップに聞く=タカラ・エムシー・上野拓…
特集 小売 2019.09.19◆タカラ・エムシー・上野拓代表取締役社長 来年8月に創業50周年を迎えるタカラ・エムシー。今年4月には大黒流通チェーンをグループ化し、グループ全体売上高が850億円に拡大。98店舗へと倍増した。着実に存在感を増す上野拓社長に現状と今後について話を聞…続きを読む
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東海・北陸・静岡流通特集:スーパー動向=バローHD 最強フォーマットを模索
特集 小売 2019.09.19激変する中部流通界で、その売上規模トップ企業が大きく動いている。中部地区で多店舗を展開し、大きな影響を持つバローホールディングス(HD)、マックスバリュ東海、PPIH(ユニー)の動向をまとめた。 ◇ ●多業態の強みを活用 バローホールデ…続きを読む
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東海・北陸・静岡流通特集:スーパー動向=マックスバリュ東海 売上高5000億…
特集 小売 2019.09.19●350店舗で売上高5000億円へ 地域対応力を強化 1日付でマックスバリュ東海(MV東海)とマックスバリュ中部(MV中部)との経営統合によって、東海・中部圏7県(神奈川、山梨、静岡、愛知、岐阜、三重、滋賀)に展開する売上高3000億円強の新生「マ…続きを読む
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東海・北陸・静岡流通特集:スーパー動向=ユニー チェーンストア協会脱会
特集 小売 2019.09.19●PPIHに歩を合わせる ユニーは、日本チェーンストア協会を5月17日に脱会した。これまで、チェーンストア理論を否定してきたパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)の子会社として、歩を合わせる形となった。 チェーンストア…続きを読む
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東海・北陸・静岡流通特集:有力卸の今期戦略=カナカン
特集 卸・商社 2019.09.19◆カナカン・谷口英樹取締役副社長営業本部長兼経営企画室長 ●営業、引き続き低温強化 働き方改革は当たり前にメス カナカンでは前年度(19年3月期)、持続的成長の実現を目指し、温度帯では低温強化の基本的考えの下、地域色が出る「和日配」強化や、スーパ…続きを読む
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東海・北陸・静岡流通特集:有力卸の今期戦略=トーカン
特集 卸・商社 2019.09.19◆トーカン・林清高上席執行役員量販営業部長 ●自社商品開発し貢献 乾物の裾野拡大図り提案活動も トーカンの今期第3四半期までの売上げについて量販部門は好調に推移している。和日配で新規帳合を獲得したのが大きく、一部では先行したメーカーもあったが、多…続きを読む
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東海・北陸・静岡流通特集:有力卸の今期戦略=種清
特集 卸・商社 2019.09.19◆種清・黒柳定之常務取締役営業本部長 ●新中期3ヵ年計画始動 次代見据え「生産性向上プロジェクト」構築 種清の19年3月期決算は、新規開拓効果はあったものの、流通再編の影響で特に関東、関西地区の帳合が減少し、売上高は前年比2.5%減の700億10…続きを読む
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東海・北陸・静岡流通特集:有力卸の今期戦略=昭和
特集 卸・商社 2019.09.19◆昭和・臼井成良専務取締役営業統括本部長兼水産事業部長 ●水産軸に最適提案 直接調達で差別化 昭和の19年3月期決算は、新規開拓、カテゴリーを拡大した深耕営業の効果で、売上高は前年比3.6%増の約1261億円で増収となり、業態別にGMS・SM3.…続きを読む
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東海・北陸・静岡流通特集:各社 今秋の新商品・強化商品
特集 総合 2019.09.19●ヤマモリ 「乳酸菌黒酢 いちごヨーグルト味」 シールド乳酸菌配合 栃木県産とちおとめ使用 ヤマモリは人気の乳酸菌黒酢シリーズの新商品「いちごヨーグルト味」を新発売。1杯当たり100億個のシールド乳酸菌M-1配合で、栃木県産とちおとめの果汁を使用…続きを読む
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東海・北陸・静岡流通特集:カゴメ、「野菜がとれる丼」販売
調味料 特集 2019.09.19カゴメは8月26日、三重県・カゴメ包括協定に基づき、同県立白子高校の生徒がプロデュースした「野菜がとれる丼」の発売イベントを県庁で開催した。同校生活創造科3年生、県フードイノベーション課、魚国総本社と協働開発した商品で、同日から29日まで県庁食堂、弁…続きを読む
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東海・北陸・静岡流通特集:タイフェスティバルin静岡 ヤマモリブースに注目
調理品・コメまわり品 特集 2019.09.19「第10回タイフェスティバルin静岡」(主催=静岡日タイ協会、タイフェスティバル実行委員会)が8月24、25日、静岡市役所から常盤公園まで約500mを結ぶ「青葉シンボルロード」で開催された。タイ王国・アユタヤ王朝に仕え活躍した山田長政を輩出した所縁の…続きを読む
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東海・北陸・静岡流通特集:マックスバリュ東海、7県で統合記念セール
特集 卸・商社 2019.09.19マックスバリュ東海は1日、マックスバリュ中部と経営統合し、これを記念した統合記念セールを4日まで開催した。毎月10、20、30日にも開催する。統合により総店舗数は225、24時間営業店舗は82、午前7時開店店舗は117となる。 同社が展開する7県(…続きを読む
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東海・北陸・静岡流通特集:トーカン、展示会で売場・開発商品を提案
特集 卸・商社 2019.09.19トーカンは8月21、22日、「第71回トーカンプレゼンテーション2019フードソリューション」を名古屋市国際展示場第3展示館で開催した。メーンテーマとして「新たな価値への挑戦」を掲げ、約2300人が来場した。出展企業数は405社で、前年の396社から…続きを読む
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東海・北陸・静岡流通特集:UDリテール、名張にダブルネーム業態転換店開店
特集 小売 2019.09.19UDリテールは3日、三重県名張市に「MEGAドン・キホーテUNY名張(なばり)店」をダブルネームの業態転換店舗としてリニューアル開店した。 同店の特徴は、商圏内に若者向けの店が少ないことから、2階フロアでトレンド性の高いスマホパーツ、化粧品、カラー…続きを読む
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東海・北陸・静岡流通特集:新社長に聞く=カネジュウ食品・稲森律子社長
調味料 特集 2019.09.19創業300年以上を誇る静岡県を代表する醸造メーカーのカネジュウ食品。味噌・甘酒・麹商品からなる「禅ブランド」は伝統製法によって作られ、その高い品質から強い支持を得ている。今年5月、長きにわたり代表を務めてきた稲森均氏が会長となり、社長には次女の律子氏…続きを読む
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東海・北陸・静岡流通特集:福泉産業、商品育成・製造量にこだわり
調味料 特集 2019.09.19富士山麓の静岡県富士市に本社を置き、みりん風調味料とぽん酢のパイオニアとして知られる福泉産業。創業320年以上の歴史の中で培われてきた技術から生み出される商品は、品質の高さと奥深い味わいで、業務用を中心とした全国の食品業界関係者から長年強い支持を得て…続きを読む
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東海・北陸・静岡流通特集:エスエスケイフーズ、発売70周年でマヨネーズ強化
調味料 特集 2019.09.191956年に世界初のポリエチレンチューブ入りのマヨネーズを生産したエスエスケイフーズ。今年は発売70周年を記念し、「SSKマヨネーズ」「SSKカロリーハーフ」のパッケージを刷新。さらに、アウトドアなどにも最適な使い切りサイズ「ポケットマヨネーズ」(2…続きを読む
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東海・北陸・静岡流通特集:ヤマザキ、新機軸の国産蒸し大豆「サラダSOY」発売
特集 中食 2019.09.19作りたての料理をそのまま閉じ込めた鮮度保証30~40日のロングライフ惣菜でチルド包装惣菜業界に革命を起こした静岡県を代表するメーカーのヤマザキ。10月1日には、水戻し不要で袋から取り出しすぐに使え、さまざまな料理に役立つ、宮城県産大豆「ミヤギシロメ」…続きを読む
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東海・北陸・静岡流通特集:静岡県有力食品メーカー動向
特集 総合 2019.09.19日本の象徴である富士山の優美な風貌が望める静岡県。東中西の各地域で異なる特色を持つといわれる同県は、年間1億5000万人以上が訪れる全国有数の観光地である一方、農林水産業やものづくり産業といった多彩な産業集積地でもある。温暖な気候と豊かな自然に恵まれ…続きを読む
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東海・北陸・静岡流通特集:大井川茶園創業20周年 新ステージへ
嗜好飲料 特集 2019.09.1910月で創業20周年を迎える茶メーカーの大井川茶園。同社は1999年に現代表取締役会長兼社長の雪嶋直通氏が創業。驚異的な速度で事業を拡大し瞬く間に業界注目の存在に成長した。一方で「『SDGs』を通じた豊かで活力ある未来を創造する会社を目指す」をテーマ…続きを読む