カレー特集
21年のカレー市場は家庭用がルウ、レトルト、カレー粉ともに堅調に推移し業務用も回復基調に入ったことで、全体として順調だったといえる。家庭用市場は前年を下回ったものの、前年の特需の反動が影響したためで、市場の動きは底堅い。カレー市場はコロナ禍でもその喫食率は高い水準を維持し、そのメニューポジションの高さを裏付けている。原材料の高騰や為替の状況など先行きの不透明感はあるが、カレー市場は全体として今後も堅調な推移が見込まれる。(高木義徳)
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◆カレー特集:コロナ禍でカレー人気を再確認 家庭用・業務用とも新たな潮流
調理品・コメまわり品 特集 2022.07.0121年のカレー市場は家庭用がルウ、レトルト、カレー粉ともに堅調に推移し業務用も回復基調に入ったことで、全体として順調だったといえる。家庭用市場は前年を下回ったものの、前年の特需の反動が影響したためで、市場の動きは底堅い。カレー市場はコロナ禍でもその喫…続きを読む
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カレー特集:カレールウ 家庭用は反動も堅調推移 価格改定の浸透が鍵
調理品・コメまわり品 特集 2022.07.01家庭用カレールウの21年度は前年のコロナ禍での特需の反動の影響で市場は前年比で7.0%減となった。しかし、20年度の伸びが大きかったため、カレールウは中長期的にみると堅調な推移を続けているといえる。一方で、業務用のルウ・フレークはコロナ1年目が外出自…続きを読む
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カレー特集:レトルトカレー 家庭用は中高価格帯がけん引 業務用に小容量タイプ…
調理品・コメまわり品 特集 2022.07.01これまで順調に市場を拡大してきた家庭用レトルトカレー市場だが、21年度は前年のコロナ禍での特需の反動で市場は前年比0.6%減と前年を下回った。レトルトカレーは近年、低価格製品から中高価格帯製品への移行が進んでいる。昨年度の市場が微減にとどまったのは、…続きを読む
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カレー特集:カレー粉(純カレー)・カレー缶詰 家庭用、内食化追い風に堅調
調理品・コメまわり品 特集 2022.07.01●課題は原料高と円安 カレー粉の21年度の家庭用市場は前年比4.3%減となったが、コロナ以前の19年度と比較すると市場は2桁近く伸長し、家庭内食化傾向の追い風によりカレー粉市場は拡大傾向にある。この分野ではエスビー食品の「赤缶カレー粉」が大きなシェ…続きを読む
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カレー特集:ハウス食品 ルウ、バラエティーに レトルトは名店系好調
調理品・コメまわり品 特集 2022.07.01ハウス食品の22年3月期のカレー関連は、ルウが前年比で3.4%減の365億円、レトルトが同1.5%減の165億円となった。両分野ともに20年の家庭内食特需の反動が影響した。 ルウでは主力の「バーモントカレー」が同3%減、「ジャワカレー」が同0.1%…続きを読む
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カレー特集:エスビー食品 各ジャンル前年超え 多彩施策で活性化貢献
調理品・コメまわり品 特集 2022.07.01エスビー食品の昨年度のカレー関連は、ルウが前年比3.1%増の251億円(家庭用、業務用、輸出累計、以下同)、レトルトカレーが同7.5%増の142億5000万円、カレー粉が同0.6%増の33億4000万円となった。 家庭用市場は20年のコロナ禍での家…続きを読む
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カレー特集:江崎グリコ 辛旨ニーズの最大化へ ファン育成に努める
調理品・コメまわり品 特集 2022.07.01江崎グリコの21年12月期のカレー群の売上げは、コロナ禍初年度の内食需要の反動を受けて前年を下回った。 カテゴリー別では、ルウの「プレミアム熟カレー」が前年を下回ったが、「ZEPPIN」シリーズが前年並みで推移した。レトルトは「LEE」シリーズが堅…続きを読む
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カレー特集:ハチ食品 新商品と「メガ盛り」人気 コロナ反動なく伸び
調理品・コメまわり品 特集 2022.07.01ハチ食品のカレー類は、コロナ特需の反動を受けずに売上げを伸ばし続けている。巣ごもり需要で大きく伸びた前年に続き、22年3月期もコロナ自宅療養者向け支給食材に「メガ盛り」シリーズが採用されるなど売上げは微増で着地。今期は新商品「始まりの黄金鬱金カレー」…続きを読む
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カレー特集:大塚食品 レトルトの価値訴求 「たよれる」存在を目指す
調理品・コメまわり品 特集 2022.07.01大塚食品が展開する世界初の市販用レトルト食品「ボンカレー」ブランドは今期、「#たよれるレトルト。」をコミュニケーションテーマに掲げ、取り組む。レトルト食品が持つ価値を見つめ直し、新たな価値を生活者に訴求することで、多様化する生活者の日常生活の中での課…続きを読む
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カレー特集:テーオー食品 現場の要望を具現化「香辛館カレーソース」
調理品・コメまわり品 特集 2022.07.01テーオー食品のカレー関連は6月までの1年間で前年を上回って推移した。要因は外食産業がコロナ1年目から復活したことが大きい。特に主力の「ハイグレード21カレールウ」が大きく伸長した。昨年には人気の「香辛館カレーフレーク」にレトルトの「香辛館カレーソース…続きを読む
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カレー特集:ナイル商会 「インデラ」が70周年 菓子類への採用増える
調理品・コメまわり品 特集 2022.07.01ナイル商会の21年度のカレー関連は順調に推移し、前年を上回った。家庭用の100g缶がコロナ禍で好調に推移するとともに、昨年度は最終製品がカレールウやレトルトカレーとなる加工向けのカレー粉が伸長した。外食向けは厳しいが、昨年は一昨年と比べるとコロナによ…続きを読む
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カレー特集:平和食品工業 新製品投入で新販路 ユーザーの希望に応える
調理品・コメまわり品 特集 2022.07.01平和食品工業の21年度のカレー関連はルウ・フレーク、レトルトともに前年を上回り好調。特にルウ・フレークは加工向けの拡大や主力の「うま伽哩」などが堅調に推移したことで、コロナ以前の水準に近づく売上げに。コロナ禍で変化する市場環境に対応するため市場ニーズ…続きを読む
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カレー特集:甘利香辛食品 90周年、海外へ再挑戦 「京都クラフト」発売へ
調理品・コメまわり品 特集 2022.07.01甘利香辛食品は今春、創業90周年を迎えた。スパイスで業務用市場を下支え続けた同社だが次の100年に向け、カレー事業にも力を入れる。京都ブランドを前面に打ち出した海外向けカレールウを夏に発売し、甘利ブランドの発信に挑む。 22年4月期業績は3年ぶりの…続きを読む
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カレー特集:インデアン食品 多務良屋の事業承継 スパイス市場に存在感
調理品・コメまわり品 特集 2022.07.01インデアン食品の昨年度のカレー関連は、主力の家庭用カレー粉「インデアン純カレー」が20年にコロナ禍での家庭内食化の影響で大きく伸びたその反動により伸び悩んだ。カレー調理に不可欠な玉ネギやジャガイモなどの根菜類の価格が上昇したことも影響した。 同社は…続きを読む
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カレー特集:エム・シーシー食品 神戸愛込めた新3品 MCCブランドを発信
調理品・コメまわり品 特集 2022.07.01エム・シーシー食品は今春、4拠点目となる「ポートアイランド工場」を神戸に竣工し、あわせて、レトルトカレーの名店シリーズに神戸の名店の味を3品加えた。来年に創業100年を迎える同社は地元盛り上げとブランド発信に努めている。 “おうち de 外食気分”…続きを読む
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カレー特集:エム・トゥ・エム 健康志向で存在感を 新工場、1.5倍の生産能力
調理品・コメまわり品 特集 2022.07.01家庭用カレールウの分野でグルテンフリーなど健康志向でエム・トゥ・エムは存在感を示している。20年は家庭内食化で数字を大きく伸ばした。昨年はその反動が懸念されたが20年12月に発売した「薬膳カレー」のヒットなどで、さらに売上げを伸ばした。配荷も順調に伸…続きを読む
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カレー特集:交易食品 カレー類は順調推移 既存ルートを洗い直し
調理品・コメまわり品 特集 2022.07.01交易食品の21年のカレー関連は売上げ、利益ともに順調に推移した。コロナ禍1年目の20年も同社のカレー関連は堅調な推移をみせていた。既存ブランドが堅調に推移したことに加え、スポットの顧客を獲得したことなどで順調に推移した。今年は新たな販売ルートの開拓に…続きを読む
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カレー特集:甲味食品興業所 品質の確かさアピール 「赤帽」ブランド活用へ
調理品・コメまわり品 特集 2022.07.01甲味食品興業所は、カレー粉を長年製造し、その実績から高い評価を得ている。この1年間は、一昨年より業務用や加工用関連が動いたため堅調に推移した。 同社のカレー粉は、観光地で販売されるレトルトカレーなどにも使用されているが、この分野でも回復の兆しがみら…続きを読む
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カレー特集:キャニオンスパイス 4年連続の2桁伸長 新工場竣工、能力50%増
調理品・コメまわり品 特集 2022.07.01キャニオンスパイスの22年度3月期の売上高は、前年比10%増で着地し、4年連続2桁増となった。昨年10月、レトルト専用の新工場「ファクトリー02」を竣工。レトルトカレーはこれまでの1.5倍の生産能力となり、月間60万食を製造する。OEM事業が右肩上が…続きを読む
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カレー特集:ベル食品工業 環境配慮の姿勢発信 レンジ対応容器を展開
調理品・コメまわり品 特集 2022.07.01ベル食品工業は、ブランド認知の拡大に励んでいる。年間100種類以上の全国のご当地カレーをOEM製造する同社では、開発力に加え、「レトルトカレーにできる持続可能な社会づくりへの小さな一歩」としてレンジ対応容器を使った「ベルカレー研究所」で環境配慮への姿…続きを読む
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カレー特集:外食カレーのトレンド予測 3つのキーワードに着目 具材オン・色・…
調理品・コメまわり品 特集 2022.07.01外食店のカレーのトレンドは、時代で多彩に変化している。ここ数年の潮流を見ても、スープカレーやスリランカカレー、スパイスカレー、だしカレーとさまざまなカテゴリーが登場し、新しい魅力を打ち出してきた。日本人のカレーに対する愛情は熱く、今後もカレー文化はま…続きを読む