おいしい減塩食品特集
健康寿命の延伸や高血圧予防の観点から、減塩食品への注目が高まっている。塩分の過剰摂取を気にする人は多く、減塩・低塩アイテムを意識的に買い求める消費者も少なくない。流通業界ではPOPや「減塩レシピ」などで塩分の過剰摂取の抑制を呼び掛ける。少ない塩分でも満足感のある味わいを引き出したり、塩味を増強させたりする技術が発達したことで「おいしい減塩」が可能になり、食品メーカーの開発意欲も高まった。(涌井実)
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◆おいしい減塩食品特集:健康寿命延伸・高血圧予防、注目高まる減塩商品
調味 2022.07.20健康寿命の延伸や高血圧予防の観点から、減塩食品への注目が高まっている。塩分の過剰摂取を気にする人は多く、減塩・低塩アイテムを意識的に買い求める消費者も少なくない。流通業界ではPOPや「減塩レシピ」などで塩分の過剰摂取の抑制を呼び掛ける。少ない塩分でも…続きを読む
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おいしい減塩食品特集:日本人は塩を摂りすぎ 国や団体が対応策
調味 2022.07.20最新の「国民健康・栄養調査」によると、日本人の1日当たりの食塩摂取量の平均値は10.1g(男性10.9g、女性9.3g)。味噌や醤油、漬物、塩干魚の消費が多かった戦前の日本では1人当たり1日に20g近い塩分を摂取していたと推測されるため、長期的に見れ…続きを読む
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おいしい減塩食品特集:おいしく塩分カット こだわり新商品続々
調味 2022.07.20減塩・低塩アイテムが徐々に売場に浸透する中、今春もさまざまな商品がメーカーから発売された。 丸大食品はだしを使ってうまみを加えることで、おいしさはそのままに一般の商品に比べて25%の減塩を実現した「だしのちからでおいしさそのまま」シリーズを発売。ロ…続きを読む
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おいしい減塩食品特集:5割強が減塩食品を愛用 マイボイスコム調べ
調味 2022.07.20現在使用している減塩商品がある人は5割強--。マイボイスコムが行ったインターネット調査で、消費者の塩に対する感情やその接し方が明らかになった。過剰摂取を気に掛ける人が多く、ネガティブな感情を抱く人が多いこともわかった。アンケートは4月1~5日にインタ…続きを読む
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おいしい減塩食品特集:無塩普及推進協会 7月4日を「塩なし」の日に
調味 2022.07.20「減塩しよう、心と体のために。そのために無塩調理を活用しよう」をスローガンに掲げ、2022年1月にとこわかにより設立された無塩普及推進協会は、7月4日を「塩なし」の日と位置付け、同日より「塩なし」料理レシピの配信を開始した。 同協会では1日の摂取塩…続きを読む
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おいしい減塩食品特集:おいしい減塩を支える技術
総合 2022.07.20おいしい減塩を実現するための技術革新も進んだ。塩分を控えることで生じる物足りなさを補ううまみ増強素材や、食品に塩味を付与する添加剤、味に奥行きを出す調味製剤などが供給されることで、食品メーカーの開発意欲が刺激された。ここでは普段は“黒子”に徹する素材…続きを読む
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おいしい減塩食品特集:減塩支える技術=三栄源エフ・エフ・アイ 商品開発を支援
総合 2022.07.20●バランス取れた商品開発 三栄源エフ・エフ・アイは、塩味のエンハンスやコクと風味の増強など、多彩な素材を組み合わせたアプローチで、バランスの取れた減塩商品の開発をサポートする。 同社は香辛料抽出物製剤や調味料製剤、甘味料製剤、増粘剤製剤、乳清ミネ…続きを読む
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おいしい減塩食品特集:減塩支える技術=カネリョウ海藻 腸内で塩分吸収抑制効果
水産加工 2022.07.20●「減塩もずく」「かるしおもずく」 モズクやメカブなど海藻加工品を主力商品とするカネリョウ海藻は、同社従来品から塩分を30%カットした「減塩もずく」や、国立循環器病研究センター(国循)の「かるしお」認定を取得した「かるしおもずく」で「おいしい減塩」を提…続きを読む
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おいしい減塩食品特集:減塩支える技術=ミテジマ化学 食塩代替でおいしく減塩
総合 2022.07.20●業務用素材「セル塩」 健康志向や減塩志向の高まりなどを背景に、ミテジマ化学は減塩食品向け調味料製剤「セル塩(セルジオ)」を販売している。同品は塩化カリウムを主成分とし、塩化ナトリウムの代替素材として昨年8月に提案を開始した。 塩化カリウムは特有…続きを読む
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おいしい減塩食品特集:減塩支える技術=アピ 食品向け課題解決提案 「REAL…
総合 2022.07.20健康をキーワードに事業展開を進めるアピは、自然が昆布にもたらした成分バランスに焦点を当てた「REAL MIX Kombu-M」を、一般食品市場向け原料として販売している。開発企業のFDJとともに、健康志向の商品づくりを推進する食品産業へ新たなソリュー…続きを読む
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おいしい減塩食品特集:国循「かるしお」 子どもたちへのアプローチ活発化
調味 2022.07.20「かるしお」とは、国立循環器病研究センター(国循)が推奨する「塩をかるく使っておいしさを引き出す」減塩の新しい考え方だ。今年は子どもたちへ、また、子どもからその家族への「おいしい減塩」の広がりを目指すほか、大阪府吹田市や摂津市など自治体と力を併せた取…続きを読む
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おいしい減塩食品特集:流通業界の取組み=国分G本社 市場活性化へ提案幅広げる
卸・商社 2022.07.20国分グループ本社は、強化へ努めるへルスケア領域の一つとして、減塩カテゴリーに注力している。昨年から行政や小売業と新たな協業をスタートしたのをはじめ、独自の減塩レシピ開発による提案力へ磨きをかけるなど、市場活性化へ取り組みの幅を拡大。今後の展望について…続きを読む
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おいしい減塩食品特集:流通業界の取組み=アクシアルリテイリング “健康提案”…
小売 2022.07.20アクシアルリテイリングは、原信・ナルスの商品施策として健康的な食生活全体を提案していく方針の下、他社にまねできないような独自の「だし香る」シリーズを展開している。だしのうまみと食材本来の味を引き出し、おいしく食べるだけで自然と塩分を抑えられるのが特徴…続きを読む
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おいしい減塩食品特集:日本高血圧学会減塩・栄養委員会 三浦克之委員長に聞く
調味 2022.07.20◇減塩食品リスト掲載品、売上高過去最高に 過剰摂取抑制の10年 日本高血圧学会減塩・栄養委員会は長年にわたり、循環器病の主たる原因である高血圧など生活習慣病の改善・予防のためさまざまな取組みを進めてきた。特に食塩含有量が少なく、それでいておいしい食…続きを読む
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おいしい減塩食品特集:味の素社 「スマ塩」認知度拡大 薬局展開も奏功し伸長
調味 2022.07.20味の素社は、おいしい減塩を提案する「スマ塩(しお)」の認知度を広げている。デジタルコミュニケーションを深め、産官学などでの企画実施店を増やした。薬局展開も奏功し、売上げを伸ばしている。 塩化カリウムによる塩味付与という特許技術を生かし、食塩を半減し…続きを読む
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おいしい減塩食品特集:キッコーマン食品 減塩醤油は特需超え 小学生向け授業で…
味噌・醤油 2022.07.20キッコーマン食品の減塩醤油の前3月期売上げは前年を上回り、コロナ特需を超えた。今期は2月からの値上げが影響しているが、トップブランドの「いつでも新鮮 味わいリッチ減塩しょうゆ」は成長を続けている。2月発売の大容量620mlがヘビーユーザー待望の商品と…続きを読む
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おいしい減塩食品特集:永谷園 「毎日のおみそ汁」成長 人気具材組み合わせ
味噌・醤油 2022.07.20永谷園は、減塩の即席味噌汁を市場で初めて開発し、トップメーカーとして減塩カテゴリーもけん引する。 近年は、人気具材を組み合わせた「毎日のおみそ汁5種のバラエティーセット10袋入」の減塩タイプが前年比2桁成長。徳用フリーズドライブロックを詰め合わせ、…続きを読む
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おいしい減塩食品特集:ヤマキ 「お塩ひかえめ」好調 市場シェア1位を獲得
調味 2022.07.20ヤマキは、減塩への取組みを早くから開始している。2008年に初めての減塩商品として「減塩だしつゆ」を発売。19年には「お塩ひかえめめんつゆ」を発売した。減塩商品ではほかに「割烹白だしお塩ひかえめ」「減塩白だし粉末タイプ」がある。 「お塩ひかえめめん…続きを読む
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おいしい減塩食品特集:一正蒲鉾 減塩を通じ社会貢献 主力切り替え13品展開
水産加工 2022.07.20一正蒲鉾は、水産練り製品業界で他社に先駆けて09年から「おいしい減塩」の研究・開発に取り組んできた。現在、減塩展開する商品数は全13品。全品が日本高血圧学会(JSH)の認定による「減塩食品リスト」に登録済みだ。 6月、JSHはリスト発足後10年間の…続きを読む
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おいしい減塩食品特集:シマヤ 健康志向の高まり期待 普段使いコンセプト
調味 2022.07.20シマヤは「かるしお」認定商品の「塩分55%カットだしの素」(100g〈5g×20袋〉、希望小売税別360円)で減塩需要に対応。普段使いの減塩だしの素をコンセプトに、“病気だから減塩商品を選ぶ”のではなく、日頃から健康・減塩を意識している層をターゲット…続きを読む
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おいしい減塩食品特集:田中食品 ふりかけ販促に注力 「おいしく健康」強調
水産加工 2022.07.20田中食品は、ご飯(コメ)との相性が良く簡単で手軽に栄養を補えることから「『ふりかけ』でおいしく健康に」をキーワードに、16年から減塩商品シリーズの販売に注力している。 シリーズ全品が、日本高血圧学会減塩委員会の減塩食品リスト(食塩含有量の少ない食品…続きを読む
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おいしい減塩食品特集:新進 「福神漬」3品が「JSH減塩推進10年アワード」…
農産加工 2022.07.20新進は、減塩タイプの漬物製造に積極的に取り組んできた。現在、日本高血圧学会と同減塩・栄養委員会が13年9月から高血圧患者や減塩を目指す生活者のために紹介している「食塩含有量の少ない食品」(JSH減塩食品リスト)には同社の8品が記載されている。 最近…続きを読む
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おいしい減塩食品特集:マルコメ 減塩プラスアルファ、「液みそ」2桁増ペース
味噌・醤油 2022.07.20誕生から約40年、現在は味噌のサブジャンルに定番化している減塩味噌。ここ10年ほどでラインアップ拡充が進み、味噌では約15%、即席味噌汁では約13%を、減塩商材が占めている。一方でカテゴリー市場は飽和傾向が顕在化し、踊り場入りの傾向。味噌のトップメー…続きを読む