ファベックス特集
ファベックス特集:たべぷろアンケート 惣菜は働く母親の強い味方
コロナ禍の影響でテレワークが増えた生活者もいる一方、激務になったという働く母親もいる中で、夕飯時に大いに活躍するのが市販の惣菜。スーパーの惣菜コーナーに行くと、出来たての揚げものや魚の煮つけ、パックされたオシャレなサラダや煮物など、なじみのメニューから調理にひと手間かかるようなものまでバリエーション豊富に陳列されている。今回は、働く母親100人にコロナの影響で購入が増えた惣菜についてアンケートを実施した。(たべぷろ編集長・貞苅江梨子)
●コロナの影響で購入が増えた市販品は–
○1位=主菜の惣菜
献立に変化がほしい時や、“料理したくない”と思う時に利用されることの多かった主菜の惣菜。今ではその理由にも変化が見られる。
“料理をする機会の増加で手間を感じる”“外食が減り、そのぶん惣菜購入”“家族が自宅にいるから”など、市販の主菜惣菜の役目が変わりつつあるようだ。
【声】自宅での調理が増えたので手間を省くために利用している/メーンのおかずがあれば、後はご飯と味噌汁、サラダを用意するだけで済むから
○2位=副菜の惣菜
副菜メニューとしてよく目にするのは、デパ地下で人気のカラフルなサラダメニューやちょっと手の込んだ一品、スーパーなら煮物などではないか。仕事帰りにデパ地下に寄って“あとひと品”となる惣菜を購入するというのはコロナ前なら比較的見られる傾向だったが、テレワークが増えた今、近所のスーパーで購入する機会が増加した。また、主菜を購入するなら副菜もついでにという方に加えて、仕事が忙しくて副菜にまで手が回らないという意見も見られる。
【声】副菜メニューまで考えるのが手間/出来合いの惣菜の方が、時間や価格が効率的
○3位=お弁当
自宅での仕事の際に利用する生活者が増えたためと思われるが、それに加えて外食ができない分、いろいろな弁当を購入して、この状況を楽しんでいるゆとりも感じられた。
【声】洗い物を極力出したくないから/とにかく手間を省きたい/家族全員の家庭での食事が増えたため弁当で済ます
○4位=冷凍惣菜/5位=レトルトパウチ惣菜
こちらはコロナで購入が増えたというよりも手軽さ重視で以前より利用している生活者も多いようだが、弁当を作る機会が増えたという意見もあることから外食ランチ派が弁当持参派に移行している様子も垣間見られる。
【声】家族の分も含め弁当を作る機会が増えた/家事負担が集中しても自分の時間を捻出するために利用している
〈たべぷろ編集長の視点〉
コロナ禍で家族が食卓に集まる機会が増えたことで料理をする機会も増えた。テレワークで時間に余裕のできた生活者もいるが、それはほんの一部であり、忙しさは変わらない、むしろ激化したという働く母親の声も聞かれる。つまり、働く母親にとっては調理の負担が増加傾向である。そうした状況を少しでも楽にしてくれるのが、すでに完成された市販の惣菜類で、和洋中からエスニックに至るまでメニュー展開も豊富、健康に気遣うシリーズなども提案され、選択肢の幅も広がった。買ってきた惣菜をそのまま食卓に並べることに、抵抗感を持つ母親は今なお存在する。
(たべぷろ編集部調べ=調査地域:全国、調査対象:働く母親、調査実施日:21年3月21日、有効回答数:100サンプル)
●アンケートの詳細はこちらから