全国味噌特集

全国味噌特集:長野地区動向=大手への偏重加速に懸念

味噌・醤油 2020.09.16 12114号 10面
大手メーカー商品の寡占化が進む味噌売場。中小は独自性と付加価値を売り出す商品で棚の生き残りを目指す=上田市のスーパー

大手メーカー商品の寡占化が進む味噌売場。中小は独自性と付加価値を売り出す商品で棚の生き残りを目指す=上田市のスーパー

「お味噌がダメになったら、日本もダメになる」。毎年、熱い思いで開催している竹屋の夏祭り企画「みそプラザ」もコロナ禍で今年は無念の中止に=写真は19年8月

「お味噌がダメになったら、日本もダメになる」。毎年、熱い思いで開催している竹屋の夏祭り企画「みそプラザ」もコロナ禍で今年は無念の中止に=写真は19年8月

 「信州味噌」の地元、長野県は、大手メーカーから中小の製造業、「蔵」規模の醸造場まで約120社がひしめく味噌大国。同県の味噌出荷量は全国の約50%を誇るが、一部大手への偏重が年々進み、中小・小規模メーカーは苦戦が続いている。全国味噌工業協同組合連合会がまとめた20年1~6月の県味噌実出荷量は9万7984tで、前年比0.1%減とほぼ横ばいだった。
 新型コロナウイルスの感染拡大が直撃した上半期。外出自粛で強まった内食化の中、非常時に味噌などの基礎調味料が

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