酪農生産に対する消費者の理解醸成を進めていく取組みはますます重要性を増している
折からのコロナ禍長期化やウクライナ情勢などの国際情勢を端緒とし、2022年からの酪農乳業界の状況は厳しさが続いており、23年もそうした外部環境は継続する懸念が大きい。生活者の生活防衛意識はますます高まって、牛乳・乳製品の消費拡大が求められている。そうした難局を乗り切るため、酪農生産に対する理解醸成を進めていくことが、まさに業界全体が取り組むべき最重要課題だ。政府と業界が一丸となって取り組んできた生乳生産基盤の強化は軌道に乗りつつあるが、今後の食料安全保障の観点からも持続可能