コメビジネス最前線特集2025

日本のコメが過剰から不足へと加速度的に変化する中、端境期の昨年8月、売場からコメが消えた。新米が出てその状態は解消されたものの、年が明けて春になっても価格高騰が続き、令和の米騒動は現在も続いている。(佐藤路登世)
-
◆コメビジネス最前線特集:過剰から不足へ加速度的に変化
コメ・もち・穀類 特集 2025.04.14日本のコメが過剰から不足へと加速度的に変化する中、端境期の昨年8月、売場からコメが消えた。新米が出てその状態は解消されたものの、年が明けて春になっても価格高騰が続き、令和の米騒動は現在も続いている。小売価格で長年、5kg2000円割れは当たり前、特売…続きを読む
-
コメビジネス最前線特集:コメ=「農業問題」が原因 各社が生産者支援を開始
コメ・もち・穀類 特集 2025.04.14今回のコメ騒動について、最大手の神明ホールディングス(HD)の藤尾益雄社長は「かねて近い将来、コメの不足・高騰を予想していたが、こんなに早くやってくるとは」と驚きが隠せない様子だ。一方、幸南食糧の川西孝彦社長は「コメが当たり前に食べられる未来が揺らい…続きを読む
-
コメビジネス最前線特集:米粉=需要は順調に拡大 原料米は量・価格とも不透明
粉類 特集 2025.04.14「米粉需要創出・利用促進対策事業」での国の後押しもあり、米粉の特徴を生かした新商品開発や、機械設備の導入も活発化し、米粉需要は順調に拡大。農林水産省によると、原料米需要量で23年は前年比17%増の5万3000tとなり、24年は5万4000tに達する見…続きを読む
-
コメビジネス最前線特集:亀田製菓 持続可能なコメ調達目指す ナイスライスファ…
コメ・もち・穀類 特集 2025.04.14米菓国内トップの亀田製菓は2月、同社の地元・新潟県内のコメ農家5者との共同出資で持続可能なコメ調達を目的とした合同会社ナイスライスファームを設立した。コメ農家の高齢化や若い担い手不足により離農者や耕作放棄地が増加していることから、県内の持続的な稲作に…続きを読む
-
コメビジネス最前線特集:丸冨士 「未来の米工房」始動 米粉の未来見据えたプロ…
コメ・もち・穀類 特集 2025.04.14製菓・製パンの開業サポートと材料提供、その加工・製造機械の販売やメンテナンスを中心に事業展開する丸冨士は、持続可能な食文化への貢献を目指し23年8月、本社内の会議室を改造し、米粉を活用したパンやスイーツの製造ラボ「未来の米工房」を立ち上げ、未来を見据…続きを読む
-
コメビジネス最前線特集:ヤマタネ 稲作研究会を開催 民間もイノベーションを
コメ・もち・穀類 特集 2025.04.14ヤマタネが3月7日、仙台国際ホテルで開催した「持続可能な稲作研究会」で、「明るい未来の農業を目指して」をテーマに、同社河原田岩夫社長がファシリテーターを務めパネルディスカッションを行った。パネリストはJA新みやぎ佐藤由一専務ほか、若手農家代表は佐藤宏…続きを読む
-
コメビジネス最前線特集:外国産米動向=USAライス連合会 カルローズ地道に普…
コメ・もち・穀類 特集 2025.04.14●国産高値で人気 国産米の高値で、代替となる外国産米需要が急増している。業務用はもとより、家庭用でも小売の店頭に並ぶケースが増えている。現在わが国は外国産米について、ミニマムアクセス(MA)米の枠内で年間77万tの玄米を輸入し、大半が加工原料や支援…続きを読む
-
コメビジネス最前線特集:神明ホールディングス 川上事業本部スタート
コメ・もち・穀類 特集 2025.04.14コメ卸グループ最大手の神明ホールディングス(HD)は1日、川上事業に特化した川上戦略事業本部をスタートさせた。従来、アグリフードバリューチェーン構築を目指し、調達の要である農業を支援する川上事業と、加工する川中事業、外食や中食など川下事業までを一貫し…続きを読む
-
コメビジネス最前線特集:木徳神糧 自社ブランドを再構築
コメ・もち・穀類 特集 2025.04.14木徳神糧は今期(12月期決算)、生産にまで踏み込んだ原料調達力強化や、自社ブランドの再構築、チャンスを迎えるグローバルビジネスの拡大に取り組んでいる。 同社は年間35万8000t(24年)を扱う中で、JAグループからの調達が約8割に上るため、今期、…続きを読む
-
コメビジネス最前線特集:幸南食糧 「お粥DELI」 順調拡大
コメ・もち・穀類 特集 2025.04.14幸南食糧は、「コメの価値と魅力を伝える」を企業スタンスに掲げ、主食米の卸事業と、ギフト・ノベルティー事業の「米匠庵」、レトルトや冷凍米飯を製造・販売する加工食品事業を展開し、多様化する消費ニーズに対応し、順調に規模拡大している。 レトルト製法による…続きを読む
-
コメビジネス最前線特集:千田みずほ 生産法人との関係強化
コメ・もち・穀類 特集 2025.04.14千田みずほは、主食用米の精米事業に加え、新潟にも工場を設置し、日本酒や和菓子、味噌、米菓、もちなどの原料米を供給する原料事業と、グループ企業ジャンボリアの米飯加工事業も併せ、3本柱で展開。川下に向けては実需に結びつく製品作り、川上に向けては、生産者を…続きを読む
-
コメビジネス最前線特集:大和産業 「玄米ごはん」50万食に
コメ・もち・穀類 特集 2025.04.14大和産業の自社ブランド、ヤマトライスが発売しているパックご飯の「やわらかい玄米ごはん」が発売開始から約2年経過した3月で販売実績50万食を達成した。 昨年11月に同商品の価格改定を実施したが、コメ価格高騰に対する消費者の理解も広まっていたため、買い…続きを読む
-
コメビジネス最前線特集:ミツハシ おにぎりの展開に注力
コメ・もち・穀類 特集 2025.04.14ミツハシは、コメの一貫メーカーとして、原料米の仕入れから生産、品質管理、販売までを自社で行うとともに、精米と炊飯事業、冷凍米飯、米粉を活用した食品などコメに関する商品をすべて取り扱っている。 その中でもおにぎりに注力しており、東京都八王子市の郷土料…続きを読む
-
コメビジネス最前線特集:米粉=波里 ふんわり食感「お米の粉のホットケーキミッ…
粉類 特集 2025.04.14「お米の粉」ブランドで展開する波里は、新規米粉製粉量は最大規模となっている。昨年3月に、本社隣接地に新規米粉を生産する辰巳米粉工場と辰巳定温倉庫を新設し、本社工場の生産ライン増強と併せ、生産能力が倍増し、業界最大規模となった。 加工食品や製菓・製パ…続きを読む
-
コメビジネス最前線特集:米粉=みたけ食品工業 「レットゥミックス」“ムーミン…
粉類 特集 2025.04.14米粉大手のみたけ食品工業は、業務用で使い勝手の良いミックス粉を展開するほか、家庭用米粉でも「米粉パウダー」ブランドで高いシェアを占めている。 今春の家庭用新商品では、世界中で愛されるムーミンとのコラボレーションにより、フィンランドの伝統料理“レット…続きを読む
-
コメビジネス最前線特集:米粉=熊本製粉 アレンジ多彩ミックス粉
粉類 特集 2025.04.14熊本製粉は、米粉に対する関心の高まりを背景に、多様なアレンジが可能なミックス粉に問い合わせが寄せられている。 軟らかく、しっとりもちもちした食感かつ老化も遅い「V-87(やわらか米粉パンミックス)」のほか、グルテンフリー商品では、ボリュームのある食…続きを読む
-
コメビジネス最前線特集:米粉=群馬製粉 生ヨモギの水耕栽培始動
粉類 特集 2025.04.14群馬製粉は、パンや洋菓子用などの新規米粉にいち早く取り組み、微粉砕しながら、でんぷん損傷度が低い「リ・ファリーヌ」を発売して、有名パティシエやシェフと共同で、最終製品を提案しながら普及に努めている。 1月、日本初の完全人工光型植物工場で水耕栽培する…続きを読む
-
コメビジネス最前線特集:米粉=神明 グルテンフリー米粉パンの設備整え大量生産
粉類 特集 2025.04.14コメの需要拡大に取り組む神明は23年1月、グルテンフリーパンの製造販売を行うBIOSSAの株式を取得した。同年12月に、埼玉県川口市に製造設備を設立し、大量生産できる体制を整え、翌24年初からこの事業の本格スタートを切った。 BIOSSAは、東京都…続きを読む
-
コメビジネス最前線特集:米粉製粉機メーカー=西村機械製作所 参入企業に情報発…
特集 機械・資材 2025.04.14●「こめこ祭り」を開催 西村機械製作所は、微粉砕ででんぷん損傷の少ない気流粉砕機「スーパーパウダーミル」が強みの米粉製粉機メーカーだ。卓上型「フェアリーパウダーミル」=写真=と併せて、新需要を開拓しながら米粉普及に尽力している。 米粉に対する関心…続きを読む
-
コメビジネス最前線特集:東洋ライス 健康米の機能性を実証
コメ・もち・穀類 特集 2025.04.14◇注目のコメメーカー 東洋ライスが独自精米技術で開発した「金芽ロウカット玄米」=写真=は6年間、POSデータ(KSP-POS)の玄米カテゴリー首位を達成。玄米の食べにくさや炊飯しにくさを解消し、玄米の豊富な栄養成分は残しながら、おいしく炊きやすく消…続きを読む
-
コメビジネス最前線特集:はくばく 「おこめにプラス」提唱
コメ・もち・穀類 特集 2025.04.14◇注目のコメメーカー 「もち麦」が好調な、はくばく。4月の厚生労働省「日本人の食事摂取基準」改訂で、食物繊維の目安が1日当たり24gから25gに引き上げられたことを受け、この春から主食の白米に食物繊維豊かな雑穀を混ぜて効果的な食生活を送る「おこめに…続きを読む
-
コメビジネス最前線特集:アイリスオーヤマグループ 積極的な投資で順調拡大
コメ・もち・穀類 特集 2025.04.14◇注目のコメメーカー アイリスオーヤマグループは、アイリスフーズが展開する食品事業で、2030年までに売上高1000億円達成を掲げる。中心は、供給体制を強化中のパックご飯と飲料水で、積極的な投資を行い、生産設備増強を図っている。今12月期の売上高は…続きを読む
-
コメビジネス最前線特集:金のいぶき 玄米食がアスリートに人気
コメ・もち・穀類 特集 2025.04.14◇注目のコメメーカー おいしさと高栄養を兼備した玄米食専用品種「金のいぶき」=写真=を中心に、玄米食の普及活動を推進しようと設立されたのが、玄米食専用品種と同名の(株)金のいぶきだ。 健康志向の強まりとともに、玄米食人口が増加しているが、中でも食…続きを読む
-
コメビジネス最前線特集:サタケ 加圧式IH炊飯機 国内外へ営業を強化
特集 機械・資材 2025.04.14◇コメ関連機械・資材企業 精米機の世界シェアが約70%の世界的な精米機メーカーのサタケが、同社のオリジナル技術を結集して開発したSDGsに対応した次世代向けの加圧式IH炊飯機「SILK(シルク)」が好調だ。 同機は、釜内を1.2気圧まで加圧し、釜…続きを読む
-
コメビジネス最前線特集:アサヒパック 情報発信とSDGsで業界連携促進を
特集 機械・資材 2025.04.14◇コメ関連機械・資材企業 猛暑の影響はじめ、複数の要因が重なり全国に広がったコメ不足。自給率ほぼ100%のコメが担う「食料安全保障の要」としての役割が揺らぐ中、米袋専門メーカーのアサヒパックは業界全体の連携によりコメ流通の安定化を推進。生産者・流通…続きを読む