即席麺特集
即席麺市場は、通期(19年4月~20年3月)着地での成長が微妙な状況となっている。4月のスタートは順調だったものの、6月の値上げ以降、需要が鈍化傾向にあり、10月の消費増税がさらに景況感を悪化させたことで、厳しい局面を迎えている。販売数量は前年を下回る見込みだが、金額ベースでは値上げの影響もあり、前年を維持する可能性がある。残り約1ヵ月の需要に期待したいところだが、前年の3月は販売が順調だったため、高いハードルとなりそうだ。市場環境は、引き続き、NB製品を中心に売上げが伸び悩んでいる。一方で、オープンプライス商品やPBなど、価格を据え置いたアイテムの販売好調が続いている。NB製品も緩やかに回復に向かっているようだが、これまでの落ち込みをカバーするほどの勢いはないという。今年は、値上げ後の新価格の浸透・定着を図るため、販売数量を落としても価格改定に取り組むメーカーもある。(久保喜寛)
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◆即席麺特集:販売数量減も金額ベースで横ばい
小麦加工 2020.02.26即席麺市場は、通期(19年4月~20年3月)着地での成長が微妙な状況となっている。4月のスタートは順調だったものの、6月の値上げ以降、需要が鈍化傾向にあり、10月の消費増税がさらに景況感を悪化させたことで、厳しい局面を迎えている。販売数量は前年を下回…続きを読む
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即席麺特集:主要スーパー動向=トレンドなど市場に合わせた販促展開
小麦加工 2020.02.26本紙では、1月下旬~2月中旬に全国の主要スーパー対象に「即席麺販売動向調査」を実施、3企業の有効回答を得た。以下、昨年の販売状況や今春の基本方針、取組み、注目商品などを紹介する。 ▽サミット=今春の品揃えは袋麺が110アイテム(前年比増減なし)、カ…続きを読む
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即席麺特集:ローソン オリジナル品さらなる定着を デイリー商品との連動図る
小売 2020.02.26ローソンは、即席麺カテゴリーで、ナショナルブランド(NB)だけでなく、「ローソン名店」名店シリーズや「ローソンセレクト」などオリジナル商品を充実することで、売上げや来客店数の増加などに取り組んでいる。同社の19年度の状況と20年度についての戦略を、鋤…続きを読む
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即席麺特集:日本アクセス ドライ製品強化が奏功 新カテゴリー創出へ期待
小麦加工 2020.02.26日本アクセスの19年度(20年3月期)即席麺販売状況は4~12月累計で前年を大きく上回っている。ドライ製品の取り扱い強化に取り組んできたことが奏功しているためだ。通期に向けてもこの傾向が続くと見込むため、今期の着地は2桁近い伸びとなりそうだ。 同社…続きを読む
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即席麺特集:日本即席食品工業協会 「オリジナル料理コンテスト」開催
小麦加工 2020.02.26●優勝は笠井萌々香さん「ピリ辛キンパ」 日本即席食品工業協会(即食協)は即席麺の普及・拡大に向けて、「インスタントラーメン オリジナル料理コンテスト」を実施している。今年で第18回大会となる「インスタントラーメン オリジナル料理コンテスト2020」…続きを読む
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即席麺特集:国分グループ本社 19年度は堅調な実績に 値上げの浸透度に注目
小麦加工 2020.02.26国分グループ本社の19年度(19年12月期)の即席麺販売状況は、前年並みで推移したもようだ。袋麺が6月の価格改定後、伸び悩んだものの、カップ麺が伸長したこと、オープンプライス品の増加などにより、トータルでは堅調な実績となった。 袋麺では、値上げの影…続きを読む
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即席麺特集:主要メーカー動向=日清食品 「カップヌードル」好調
小麦加工 2020.02.26日清食品の20年3月期第3四半期業績(IFRSベース)は、営業収益1507億6900万円(前年比3.6%増)、セグメント利益224億1200万円(同3.0%増)と増収増益となった。「カップヌードル」ブランド、「お椀で食べる」シリーズの販売好調が業績を…続きを読む
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即席麺特集:主要メーカー動向=明星食品 次の30年見据え活動を
小麦加工 2020.02.26明星食品の20年3月期第3四半期業績(IFRSベース)は、売上収益269億5900万円(前年比8.5%増)、利益24億2500万円(同14.4%増)の増収増益となった。カップ麺、袋麺とも「明星 チャルメラ」とオープンプライス品の販売増が要因となってい…続きを読む
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即席麺特集:主要メーカー動向=サンヨー食品 「サッポロ一番」ブランド強固に
小麦加工 2020.02.26サンヨー食品の即席麺販売状況(19年4月~20年1月)は、前年を若干下回って推移している。6月の価格改定後、主力の袋麺「サッポロ一番」ブランドが伸び悩んだことが要因だ。ただし、下期以降の施策などで、袋麺も回復基調に向かっているという。半面、カップ麺は…続きを読む
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即席麺特集:主要メーカー動向=東洋水産 和風の汁なし麺を強化
小麦加工 2020.02.26東洋水産の20年3月期第3四半期の国内即席麺事業の売上高は、1005億8100万円(前年比2.3%増)、セグメント利益86億4600万円(同26.6%増)と通期着地に向け順調な状況となっている。「赤いきつねうどん」や「緑のたぬき天そば」「ごつ盛り」シ…続きを読む
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即席麺特集:主要メーカー動向=永谷園 昼食「煮込み」提案が浸透
小麦加工 2020.02.26永谷園は今3月期、「煮込みラーメン」の昼食提案を浸透させ、暖冬の悪環境でも前年実績並みと健闘した。最盛期の年末商戦にクックパッドでランチ訴求を始め、食シーンを広げた。1月に強みのTVCMの大量投下と店頭販促を連動。野菜安を追い風に、大幅増収で推移して…続きを読む
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即席麺特集:主要メーカー動向=農心ジャパン 「辛ラーメン」5年連続成長
小麦加工 2020.02.26農心ジャパンの19年度(1~12月)の即席麺販売実績は、市場環境が厳しい中で、売上げを伸ばし、5年連続の成長を達成した。主力ブランドの「辛ラーメン」が引き続き成長したことが要因。あわせて、カップ麺の強化を目的に、新商品の投入やプロモーションの強化を図…続きを読む
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即席麺特集:主要メーカー動向=ヤマダイ 「凄麺」中心の商品戦略
小麦加工 2020.02.26ヤマダイの4~12月即席麺販売状況は、前年並みで推移している。即席麺事業の中核を担うノンフライカップ麺「ニュータッチ 凄麺」が安定して売上げを獲得しているためだ。 11月に発売した「名代富士そば 紅生姜天そば」やご当地ラーメンシリーズ商品を北・東・…続きを読む
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即席麺特集:主要メーカー動向=テーブルマーク 3ブランド強化の方針
小麦加工 2020.02.26テーブルマークの19年度(1~12月)の即席麺販売実績は、数量・金額ともに2桁増で着地した。主要メーカーが価格改定する中、同社は据え置いたことで「ホームラン軒」を中心に「東北の味」「広東麺」と展開する3ブランドとも、配荷が広がった。20年度は、引き続…続きを読む
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即席麺特集:主要メーカー動向=エースコック 「モッチッチ」魅力訴求
小麦加工 2020.02.26エースコックの20年春夏の商品戦略は、「『モッチッチ』ファースト」をキーワードに「モッチッチ」ブランドに注力を図る。加えて、「スーパーカップMAX」と「スープはるさめ」の基幹ブランドの活性化にも取り組み、国内事業の成長を目指す。 「モッチッチ」ファ…続きを読む
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即席麺特集:今春の新商品 皿もの・汁なし系が充実 ガッツリ系も話題に
小麦加工 2020.02.26即席麺市場の春夏の新商品が発売され始めている。春夏向けは例年通り、焼そばや油そばなどの皿ものカップ麺の新商品やリニューアルが行われている。新しい動きとしては、汁なし系の中でも、うどんやそばの和風カップ麺の汁なし系商品が展開されていること。傾向としては、…続きを読む
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即席麺特集:主要メーカー動向=五木食品 乾麺・包装麺棒状麺、多彩に商品化
小麦加工 2020.02.26【九州】五木食品は主力商品の乾麺のほかに、包装麺といわれるLL麺ももう一つの柱として、九州地区では根強い商材となっている。 包装麺(LL麺)はかつて数多く存在したメーカー群が淘汰(とうた)されていく中で勝ち残った。毎年、積極的な商品開発も行い、九州…続きを読む
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即席麺特集:主要メーカー動向=ハウス食品 「うまかっちゃん」40周年企画順調
小麦加工 2020.02.26ハウス食品の「うまかっちゃん」を主力とする即席麺は昨年9月までの半期で前年比1.4%増と堅調に推移した。「うまかっちゃん」は同1.7%増。「うまかっちゃん」は昨年8月から、発売40周年を記念したスペシャル企画「うまかっちゃんYear」を開催し、地元九…続きを読む
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即席麺特集:主要メーカー動向=マルタイ 今年も「大名マルタイ」開催
小麦加工 2020.02.26【九州】マルタイは今年、会社設立60周年を迎えた。昨年が同社の看板商品「マルタイラーメン」が発売60周年だったため、その翌年が会社設立となる。 同品は創業者、藤田泰一郎氏が「食堂で食べるラーメンの味を、手軽に家庭で楽しめるようにしたい」という思いか…続きを読む
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即席麺特集:主要メーカー動向=徳島製粉 「金ちゃんヌードル」市場変化に対応
小麦加工 2020.02.26【徳島】徳島製粉はカップ麺の金ちゃんヌードルシリーズが柱商品。今年の春・夏新商品は「金ちゃんいか焼そば」と「金ちゃんヌードル辛ラー油味」を発売。季節商品LL麺「金ちゃんぶっかけシリーズ」も発売した。 「金ちゃんヌードル」シリーズは同社即席麺売上げの…続きを読む
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即席麺特集:主要メーカー動向=イトメン 「チャンポンめん」拡販
小麦加工 2020.02.26【関西】乾麺の一大生産地、播州地区で、播州手延べそうめん「月の輪」だけでなく機械麺や即席麺もつくる麺の総合メーカー、イトメン。 即席麺の中心商品は、「チャンポンめん」。レギュラータイプはスープにエビと椎茸のチップ入り、無塩のあっさり味に、エビと椎茸…続きを読む
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即席麺特集:主要メーカー動向=サンポー食品 「菊芋天うどん」で基山町とコラボ
小麦加工 2020.02.26【九州】サンポー食品は昨年、会社設立70周年を迎えたのを機に、長年愛用したキャラクター「ヤカンちゃん」のデザインを刷新。新たに「ピッピちゃん」を加えた。 1994年に登場したこのキャラクターは、幾度かのデザインの変遷を経て、今まで支えてくれた感謝の…続きを読む