酒類流通の未来を探る
酒類業界が新型コロナウイルスの感染拡大を機に変容しようとしている。低価格品を主軸に「量」を追い求めていたコロナ禍前とは異なり、コロナ下でも選ばれる「質」を重視する商品や取組みが目立つ。ただ、酒類の価値向上は道半ば。外飲み減少や大型値上げなど逆風が吹く難局の中、売上げを回復しながら酒類の魅力を高める施策が新たな課題だ。
酒類市場は人口減少や酒類を提供する飲食店数が減り、コロナ収束後も国内需要の縮小が続くとみられる。足元では業務用市場が復調している半面、家飲みが減少し家庭用の販売が鈍化している。
急速に進む円安とロシアのウクライナ侵攻で資材コストが上昇し、輸入酒類の安定調達も難しい状況だ。今秋には大手ビールメーカーの一斉値上げが控え、流通業者は新価格への対応が今年最大の焦点だと指摘する。(岡朋弘)
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◆酒類流通の未来を探る:量から質に変わる好機 難局が問う酒の真価
酒類 特集 卸・商社 2022.07.16酒類業界が新型コロナウイルスの感染拡大を機に変容しようとしている。低価格品を主軸に「量」を追い求めていたコロナ禍前とは異なり、コロナ下でも選ばれる「質」を重視する商品や取組みが目立つ。ただ、酒類の価値向上は道半ば。外飲み減少や大型値上げなど逆風が吹く…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:明治屋・磯野太市郎社長に聞く 酒を楽しむ、今こそ原点回…
酒類 特集 2022.07.16◇食品と酒類クロスMD、ペアリング提案 プレミアムスーパー「明治屋ストアー」を全国展開する明治屋が、酒と食を組み合わせた提案を加速させている。食品を開発・製造できる強みも生かし家飲み需要を取り込む。昨年、同社の新トップに就任した磯野太市郎社長・小売…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:小売最前線=SM 家飲み需要減、提案の発展が必要
酒類 特集 2022.07.16コロナ禍の行動制約が解消されると、食品スーパー(SM)の酒類販売を支えてきた家飲み需要は変調した。ゴールデンウイーク以降は特に顕著で、家庭に偏っていた飲酒機会の幾分かは確実に外食に振り向けられるようになっている。 家庭内での飲酒機会が減ることで、ビ…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:小売最前線=CVS 売場づくり進化 独自商品や特性生か…
酒類 特集 2022.07.16コンビニエンスストア(CVS)はウィズコロナに対応した酒類の売場づくりを進化させる。付加価値型の独自商品開発を強化するとともに、グループのシナジーを発揮した商品展開やCVSならではの流行を取り入れた品揃えなど業態の特性を生かした提案に力を入れる。 …続きを読む
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酒類流通の未来を探る:外食最前線=飲酒業態の客単価アップ
酒類 特集 2022.07.16●サードプレイス需要に期待感 ようやく外食需要も回復基調に向かっている。日本フードサービス協会の外食市場動向調査では、22年5月の外食全体売上げは前年比20.4%増で、3年ぶりの行動制限のないゴールデンウイークにより家族客を中心に客足は回復。コロナ…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:「食酒」「非酒」「正酒」軸に 量から質へ転換急務
酒類 特集 2022.07.16新型コロナウイルス対策の行動制限に翻弄(ほんろう)されてきた酒類業界が立ち直る道を模索している。コロナ収束後も市場縮小が見込まれる中、「食酒」「非酒(ノンアルコール飲料)」「正酒(適正飲酒・適正価格)」の「3酒」に軸を据え量から質への転換を急ぐ。コロ…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:今期最大の課題 未曽有の大規模値上げ
酒類 特集 2022.07.1622年の酒類市場で、最大の話題となるのが秋に控える値上げだ。ビール類、RTD、洋酒、清酒や焼酎と、ほぼすべてのカテゴリーが対象となるが、ボリュームの大きいビール類の値上げは、特に中間流通の卸売業にとっては収益確保に向けた極めて重要な取組みとなる。 …続きを読む
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酒類流通の未来を探る:RTD 次なる成長策続々 高単価、海外トレンドの日本向…
酒類 特集 2022.07.16酒類市場が全体として漸減基調にある中で、流通各層でも存在感を高めているのが缶チューハイをはじめとするRTDだ。果実由来を中心とした味わいの多様さ、3%のライトから9%のストロングまでといったアルコール度数の幅広さで年代・性別を問わず支持を広げる。 …続きを読む
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酒類流通の未来を探る:酒類市場 40年30%縮小へ 人口減に伴う予測
酒類 特集 2022.07.1621年の酒税課税数量は、前年比2.4%減の802万klとなった。コロナ禍1年目となる20年は同5.8%減(821万kl)と大きく減少したが、それをさらに下回った格好だ。 20年を振り返ると、新型コロナの影響は3月に入り本格化し、ホテルの宴会や結婚式…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:日本産酒類の輸出額 10年連続で過去最高
酒類 特集 2022.07.16●初めて1000億円突破 日本産酒類の輸出が好調だ。新型コロナウイルスの感染拡大などで国内酒類市場が縮小する中、21年には日本産酒類の輸出金額が10年連続で過去最高を更新した。前年比61.4%増の約1147億円と、初めて1000億円を突破。酒類各社…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:「外飲み」事情 しなくなった・減った7割超 カクヤス調…
酒類 特集 2022.07.1622年に入り新型コロナ感染拡大を受けてまん延防止等重点措置が発令され、飲食店は時短営業を余儀なくされていたが、3月21日に全面解除された。まん延防止等重点措置明け3ヵ月の「外飲み事情」について、カクヤスがこのほど発表した調査によると、新型コロナ前と比…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:全国系卸の戦略=国分グループ本社 食と親和性、売場で演…
酒類 特集 卸・商社 2022.07.16◇国分グループ本社・東野聡執行役員マーケティング・商品統括部酒類部長兼戦略推進室長 国分グループ本社は、昨年から5年先を見据えた長期経営計画を始動し、グループを挙げて推進している。酒類分野では、目標を「過去最高売上げである7000億円台の回復」を掲…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:全国系卸の戦略=日本酒類販売 本業回帰、稼ぐ力高める
酒類 特集 卸・商社 2022.07.16◇日本酒類販売・村上浩二取締役専務執行役員営業本部本部長 日本酒類販売は新型コロナウイルス禍が常態化する「ウィズコロナ」時代を想定し、本業の卸事業で稼ぐ力を高める。量から質への転換を加速しつつ、マーケティングに重点を置く戦略への移行を目指す。村上浩…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:全国系卸の戦略=三井食品 質の良い商売追求図る
酒類 特集 卸・商社 2022.07.16◇三井食品・佐藤友治商品本部副本部長 三井食品は、利益を重視した酒類ビジネスを推進する。収益管理を徹底した上で、メーカー値上げや公正な取引基準の改正などに着実に対応。加えてオリジナル商品の開発や提案を通じ、同業にはない自社の強みや売る力をあらためて…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:全国系卸の戦略=伊藤忠食品 サイネージで商品の魅力発信…
酒類 特集 卸・商社 2022.07.16◇伊藤忠食品・福嶋義弘取締役常務執行役員 伊藤忠食品は小売店頭に設置するデジタルサイネージ(電子看板)を生かした売場の活性化に力を入れる。サイネージを通じて、酒と食が連動した売場での商品を訴求すると同時に、生活者の購買行動のデータを収集。酒類・食品…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:全国系卸の戦略=日本アクセス 新規販路の開拓も視野
酒類 特集 卸・商社 2022.07.16◇日本アクセス・岡部友輔海外事業部長兼酒類MD部長 日本アクセスは推進中の中期経営計画で、酒類を含むドライ分野の強化に取り組んでいる。強みとするチルド物流網を活用した「キリリ生の酒」は、ここ数年で規模・導入店共に順調に拡大。今後は日本酒にとどまらず…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:秋田屋・浅野弘義社長 新しい可能性発掘で商機を
酒類 特集 2022.07.16◇エリア有力卸に聞く 安政2(1855)年の創業から167年の歴史を誇る秋田屋(名古屋市)は、2016年から海外進出を開始し、これまで目覚ましい実績を積み重ねている。その時に得たノウハウを生かし、同社は21年8月に、中小企業の海外進出を支援する事業…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:名畑・名畑豊社長 テーブルオーダーシステム開発へ
酒類 特集 2022.07.16◇エリア有力卸に聞く 外食文化の発展のため、業務用酒類食品卸として飲食店をサポートする名畑。テーブルオーダーシステムの開発に着手したのをはじめ、今年開校した飲食店経営のノウハウを伝える「名畑外食アカデミー」が評価を得ている。名畑豊社長は10月のビー…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:新潟酒販・雫石明社長 共創圏の確立へ挑戦
酒類 特集 2022.07.16◇エリア有力卸に聞く 酒類卸専業の新潟酒販は今期、国分グループが掲げる共創圏確立への挑戦に向け、県内清酒蔵元やワイナリーとの取組み強化、行政を含めた地域連携による来県客増加、県外への新潟清酒の販売の三つを重点方針としている。コロナ禍以前から進む人口…続きを読む
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酒類流通の未来を探る:メーカーの視点から=宝酒造 技術・商品・ブランド力向上
酒類 特集 2022.07.16◇和酒・日本食市場で存在感 和酒最大手の宝酒造(村田謙二社長)は、和酒ナンバーワン企業のポジションを活用し技術力・商品力・ブランド力を向上させる。22年度はフルーティーな香りが特徴の日本酒をはじめ、飲み方で香りが変わる芋焼酎などを展開し、和酒・日本…続きを読む