酒類流通の未来を探る

酒類流通の未来を探る:小売最前線=SM 家飲み需要減、提案の発展が必要

酒類 2022.07.16 12433号 03面
コロナ禍ではノンアル、微アルの需要も高まった(ヨークべニマル西富山店)

コロナ禍ではノンアル、微アルの需要も高まった(ヨークべニマル西富山店)

ワイン売場は直輸入などでオリジナリティーを打ち出せる(ヤオコー大宮櫛引店)

ワイン売場は直輸入などでオリジナリティーを打ち出せる(ヤオコー大宮櫛引店)

 コロナ禍の行動制約が解消されると、食品スーパー(SM)の酒類販売を支えてきた家飲み需要は変調した。ゴールデンウイーク以降は特に顕著で、家庭に偏っていた飲酒機会の幾分かは確実に外食に振り向けられるようになっている。
 家庭内での飲酒機会が減ることで、ビールのようなストック型酒類の消費ペースは低下し、やや高価格帯のワインのように食卓を演出するタイプの酒類の登場頻度も減った。外食の機会が極端に制限されてきた環境からの揺り戻しは致し方なく、スーパーでの購入機

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