納豆特集2023
全国納豆協同組合連合会(納豆連)によると、業務用を含めた2022年の市場規模は、前年比約4.1%減の2489億円だった。コロナ禍による巣ごもり特需で20年に過去最高の2711億円を記録したが、その後は徐々に落ち着いてきており、コロナ前の19年並みに戻ってきているようだ。
22年は経済活動再開に伴う世界的な需給のひっ迫や、ウクライナ侵攻、歴史的な円安などが重なり、納豆業界も製造コストの急激な上昇に苦しめられた。現在も厳しい事業環境が続いており、安定供給のためにも値上げは必須だ。22年中に価格改定したメーカーも少なくないが、23年も3月から大手はじめ業界全体で値上げが進んでいる。各種物価高騰で消費者の生活防衛意識が高まる中、値上げで市場がどのように動くのか各社注視している。(菅田一英)
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◆納豆特集:巣ごもり需要落ち着き19年並みに コスト高響き値上げ必須
農産加工 2023.03.17全国納豆協同組合連合会(納豆連)によると、業務用を含めた2022年の市場規模は、前年比約4.1%減の2489億円だった。コロナ禍による巣ごもり特需で20年に過去最高の2711億円を記録したが、その後は徐々に落ち着いてきており、コロナ前の19年並みに戻…続きを読む
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納豆特集:市場動向=健康志向で需要手堅く
農産加工 2023.03.17総務省家計調査によると、22年の全国の1世帯当たり消費金額は4217円で、市場規模との推移と同じく前年比では約4%減(179円減)となった。日本食糧新聞社が代理販売しているKSP-POSでも22年1~12月の市場規模は金額ベースで前年同期比約5%減、…続きを読む
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納豆特集:輸出動向=数量拡大へ高まる機運
農産加工 2023.03.17納豆の輸出は5年で2倍に迫る勢いで拡大した。財務省の貿易統計によると、22年1~12月の納豆の総輸出数量は前年比約2.6%減の314万3289kgで、金額ベースでは同約5%増の17億7016万円だった。新型コロナウイルス感染症の感染拡大で22年3月に…続きを読む
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納豆特集:北米産大豆動向=Non-GMO、23年さらに収量減
農産加工 2023.03.1722年11月に納豆連が開催した「納豆サミット」で来日した現地の生産者らによると、22年産アメリカ大豆の収量は平年並みか少し下回るが、品質は良好だったもよう。 今後の日本向け食用大豆(非遺伝子組み換え)の生産については、シカゴ大豆相場や生産コストの上…続きを読む
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納豆特集:ひきわり、フレーバー定着 POS&IDレシート
農産加工 2023.03.17日本食糧新聞社が代理販売するPOSデータ(KSP-SPが独自に集計した全国約1040店舗から構成されたデータ)を分析し、2022年1~12月の納豆の売上げランキングを作成した。引き続き上位30位まで大手3社の商品で占められており、その強さがうかがえる…続きを読む
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納豆特集:納豆連、多言語対応Webサイト「Natto Power」開設
農産加工 2023.03.17●海外に魅力伝える 全国納豆協同組合連合会(納豆連)は6日、新たな公式Webサイト「Natto Power~Japanese Fermented Food Natto, the key to Better Living~」をオープンした。日本独自の…続きを読む
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納豆特集:納豆とからし たれに合わせたからしを 原料高騰も安定供給
農産加工 2023.03.17納豆には古くから臭いを軽減する薬味としてからしが使用され、現在も愛用されている。しかし、近年は原材料上昇によるコストダウンや納豆そのものやたれのおいしさの向上により一部で納豆におけるからしの必要性の有無がクローズアップされている。からし原料はその多く…続きを読む
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納豆特集:ヤマダフーズ、あきたこまちプレゼント
農産加工 2023.03.17●「超・細か~いきざみ納豆」購入者に ヤマダフーズは、3~6月末まで「納豆を食べてプレミアム米を当てようキャンペーン」を関東・関西地区で実施している。同社の「超・細か~いきざみ納豆」を購入した消費者の中から抽選で300人にあきたこまちプレミアム米を…続きを読む
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納豆特集:タカノフーズ ニーズ開拓商品開発を
農産加工 2023.03.17タカノフーズは主力品などが好調に推移して、2022年は21年の実績を上回るという。 23年は、3月から実施している値上げの影響を注視しながらも、市場はフレーバー、ひきわりトレンドが継続していることから、ニーズを開拓する商品の開発に取り組んでいく。 …続きを読む
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納豆特集:Mizkan 「とろっ豆」食感・簡便性再訴求
農産加工 2023.03.17Mizkanは技術の詰まった「パキッ!とたれ とろっ豆」の魅力をあらためて訴える。ふわふわの食感と、蓋の中のたれが割り入れられる簡便性を伝える。 新商品は2月28日から「麹の旨み」を発売した。米麹でたれのうまみを厚くして、健康志向の女性をとらえる。…続きを読む
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納豆特集:あづま食品 強みの「国産」傾注継続
農産加工 2023.03.17あづま食品は強みの「国産」に引き続き注力する。 今春夏は、原料を輸入大豆から軟らかな食感で甘みが特徴の北海道産小粒大豆に切り替えたフレーバー納豆2品を3月にリニューアル発売した。 「伊勢志摩あおさのりたれ3P」は、三重県伊勢志摩のアオサ海苔を使用…続きを読む
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納豆特集:ヤマダフーズ ごま油やネギの風味を
農産加工 2023.03.17業務用最大手のヤマダフーズは、量販店向けにも特徴あるさまざまな納豆を供給している。3月にもフレーバー納豆2品を、今春の新商品として投入した。 斬新な新商品開発に加えて、冷凍食品売場での展開など、引き続き納豆の新たな提案に注力していく。 22年はコ…続きを読む
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納豆特集:太子食品工業 惣菜にもなる納豆提案
農産加工 2023.03.17太子食品工業は、ご飯のお供としての納豆はもちろん、惣菜としても楽しめる納豆の提案も進めており、今春は東北で「牡蠣しょうゆ 極小粒納豆」を発売した。 続くコスト高でこの3月にも値上げを実施したが、22年は3月と8月に値上げを実施。数量は減少したが、売…続きを読む
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納豆特集:丸美屋 若手アイデアで新商品
農産加工 2023.03.17丸美屋は昨年9月、統一性を高めるため、ひきわり納豆のデザインを刷新。これに合わせ「ひきわり納豆」「ひきわり納豆極小」「国産ひきわり納豆」の3種で食べ比べセットを販売した。平台展開として珍しさもあってか、導入となった得意先の反応はよかったという。売場を…続きを読む
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納豆特集:マルキン食品 今後も元気と健康提供
農産加工 2023.03.17マルキン食品は、指名買いが多いフレーバー商品に注力している。選ぶ楽しさを提供することで売場活性化の一翼を担いたい考え。 昨年の全国納豆鑑評会では「元気納豆 国産だしかけ納豆」が優秀賞を受賞。受賞実績は、最優秀賞、優良賞、特別賞での受賞を含め、12回…続きを読む
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納豆特集:二豊フーズ 洋風納豆が鑑評会でダブル受賞
農産加工 2023.03.17二豊フーズで特に高い人気を誇るのが「国産くろめ納豆」。同品に続く大きな柱となるような商品の育成に取り組んでいる。九州フェアなどのスポット企画では「激辛からし明太子納豆」で引き合いが目立つという。大分県産乾椎茸、国産小粒大豆使用「国産しいたけ納豆」はデ…続きを読む
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納豆特集:カジノヤ 独自商品でファン獲得
農産加工 2023.03.17カジノヤは、「しそのり納豆」など主力品に加え、地元・神奈川の大豆を使った納豆など、独自の商品開発や自信を持っている「味」でファンづくりに取り組んでいく。 主力の「しそのり納豆」は新鮮な海苔の佃煮をペースト状にし、シソの実を加えた「特製しそのりタレ」…続きを読む
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納豆特集:野呂食品 本来のおいしさ届ける
農産加工 2023.03.17「鎌倉山納豆」で知られる野呂食品は、第26回全国納豆鑑評会で最優秀賞・農水大臣賞を受賞し日本一となった「鎌倉小粒」など、高いクオリティーを保持した納豆の供給に引き続き注力、本来のおいしさを訴求しブランド浸透を図る。 同社こだわりの製法で作る国産原料…続きを読む