缶詰・瓶詰・レトルト食品特集2024
缶詰・瓶詰・レトルト食品業界は今期も、厳しい事業環境下に置かれている。円安や原材料・資材価格の高騰、物流コスト増、エネルギー費上昇などを背景に24年も値上げが続いており、10月からも缶詰やレトルトで数社が予定する。(本宮康博)
-
◆缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:試される“変える力”
調理品・コメまわり品 缶詰 特集 2024.09.13缶詰・瓶詰・レトルト食品業界は今期も、厳しい事業環境下に置かれている。円安や原材料・資材価格の高騰、物流コスト増、エネルギー費上昇などを背景に24年も値上げが続いており、10月からも缶詰やレトルトで数社が予定する。一方、消費者の節約志向は根強く、値上…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:缶詰=利益は回復軌道に 情勢不安定で原料懸念
缶詰 特集 2024.09.13食品缶詰業界(飲料を除く丸缶)は、21年からの値上げラッシュを経て、ようやく厳しい減益のトンネルを抜け、回復軌道に入った。円安や原料事情の悪化などコスト構造の変化に対し、価格転嫁による対応がおおむねではあるが整ったようだ。売上数量の減少という犠牲を伴…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:瓶詰=海苔佃煮勢い増す ジャム、紙カップへ移行
スプレッド 特集 2024.09.13瓶詰市場は主力のジャムが縮小を続け、海苔佃煮はご飯食回帰で勢いを増している。ジャムは値頃感のある紙カップに需要が移り、瓶以外で使いやすいボトルもヒット。海苔佃煮も弁当用のスティックタイプが好調に推移し、両市場で容器革命の進行も感じられる。 ジャムは…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:レトルト=生産3年連続減少 カレーレンジ化進む
調理品・コメまわり品 特集 2024.09.13日本缶詰びん詰レトルト食品協会の23年レトルト食品生産数量によると、レトルト食品は3年連続の減少となった。合計内容重量は前年比1.4%減の37万4799t、箱数で5788万箱。レトルトカレーが家庭用製品でレンジ対応の透明パウチ品へのシフトが進んだこと…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:ニッスイ 商品カテゴリー拡充へ
水産乾物・塩蔵他 特集 2024.09.13ニッスイの缶・瓶詰事業は今期、4~6月期累計の売上高が前年比微減で推移した。うち主力の青魚缶が不漁・魚価高騰や資材価格の上昇などで苦戦。瓶詰は柱の「焼さけあらほぐし」が堅調で、金額・数量とも前年を上回った。今後、缶・瓶詰にレトルトも含め、商品カテゴリ…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:はごろもフーズ 今秋も健康ニーズ対応
調理品・コメまわり品 缶詰 特集 2024.09.13はごろもフーズの缶詰・レトルト主体の家庭用製品は今期4~6月期、値上げの影響から販売数量は減少したが、主力のツナ類は売上高が前年比3.2%増と伸長した。特に使い勝手の良さから、パウチタイプ「シーチキン Smile」の売上げが拡大。昨年発売したブリ使用…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:桃屋 少し辛いラー油など好調
調理品・コメまわり品 特集 2024.09.13桃屋は今9月期、「辛そうで辛くない少し辛いラー油」売上げを伸ばすなどし、旺盛なご飯食需要に応えている。直近では店頭でのコメ不足もあるが、そうめんなどを提案して用途増につなげた。新たな「きざみ〓菜(ザーサイ)」は想定以上の出荷状況。ほかに好調な「きざみ…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:永谷園 春雨・かに玉、2桁成長
調理品・コメまわり品 特集 2024.09.13永谷園は主力商品の「麻婆春雨」「広東風かに玉」の売上げを大幅に伸ばし、野菜高の中での倹約志向に応じている。具材要らず、安価な卵を用意するだけ、といった商品価値が再評価された。 同じく卵3個ですぐ作れる「肉炒り玉子」を8月からデザイン変更。タケノコな…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:マルハニチロ “食塩不使用”イワシも
缶詰 水産乾物・塩蔵他 特集 2024.09.13マルハニチロの缶・瓶詰事業は今期、4~7月期累計の売上高が前年同期比8.3%増と大幅な回復となった。うち昨年は原料不足などで苦戦したサバ缶は16%増と好転した。 同社基準を満たすサイズの水揚げ回復を待って休売していた「月花」ブランドの一部商品は、約…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:ハウス食品 プロクオリティが拡大
調理品・コメまわり品 特集 2024.09.13ハウス食品の昨年度のレトルトカレーは、前年比0.1%増178億円となった。2年連続で価格改定を実施した影響により数量は減少したが、金額ではほぼ前年並みを維持している。物価高による低価格帯製品の需要や個食化や災害時などのストック需要の増加で複数袋の「プ…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:シマヤ 雑炊に新シリーズ登場
調理品・コメまわり品 特集 2024.09.13シマヤは1日に、レトルト雑炊シリーズから、1袋で1食分の食物繊維入りの「もっとやさしい雑炊」を新たに発売。「やさしく、おいしく」にこだわった、新たに栄養素をプラスした従来よりもさらに体に優しい雑炊シリーズ。今回は食物繊維に着目し、食物繊維の豊富な野菜…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:極洋 本格海鮮だしで鍋つゆ
調味料 調理品・コメまわり品 特集 2024.09.13極洋の缶詰事業は今期4~7月まで、売上額・売上数量ともに前年比で2桁を超える好調ぶり。中でもツナ缶類は約2倍の販売増、サバ缶・イワシ缶はともに2桁の売上げ伸長。ただ円安の影響で事業利益は厳しい。9月からはレトルト製品の鍋つゆ市場に初参入し、収益源の多…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:丸美屋食品工業 麻婆豆腐の素が再評価
調理品・コメまわり品 特集 2024.09.13丸美屋食品工業はトップブランドの「麻婆豆腐の素」が好調に推移し、単品売上げで年間100億円を超えるとみられる。節約志向が深まって安価な豆腐を用意するだけの商品力が再評価された。高付加価値の「贅を味わう」も高成長。「麻婆豆腐の素〈辛口〉」が毎日放送の人…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:ホテイフーズコーポレーション 来期、コラボ品積…
缶詰 特集 2024.09.13ホテイフーズコーポレーションの今期(24年9月期)業績は昨年8月に実施した2度目の価格改定の影響で売上げ・買上点数ともに前年割れで苦戦を強いられている。来期始めの10月には地元惣菜チェーンの天神屋店舗限定で静岡おでんのだしを使った「しぞ~かおでんやき…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:エスビー食品 レトルトカレー3.9%増
調理品・コメまわり品 特集 2024.09.13エスビー食品の昨年度のレトルトカレーは前年比3.9%増の156億2000万円(家庭用、業務用、輸出用累計)と堅調に推移した。レトルト市場は昨年にPB製品が大きく伸びた影響を受け、コロナ禍の伸びからはやや鈍化している。同市場は個食対応製品のため節約志向…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:テーブルランド ボトルなめ茸浸透図る
漬物・佃煮 特集 2024.09.13テーブルランドがトップシェアを誇る瓶詰の定番、なめ茸。食の多様化などを背景に需要の低迷が続き、ここ数年はガラス瓶容器の供給難が大きな影を落としている。同社は、昨年4月に樹脂製容器の「ボトル入りなめ茸」(230g)を発売。この9月には小型タイプ「とろ~…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:明治屋 フルーツ缶詰育成注力
缶詰 特集 2024.09.13明治屋はフルーツ缶詰の育成に力を入れる。消費者の節約志向が強まる中、手頃な価格で楽しめる新商品「果汁入りフルーツ缶詰」の拡売を図る。主力の「おいしい缶詰」は酒類との関連販売を強化。従来の量販店に加えて、一般酒販店への導入を進め、新たな販売チャネルの開…続きを読む
-
缶詰・瓶詰・レトルト食品特集:大塚食品 「こどものためのボンカレー」野菜増量…
調理品・コメまわり品 特集 2024.09.13大塚食品は「こどものためのボンカレー」をリニューアルし、8月26日から全国で発売している。野菜の使用量を増やし、1食分(3~5歳の1日の野菜摂取目安量240gの3分の1の量=生換算80gを使用)の国産野菜が摂取できる工夫を施した。加えて、アレルギー物…続きを読む