冷凍食品特集

冷凍・チルド 2019.12.12

 冷凍食品業界の19年はさまざまな好・悪材料が入り混じり、全体として1.5%程度の市場成長は達成するとみられるが、利益面では引き続きやや苦戦といった年になりそうだ。最大の収益圧迫要因は物流費・保管料・人件費の上昇。また水産原料はじめコメや畜肉原料も高止まり傾向。資材・包材価格も上昇している。需要面はおおむね堅調を保って推移したが、各メーカーの直近業績を見ると、数社を除いて利益率は依然として伸び悩んでいる。構造的なコスト増が長期的に重なるとみられる状況下、5G(第5世代移動通信規格)の活用などに期待は高いものの、労働節約型のイノベーションが一気に進むとは考えにくい。ならば未購入層の取り込みをさらに強化し、売上げ成長を加速させて利益確保を狙いたい。冷食市場の潜在成長力は大方の指摘の通り高い。今後、コスト抑制力とともに商品開発力がますます問われそうだ。(本宮康博)