アイスクリーム特集

乳肉・油脂 2020.03.25

 近年、消費者の旺盛な需要に支えられ拡大を続けてきたアイスクリーム市場だが、今年度は夏場の最需要期の不調を下期の復調がカバーしきれず、成長に一服感が出てきそうだ。これまで6年連続で過去最高を更新してきた同市場は、今年度(19年4月~20年3月)は5000億円超規模を維持しつつも前年比1~2%減での着地が予想される。今春の価格改定のマイナス影響は大きくは見られず、長梅雨による冷夏が最大の要因とみられている。迎える20年度は、各社多彩な需要喚起策を提案。新たな商品投入やロングセラーアイテムのブラッシュアップ、消費者の購買意欲を刺激する話題性の高いキャンペーンなどを展開していく予定だ。近年、アイスクリームは「子どものおやつ」から「大人も楽しめるスイーツ」としての定着が進んでいるが、180円など中間価格帯商品がプレミアム感を発揮し人気を獲得していることも見逃せない。多様な価値を提供することで、購入者の定着推進が市場再活性化の鍵となりそうだ。(小澤弘教)