冷凍食品特集

冷凍・チルド 2019.11.21
冷凍食品特集

 冷凍食品業界は19年の折り返しを迎えた。17年下期から顕在化した厳しいコスト環境への対策や備えに手間取り、18年は主要メーカーが総じて利益を落とした。人手不足や賃金上昇による物流費・人件費の構造的なコスト増、不漁や世界的な需要増による広範な水産原料の価格上昇など、今後も厳しい事業環境が続く。利益体質強化に向け各社が取り組んではいるが、現時点ではニーズをとらえた商品開発のほか、価格改定と不採算商品の整理、得意領域に特化する選択と集中、工場の省人化や自動化による生産性向上などが共通する方向性だ。これらにより、利益面でも再度、上りエスカレーターに乗り移れるか。それとも淘汰(とうた)・再編の道へ進むのか。マーケットのもつポテンシャルに疑問を投げかける声はなく、中長期的な市場拡大が続くと予想する関係者が大半。今こそ業界の力量と真価が問われる。(本宮康博)