全国小売流通特集

小売 2019.11.21
全国小売流通特集

 ●生活環境で課題変化、価値は多様に
 食品小売が対応を進める生活者のニーズは、即食・簡便性が重要テーマになっている。家庭での調理機会が減ることで中食の拡大が続き、すぐに食べられること以外にも求められる価値は多様化してきた。
 惣菜でも健康志向に対応できるよう、減塩や糖質オフ、栄養バランスを重視した商品開発が進んでいる。また、即食の中でもおいしさへのこだわり、選ぶ楽しみの広がりが求められており、メニューの領域は和風・洋風の定番にとどまらずアジアンなど新規の開拓に向かっている。選ぶ楽しみには適量も含まれる。ビュッフェ形式の売場展開は進化を続けている。生鮮3部門による「素材の惣菜化」も、調理の手間を省きながらもおいしく、選択肢を豊かに食を楽しみたいと考える消費者ニーズに対応するためだ。
 小売各社の傾向として、ミールキットの開発が増えている。簡便性では調理済みの惣菜に劣るが、より出来たてを食べられるほか、素材を揃えるより無駄がないという価値提案だ。中食と内食の間でマーケットの可能性を探っている。
 生活者の食卓には課題が山積し、単身、子育て、老後などライフステージの違いによって課題の中身も変化する。それぞれの悩みにどのような解決手段を示せるか、食品小売は総力戦で提案を競う。(流通グループ)