ファベックス特集

惣菜・中食 2021.04.20
ファベックス特集

 ◇ファベックス特集 中食産業2021
 ◆多様なアイテムで多様な食シーンに寄り添う
 コロナ禍で、これまでの中食産業の常識はくつがえされ、20年度の食品スーパー売上げは増収増益が多い中、惣菜部門は前年比約2~3%減と微減になっている。全体の売上げに占める惣菜構成比も平均10%強といわれていたところ、10%を切っているもようだ。苦戦を強いられている一番の要因は日持ちの問題である。家庭内調理が増えてストックできる食材が重宝され、惣菜の「出来たて」「鮮度」は不利となった。一方で、家庭内調理が増えたことから、たまに購入する惣菜や弁当はこれまでの1ランク上が望まれ「寿司」「焼肉」関連の高額商品が好調である。2021年は、これまでの常識にとらわれない商品開発が期待される。(福島厚子)