清涼飲料特集
●世の中を明るくする夏へ
ウィズコロナの幕開けとなった21年、清涼飲料業界は、各社が誇る基盤ブランドに磨きをかけながら、新たな提案に注力する。昨年の清涼飲料市場は、コロナ禍による外出自粛などの影響を大きく受けたが、今期はその影響を払拭(ふっしょく)し、少しでも成長を目指そうと、各社が英知を結集し取り組んでいる。全国清涼飲料連合会の米女太一会長が、「清涼飲料水は社会を明るく楽しくできる商品である」と語る通り、社会不安による閉塞(へいそく)感が世の中を覆う中、「清涼飲料」が有する「明るく、楽しく、ポジティブ」な価値を提供することで、“世の中を明るくする”良い機会となる。猛暑が予想される今夏もマスクと過ごす夏になりそうだが喉や体はもちろん、ココロを潤し、世の中を覆う重苦しい雰囲気を吹き飛ばすような「清涼飲料」の存在意義を示す夏となる。
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◆清涼飲料特集:明るく・楽しく・ポジティブ 清涼飲料の価値訴求
清涼飲料 特集 2021.07.10●世の中を明るくする夏へ ウィズコロナの幕開けとなった21年、清涼飲料業界は、各社が誇る基盤ブランドに磨きをかけながら、新たな提案に注力する。昨年の清涼飲料市場は、コロナ禍による外出自粛などの影響を大きく受けたが、今期はその影響を払拭(ふっしょく)…続きを読む
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清涼飲料特集:「ソーシャルグッド」必要不可欠な要素に 企業・団体の取組み事例
清涼飲料 特集 2021.07.10◆生活者のブランド好意度や商品選択を左右、浸透進む 清涼飲料業界では近年、「ソーシャルグッド」に対する取組みが必要不可欠なものとなっている。ソーシャルグッドとは「社会に対して良い影響を与える」という意味で訳されることが多いが、社会へ良いインパクトを…続きを読む
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清涼飲料特集:コカ・コーラシステム 100%リサイクルPET、基盤ブランドへ…
清涼飲料 特集 2021.07.10コカ・コーラシステムは、コアブランド戦略に注力しながら、新たなイノベーション提案にも取り組んでいく。最盛期の夏に向け、基盤強化に取り組みながら、茶系飲料カテゴリーなどでの活発な新製品投入など、計画達成に向け、まい進する。日本コカ・コーラによると、上期…続きを読む
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清涼飲料特集:サントリー食品インターナショナル コアブランドへ新提案
清涼飲料 特集 2021.07.10●リフレッシュ需要に対応 サントリー食品インターナショナルは、今期もイノベーション(最新技術)で、コアブランドを磨き続けていく。上期には、エンボスの“ボコボコ”とした質感により“手なじみ”が良いパッケージデザインに加え、味わいも刷新した「クラフトボ…続きを読む
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清涼飲料特集:アサヒ飲料 「カルピスウォーター」発売30周年迎え注力
清涼飲料 特集 2021.07.10●「レモン」も投入 アサヒ飲料は「三ツ矢」「カルピス」「ウィルキンソン」の100年ブランドで、新たな挑戦に取り組んでいる。上期も好調な推移となる「三ツ矢」「ウィルキンソン」、発売から30年を迎える「カルピスウォーター」など、各ブランドが誇る価値に磨…続きを読む
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清涼飲料特集:キリンビバレッジ 健康・環境配慮を加速 「生茶」共感獲得目指す
清涼飲料 特集 2021.07.10キリンビバレッジは、発売35周年を迎える「午後の紅茶」やCSV(共有価値の創造)の「環境」領域でのフラグシップブランドとして、環境配慮への取組みを加速させる「生茶」などを中心に取り組む。マーケティング戦略の軸となる、ブランド戦略とCSV戦略の融合によ…続きを読む
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清涼飲料特集:伊藤園 「健康」軸に新価値を ドリンクとリーフ連動
清涼飲料 特集 2021.07.10伊藤園は今期、「とどけ!お茶のチカラ」をメッセージとした取組みや製品開発に注力する。「茶カテキン」の働きなど、お茶が持つ可能性を同社だから可能なドリンクとリーフの連動で、国内外へ発信していく。猛暑が予想される今夏に向けては、「お~いお茶」ブランドや「…続きを読む
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清涼飲料特集:大塚製薬 多様な健康課題に対応 「ボディメンテドリンク」好調
清涼飲料 特集 2021.07.10●機能性の認知拡大 大塚製薬は、「ポカリスエット」「ボディメンテ」「オロナミンCドリンク」などのロングセラーブランドや科学的根拠を持ち合わせる製品に注力する。多様化する健康課題に対し、適切な情報発信と製品提供を行い、消費者インサイトに応えていく。 …続きを読む
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清涼飲料特集:大塚食品 25周年「マッチ」刷新 機能的価値の訴求強化
清涼飲料 特集 2021.07.10大塚食品のビタミン炭酸飲料「マッチ」は、今年で25周年を迎えた。今期は「マッチ」本体のパッケージを刷新し、「1本で1日分のビタミンが摂れる(ビタミンB6、ナイアシン、ビタミンC※栄養素等表示基準値に基づく)」機能的価値をさらに訴求する。加えて、カロリ…続きを読む
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清涼飲料特集:ポッカサッポロフード&ビバレッジ 独自価値体現の製品
清涼飲料 特集 2021.07.10●「SPICE FACTORYザ・クラフトコーラ」強み生かす ポッカサッポロフード&ビバレッジの黒柳伸治価値創造飲料事業部部長は「『価値創造』とは『新しい』を造っていくと考える。強みを有するカテゴリーや新たな領域に、当社の独自のエッセンスを盛り込ん…続きを読む
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清涼飲料特集:カゴメ 明確な栄養機能訴え ヘルシーな間食需要も
清涼飲料 特集 2021.07.10カゴメの飲料事業は、1~3月の実績が前年比3.8%と好調に推移しており、5月末の段階でも前年超えを果たしている。「ビタミン訴求の強化」や「機能性表示食品のラインアップ拡充」、ヘルシーな間食需要などの「在宅ニーズへの対応強化」など、消費者ニーズへの対応…続きを読む
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清涼飲料特集:ハウスウェルネスフーズ 損益構造改革進める 事業環境の耐性強化…
清涼飲料 特集 2021.07.10ハウスウェルネスフーズの飲料関連は、「ウコンの力」が競合商品の増加に加え、新型コロナウイルスの拡大で外飲みが減少したことで大幅な減収となった。新型コロナウイルスの影響が長引いたことで、外飲み需要が大幅に減少したことが影響した。ビタミン系飲料も外出自粛…続きを読む
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清涼飲料特集:ヤクルト本社 「タフマン」若年層へアプローチ 健康価値も切り口
清涼飲料 特集 2021.07.10ヤクルト本社は今期、栄養ドリンクシリーズ「タフマン」の若年層へのアプローチを継続推進する。人気タレント・俳優の亀梨和也を起用したコミュニケーションやキャンペーン施策を実施し、これまでの同シリーズのイメージの幅を広げていく。ヤクルトレディ(YL)による…続きを読む
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清涼飲料特集:森永製菓 in事業、転換の重点領域「ウェルネス」目指す
清涼飲料 特集 2021.07.10森永製菓が展開するゼリー飲料のトップブランド「inゼリー」の前期(21年3月期)の実績は大幅減となった。新型コロナに伴う、家での滞在時間増加による朝の飲用シーンや運動シーン、時短ニーズの減少などの影響を受けた。飲用シーンの提案に加え、プロテニスプレー…続きを読む
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清涼飲料特集:味の素AGF ハーフラベル化推進 エシカル消費へ対応も
清涼飲料 特集 2021.07.10味の素AGFは、ボトルコーヒーのハーフラベル化による環境配慮への取組みや、「おうち時間」充実のために、品揃えの多さを生かしたバラエティー訴求、コーヒーの濃さを生かしたアレンジレシピの訴求などを行い、さらなる成長を目指す。 2月24日から、「『ブレン…続きを読む
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清涼飲料特集:ネスレ日本 「プラントベースラテ」で新たな選択肢を
清涼飲料 特集 2021.07.10●植物由来の素材使用 ネスレ日本は、「ネスカフェ」を通じて、ウィズコロナによる変化に対応し、ユーザーの課題解決を図っていく。上期には、チルドのプレミアムアイスコーヒーとなる「ネスカフェ 香味焙煎 燦」や、植物由来の素材を使用した乳成分不使用の「『ネ…続きを読む
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清涼飲料特集:UCC上島珈琲 基盤ブランド「COLD BREW」育成へ
清涼飲料 特集 2021.07.10UCC上島珈琲は、最盛期の夏に向け「UCC BLACK無糖」ブランドから進化した新ブランド「UCC COLD BREW」に最注力する。3月に新発売した「UCC COLD BREW BLACK」(PET500ml)を中心に基盤ブランドとしての育成・強化…続きを読む
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清涼飲料特集:花王 「モニタリングヘルス」で内臓脂肪レベル推定
清涼飲料 特集 2021.07.10●楽しく歩数記録 花王の「ヘルシア」は、「モニタリングヘルス」サービスで新たな取組みを行う。同サービスは、服を着たままスマートフォンで写真を撮るだけで、“内臓脂肪レベル”を推定することができるサービスとなる。4月には同サービスをリニューアルし、「歩…続きを読む
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清涼飲料特集:ダイドードリンコ 止渇ニーズ増に対応 ラインアップ強化継続
清涼飲料 特集 2021.07.10ダイドードリンコは、コロナ禍による健康意識の高まりを受け、無糖系飲料のニーズが引き続き増加するとみて対応する。同時に夏場を迎え止渇ニーズの高まりを満たす水、お茶、炭酸カテゴリーを中心に、ラインアップを増やす戦略を展開している。 自販機チャネルは、同…続きを読む
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清涼飲料特集:丸源飲料工業 “映え”メニュー訴求 簡単オペレーションを
清涼飲料 特集 2021.07.10丸源飲料工業は、緊急事態宣言下でランチ営業やファストフード、持ち帰り、酒類をメニューの中心にしていない比較的コロナ禍でも元気な業態に向け、外食を通じて飲食店も来店客も元気になるカラフル系の、SNSやネット配信で“映える”メニューを訴求する。さらにコロ…続きを読む
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清涼飲料特集:赤穂化成 「熱中対策水」重点に 消費者への注意喚起に期待
清涼飲料 特集 2021.07.10赤穂化成は、最盛期に向け、「熱中対策水」シリーズに最注力する。今夏は、猛暑が予想され、かつマスクと過ごす夏となることから、社会課題となる「熱中症」対策が例年以上に叫ばれている。顕在化する家庭内外での熱中症やマスク着用による熱中症リスクが高まることへの…続きを読む
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清涼飲料特集:カフェシュクレ 「禅語」シリーズ2品、こだわりのリキッド化
清涼飲料 特集 2021.07.10カフェシュクレは、丸源飲料工業と共同開発したカフェシュクレのブランドで「禅語シリーズ」リキッドタイプスペシャルティーコーヒー2品を、ギフト需要に向け紙パックで発売を始めた。発売したのはリキッドコーヒー「明珠在手(みょうじゅたなごころにあり)」とリキッ…続きを読む
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清涼飲料特集:業界支える機械・資材 売上げアップに新提案
清涼飲料 特集 機械・資材 2021.07.10ここでは清涼飲料業界の発展を支える機械・資材を紹介する。クラウン・パッケージの「バリットボックス」は、輸送・陳列機能を兼ね備えた販促資材。自由度の高い売場作りをサポートする。レンゴーはバイオマス度の高いプラスチック代替素材「REBIOS(レビオス)」…続きを読む
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清涼飲料特集:業界支える機械・資材=クラウン・パッケージ 3Wayの売場提案
清涼飲料 特集 2021.07.10●「バリットボックス」導入を加速 クラウン・パッケージが展開するシェルフレディパッケージング「バリットボックス」が、フレキシブルな売場作りに大きく貢献している。特に1台で3通りの使い方ができる3Wayタイプは利便性が高く導入が進んだ。小売側は企画や…続きを読む
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清涼飲料特集:業界支える機械・資材=レンゴー 植物由来ラベル開発
清涼飲料 特集 2021.07.10●省プラスチックを後押し レンゴーはパルプ由来のセロハンを原料にしたプラスチック代替素材「REBIOS(レビオス)」を使用したPETボトル用ラベルを開発した。高いバイオマス度を維持しながら、セロハン水濡れや湿度に弱い点を改善した。環境負荷低減に貢献…続きを読む
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清涼飲料特集:業界支える機械・資材=四国化工機 生産能力2倍、カップ用無菌充…
清涼飲料 特集 2021.07.10●中国・アジア向けに開発 四国化工機は、中国・東南アジア市場をメーンターゲットにしたカップ用無菌充填(じゅうてん)機「ULA」シリーズの新型機「同-320」=写真=、「同-400」を開発、本格販売を開始した。従来シリーズと比べて生産能力を2倍に伸ば…続きを読む
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清涼飲料特集:数字で振り返る2020年生産量 コロナ禍、2年連続減
清涼飲料 特集 2021.07.10●販売金額も4兆円割れ 2020年の清涼飲料の総生産量は2157万9000kl(前年比4.9%減)で、2年連続マイナスとなった。15年に2000万klを突破し、18年には過去最高となる2274万klを記録したが、20年は新型コロナウイルスの感染拡大…続きを読む
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清涼飲料特集:チルドカップコーヒー 癒やし・ぜいたく、価値の幅拡大
清涼飲料 特集 2021.07.10●新たな需要へ取組み進む 2020年度のチルドカップコーヒー市場は、コロナ禍によるチャネル・消費行動の変化の波を受け、前年を割って推移したもようだ。 19年度はチルドならではの特性を生かしたラテタイプの押し上げもあり、伸長傾向にあった同市場だが、…続きを読む
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清涼飲料特集:サントリー食品インターナショナル 新「クラフトボス」 “触り心…
清涼飲料 特集 2021.07.1017年に「缶コーヒーじゃない『BOSS』」として、パーソナルPETボトルコーヒーに風穴を開けたサントリー食品インターナショナルの「クラフトボス」は、発売5年目を迎えた今年、見た目や味わいの大刷新を敢行した。 今回のリニューアルポイントは、「ボコボコ…続きを読む
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清涼飲料特集:似たモノ商品徹底比較 ちょっとプレミアムなボトルアイスコーヒー
清涼飲料 特集 2021.07.10●こだわる味わいで満足度上昇 コンセプトやパッケージデザイン、ネーミングなど、似ている商品を取り上げ、それぞれの特徴を解説。さらに消費者の反応も交え、類似商品が出ていることで分かる“話題の商品”を探る。 ◆類似点・相違点のポイント 外食機会の激…続きを読む