チーズ特集
コロナ禍での外部環境の変化を経験し、ニューノーマルの食スタイルが浸透する中でも成長を遂げてきたチーズ市場は、正念場を迎えている–。巣ごもり消費で家庭用が特需状態となった2020年度から一転し、市場は反動減を経験。ただし、19年度比では底上げを達成し、トライアルからの定着が進んで間口は着実に拡大している。一方で業務用は緊急事態宣言が解除され、徐々に人流の回復とともに上向きつつあるとみられるが、ここに来て新たにオミクロン株の発生など不安材料が加わるなど、再び先行きが不透明な状況だ。(小澤弘教)
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◆チーズ特集:耐えて勝て!試練のステージ ベースアップを確実なものに
乳製品 特集 2021.12.22コロナ禍での外部環境の変化を経験し、ニューノーマルの食スタイルが浸透する中でも成長を遂げてきたチーズ市場は、正念場を迎えている--。巣ごもり消費で家庭用が特需状態となった2020年度から一転し、市場は反動減を経験。ただし、19年度比では底上げを達成し…続きを読む
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チーズ特集:使い方提案活発に 再上昇図るカマンベール、勢い続くモッツァレラ
乳製品 特集 2021.12.22チーズ市場で活発な動きを見せているのが、白カビのカマンベールと、フレッシュモッツァレラだ。カマンベールはこれまで栄養面での価値理解の浸透もあり伸長が続いてきたが、今上期は踊り場に差し掛かっており、各社新たな使い方の提案を活発化。モッツァレラも拡大が続…続きを読む
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チーズ特集:USDEC 初の米国産チーズ使用コンテスト 成長カテゴリーで拡大…
乳製品 特集 2021.12.22USAチーズギルド・アメリカ乳製品輸出協会(USDEC)は、米国産チーズを使った初の惣菜・デリ新商品開発コンテストを開催し、日本市場における成長カテゴリーでの拡大の可能性を示した。同コンテストには米国産チーズを使った弁当、寿司、惣菜、調理パンなどさま…続きを読む
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チーズ特集:チーズ拡大、中食市場に商機 制度変更も追い風
乳製品 特集 2021.12.22惣菜・デリなどの中食市場において、チーズは制度変更などを追い風にして商機を迎えていきそうだ。これまで付加価値を演出する材料として「扱いたくてもなかなか手を出せない」という風潮が強かったナチュラルチーズ(NC)について、衛生規範の潮目が変わったことで事…続きを読む
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チーズ特集:主要チーズ輸出国・地域の対応 安心材料見えず高値推移
乳製品 特集 2021.12.2221年に入ってから世界各地の人流や需要の激変、為替影響に翻弄(ほんろう)され、値上げ基調で推移してきた相場だが、ここに来て上げ止まりが見えないほどの状況になっている。21年7~12月積み分からさらに価格は上昇し、22年1~6月以降積み分は高値推移が拍…続きを読む
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チーズ特集:チェスコ 直販SMへ積極提案 LLブリーなどに注力
乳製品 特集 2021.12.22チェスコは期末へ向け、上期に引き続き直販チャネルへの積極的な提案を推進していく方針だ。期間限定アイテムの品揃えを強化するなど、新商品を増やして拡販を進める。10月からは冷凍ブラータを投入し、デジタルコミュニケーションにも力を入れる。9月に上市した「イ…続きを読む
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チーズ特集:野澤組 外食チャネルなど回復後押し推進 カマンベール新商品も
乳製品 特集 2021.12.22野澤組の21年9月期チーズ事業実績は、前年を約5%下回って推移した。プロセスチーズ(PC)原料が通年で順調に推移したが、業務用で外食チャネルが大ダメージ。小売はカットチーズが思うように動かず、苦戦した。 今期は、緊急事態宣言が解除され徐々に回復傾向…続きを読む
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チーズ特集:三井物産 BtoBforC領域拡大 サプライヤー関係強化
乳製品 特集 2021.12.22三井物産は、同社の調達力を活用して消費者により近いチャネルに対応するためにBtoBforCでの展開の裾野を広げ、各チャネルのニーズに対応した提案強化を進める。 海外相場は異常事態ともいえる高騰の只中にあるが、海外の既存サプライヤーとの関係強化をさら…続きを読む
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チーズ特集:ラクト・ジャパン 安定供給継続目指す 長期的視点で戦略臨む
乳製品 特集 2021.12.22ラクト・ジャパンは、チーズ需要が世界的に高まる中で安定的な供給継続に向けて、長期的視点での戦略を進める。 同社の持つ広範な供給網の堅持はもちろん、新たなサプライソースの開拓も同時並行で推進し、安定した物量を提供していく。 国内の業務用需要は回復傾…続きを読む
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チーズ特集:エフ アール マーケティング 顧客と楽しい食作り
乳製品 特集 2021.12.22●伊産粉ペコリーノ堅調 エフ アール マーケティングの22年2月期は、前年比売上高微増で推移している。「ル・ルスティック」ブランドのメーカー出荷ベース取扱数量はアイテムにより増減がみられるものの、ほぼ横ばいで推移。 2月にスタートした「ドン ウマ…続きを読む
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チーズ特集:東京デーリー NCスライスが好調 青カビなど5カテゴリー拡売へ
乳製品 特集 2021.12.22東京デーリーの21年3月期上期は、ほぼ前年並みとなった。アイテムにより波があったものの、ナチュラルチーズ(NC)スライスが全体で好調に推移。主力の「チーズチップス」も前年並みを維持し、主要カテゴリーで一昨年比での底上げを達成した。下期は青カビで新商品…続きを読む
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チーズ特集:雪印メグミルク 料理用途の引き出し増やす
乳製品 特集 2021.12.22雪印メグミルクは、コロナ禍で拡大したユーザー間口の定着と拡大へ向けて、料理用途で活用できるチーズ提案の「引き出し」を増やしていく戦略をとる。PC、NCともに手間をかけずに楽しめる使い方の発信を店頭・デジタル両面で強め、幅広い世代へのアプローチを推進。…続きを読む
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チーズ特集:森永乳業 ハレの日と日常、両シーンで伸長
乳製品 特集 2021.12.22森永乳業の22年3月期上期家庭用チーズ部門は、モッツァレラの食シーン拡大策が進み、同カテゴリー市場の大幅成長に貢献した。「クラフト フレッシュモッツァレラ」と「同ひとくちフレッシュモッツァレラ」が、ハレの日と日常使い両方の食シーンで拡大して、伸長が続…続きを読む
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チーズ特集:明治 「生」と「食感」で中心的価値アピール
乳製品 特集 2021.12.22明治の22年3月期上期市販チーズ売上高は、前年比3.8%減の153億円だった。昨秋から上市したモッツァレラの訴求が進むなど、NCトータルは微増で推移。下期は踊り場を迎えつつあるカマンベールの巻き返しへ、使い方提案などチーズとしての中心価値の訴求でさら…続きを読む
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チーズ特集:六甲バター ストーリー性ある商品支持
乳製品 特集 2021.12.22六甲バターのチーズ類全体の21年1~10月業績は、前年並みの水準を確保した。業務用前年比3%減に対し、商品構成の8割強を占める家庭用が同1%増と堅調に推移。「Q・B・BおうちDE居酒屋ベビーチーズ」シリーズなど、ストーリー性のある商品が消費者の心をつ…続きを読む
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チーズ特集:宝幸 家庭用拡販策で巻き返し図る
乳製品 特集 2021.12.22宝幸ロルフ事業の21年度上期実績は、金額・数量ベースで前年比3%増で推移した。家庭用は売上高同6%減、業務用は同6%増となった。下期は外食やリテール・量販ベーカリーなどのチャネル攻略策を強化し推進。家庭用も「おとなのベビーチーズ 燻製ナッツ」などの新…続きを読む
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チーズ特集:協同乳業 「サワークリーム」継続注力
乳製品 特集 2021.12.22協同乳業の22年3月期上期チーズ部門業績は、前年比6%増での推移となった。拡大施策を続けている「サワークリーム」が業務用で続伸。「カッテージチーズ」も前年をクリアした。 下期は「サワークリーム」への注力を継続し、特にSNSでのメニュー発信を強化して…続きを読む
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チーズ特集:マリンフード 代替品拡充で新市場開拓を
乳製品 特集 2021.12.22マリンフードのチーズ類の21年1~10月業績は、金額ベース前年比7.6%増、物量ベース同5.9%増と好調に推移した。多様化する消費者ニーズに応じ、今秋から独自開発のチーズ代替品「スティリーノ」を使用した商品群の拡充を加速させた。同ジャンル国内売上げシ…続きを読む
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チーズ特集:ヨシダコーポレーション 収益増へ高付加価値品強化
乳製品 特集 2021.12.22ヨシダコーポレーションの今上期(21年4~9月)の売上げ状況は、売上げの3分の2を占める家庭用商品が巣ごもり特需のあった前期の反動減で若干苦戦している。業務用商品は外食産業の需要低迷で相変わらず厳しいが、好調なデリバリー・テークアウト業態との取引を拡…続きを読む
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チーズ特集:伊藤ハム 「キリ」けん引で前年実績超え
乳製品 特集 2021.12.22伊藤ハムが輸入販売するベル社チーズの21年1~9月累計実績は、前年の特需の反動があるものの、内食需要は依然安定して、金額で前年比3.6%増、重量で同3.4%増と前年実績を上回っている。 主力のキリシリーズ(クリームチーズ)のポーションタイプ(ブロッ…続きを読む