代替食・プラントベースフード特集2024
肉や魚、バターやヨーグルト、卵などの動物性食品の特徴を、大豆などの豆類や海藻類、野菜などの植物性食品で再現するプラントベースフード(PBF)はさまざまなサステナブル性を兼ね揃える「次世代食」として、世界的な注目を集めている。環境・人口・食糧問題への関心増や、健康志向がさまざまな形で顕在化する中、これらを解決する食の新スタンダードとしても期待されている。
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◆代替食・プラントベースフード特集:新スタンダードへ過渡期 植物由来で動物性…
総合 2024.10.15◇第2次成長へ助走局面 最大意義は“サステナブル性” 人類の英知を凝縮 肉や魚、バターやヨーグルト、卵などの動物性食品の特徴を、大豆などの豆類や海藻類、野菜などの植物性食品で再現するプラントベースフード(PBF)はさまざまなサステナブル性を兼ね揃え…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:進行する動き・技術 活性化を後押しか
総合 2024.10.15●ヒント探りニーズ発掘を わが国のプラントベースフード(PBF)は、将来的に予想されている第2次成長期へ向け、助走の歩幅を広げつつある。参入企業では着々と技術面での蓄積を進めているほか、生活者接点の多いスーパーやCVSでも独自の取り組みを行っている…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:CVS=環境配慮ブランド化
小売 2024.10.15◇進行する動き・技術 ●継続開発で商品育成 CVSは植物由来の原料使用の商品をシリーズやブランドで展開して環境配慮を訴求する。各社とも継続して商品開発を進めており、サステナブルな商品として育成していく構えだ。 セブン-イレブン・ジャパンは環境配…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:スーパー=関連商品集めて展開
小売 2024.10.15◇進行する動き・技術 ●共感広げる売場推進 スーパーの店頭に並ぶ植物由来フードは、各カテゴリーの代替食として品揃えが増えるだけでなく、ライフスタイル商品の一種として集合展開する事例が増えている。 ここでいうライフスタイル商品とは、価格やおいしさ…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:植物性ミルク・ミート=喫食意向 30代が最…
総合 2024.10.15◇進行する動き・技術 ●ミヨシ油脂「ネクストフードラボ」調査 健康志向や環境低負荷などにより注目を集めるプラントベースフードだが、ユーザーの開拓や定着の面では課題も多い。ミヨシ油脂ではプラントベースフードに関する消費者調査を実施、新事業・新商品開…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:香気成分生成メカニズム=日清オイリオと東北…
総合 2024.10.15◇進行する動き・技術 ●日清オイリオグループと東北大解明 飽和脂肪酸含有の植物油から 飽和脂肪酸を含む植物油を加熱すると動物性食品のおいしさに関係する香気成分が生成されるメカニズムを、日清オイリオグループと東北大学の研究グループ(仲川清隆教授代表…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:日本大豆ミート協会・青木時男会長に聞く
農産加工 2024.10.15◇市場への普及と認知拡大図る プラントベースフードの中核分野として多岐にわたるメニューや食シーンを包括する、大豆ミート。プラントベースフードの先駆者的存在に位置付けられる同市場だが、マルコメ、スターゼン、伊藤ハム米久ホールディングス、日本ハム、大塚…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:日本ハム 若年層を取り込む
農産加工 2024.10.15●グローバル市場も視野 日本ハムの大豆ミート関連商品は現在、主力のナチュミートシリーズの5アイテム(フィッシュフライ、から揚げ、ハムカツ、メンチカツ、ハンバーグデミグラス風)のほか、コンシューマー商品ではプルコギ風サンドなども展開している。食資源の…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:ニップン 5年目で成長図る
農産加工 2024.10.15●素材・加工品の事業拡大 ニップンがプラントベースフード市場で展開する「ソイルプロ」ブランドは着実に成長している。同社では、健康や環境に配慮した取り組みの一環として“豆腐由来の植物性タンパク素材”「ソイルプロ」の拡販に取り組んでおり、10月に5年目…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:雪印メグミルク プラントラベル展開
農産加工 2024.10.15●乳と植物性の共存提案 今春からPBF市場へ本格参入を果たした雪印メグミルクは、酪農を基盤とする乳業メーカーとして、乳(ミルク)と植物性アイテムの「共存」を提案する。環境課題や社会課題を背景に、新たな食の選択肢としてエンドウ豆をベースにブランド「P…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:丸大食品 認知拡大に努める
農産加工 2024.10.15●共創による課題解決も 丸大食品は2017年から大豆ミート商品の販売を開始、これまでさまざまな製品を発売している。発売当初は味や食感、香りの面で改善すべき課題もあったが、現在ではその課題も解消されつつあり、消費者の評価も高まりつつある。しかし、消費…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:ヤクルト本社 本格参入スタート
農産加工 2024.10.15●ポジション確立へ足場を ヤクルト本社は10月から、植物素材利用食品市場へ本格参入した。業務提携を結ぶポッカサッポロフード&ビバレッジ(ポッカサッポロ)の植物性ヨーグルト事業を取得し、新たに「豆乳の力」ブランドを立ち上げた。乳製品や健康食品などを本…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:不二製油 植物性ブランド「GOODNOON…
農産加工 2024.10.15●分かりにくさ・敷居の高さ払拭 不二製油は世界屈指のPBF技術を保有、多種多様な植物由来素材を揃える。国内を代表するメーカー・サプライヤーとして創業以来長く植物性素材事業を展開するが、植物性ブランド「GOODNOON(グッドヌーン)」にさらに注力。…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:キユーピー おいしさに高評価
調味 2024.10.15●優れた再現性が特徴 キユーピーではプラントベースフードなどの“サステナブルな食”を揃えるブランド「GREEN KEWPIE(グリーンキユーピー)」を展開している。ドレッシングや「HOBOTAMA」(スクランブルエッグ風・加熱用液卵風)、マヨネーズ…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:カゴメ シリーズ初のスープ
調味 2024.10.15●ダイエットへ植物性主食 カゴメは今秋、「カゴメプラントベース」シリーズのラインアップを拡充する。野菜と豆から作った「ごろっとお豆のチリトマトスープ」「ごろっと根菜のスープカレー」を、8月27日から新発売している。同シリーズから、スープを発売するの…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:伊藤ハム 植物生まれ伝える
農産加工 2024.10.15●大豆ミート認知向上も 伊藤ハムは大豆ミート商品について、ここ数年、伸びは鈍化しており、市場も同商品も十分に拡大できていないカテゴリーとして見ている。 実際に顧客が購入するまでには至っておらず、引き続き、大豆ミートの認知率を向上させること、「おい…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:マルコメ ニーズに応じ展開
農産加工 2024.10.15●大豆加工技術など生かす 味噌のトップメーカー、マルコメが培ってきた大豆加工の技術、開発力を生かし展開する大豆ミート「ダイズラボ大豆のお肉」シリーズ。ミンチ、スライス、ブロックの多彩な形状と、乾燥やレトルト、冷凍の仕様でラインアップする素材型アイテ…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:マリンフード 食の選択肢を拡充
農産加工 2024.10.15●「スティリーノ」でけん引 マリンフードは、独自開発したチーズ代替素材「スティリーノ」の提案を通じ、多様化する食のニーズへの対応を進めている。9月には「スティリーノ」を使用した生食タイプのスライス「コレステロール98%オフヘルシースライス」を発売し…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:あづまフーズ 次世代シーフード
農産加工 2024.10.15●水産資源問題見据え参入 居酒屋メニューの定番「たこわさび」の開発企業として知られるあづまフーズがプラントベースフードの製造販売をスタートしたのは2014年だ。水産加工品以外の柱を模索する中で、海外向けのベジミート(大豆加工品)に取り組み、「ソイマ…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:ケンコーマヨネーズ 魚系代替品を投入
農産加工 2024.10.15●水産資源の課題に対応 ケンコーマヨネーズは、乳製品やタマゴ、肉類を使わず、植物性原料を中心に仕上げたプラントベース商品として「HAPPY!! with VEGE」シリーズ計10品を展開している。今秋には、同社初の魚系代替商品として「お豆でつくった…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:くらこん 全品ビーガン対応
農産加工 2024.10.15●ブランドの品揃え拡充 くらこんは動物性原料、調味料(アミノ酸等)を一切使わず、豆や海藻を主体とした全品がビーガン対応のヘルシー商品ブランド「Good for Vegans」の品揃えを拡充し、多様な食シーンへの対応を強化している。 同シリーズはプ…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:創健社 市販用は国内最多
農産加工 2024.10.15●プロテインパウダー拡大 創健社では自然・環境に配慮し、健康価値に優れた商品群を数多く展開している。プラントベースフードの特徴を持つ植物由来食品は40年以上前から取り扱っており、現在、関連商品はロゴマークを付けて販売。24年9月現在、商品数は実に5…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:ミヨシ油脂 「鶏油」風味を再現
乳肉・油脂 2024.10.15●「botanova」で上市 ミヨシ油脂が展開する「botanova(ボタノバ)」は、技術力により動物性油脂の特徴や魅力を植物由来で再現する素材(加工油脂)ブランド。バターやラード、牛脂の各風味製品に加え、23年夏からは世界初(本紙調べ)となる「鶏…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:月島食品工業 メニュー作り支援
農産加工 2024.10.15●横断型「Poff」を展開 月島食品工業は、プラントベースメニュー作りをおいしさと機能の面から支援する横断型ブランド「Poff(ポフ)」をグループ連携で展開している。植物性のバターや生クリーム(ホイップ)、ラード、さらにはカスタードなど多彩な製品を…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:三栄源エフ・エフ・アイ ラインアップ豊富
総合 2024.10.15●ソリューションを強化 三栄源エフ・エフ・アイはプラントベースフードの課題に対して、食品添加物などを通じ顧客のニーズを踏まえたソリューションの提案を強化している。 豆乳やアーモンドミルク、オーツミルクといったプラントベースミルクには、増粘剤製剤「…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:タイショーテクノス ミックス粉から実現
農産加工 2024.10.15●プラントベース刺し身 タイショーテクノスは、同社が保有するゲル化剤や着色料の知見を駆使して、プラントベースでの刺し身を作ることができるミックス粉を開発し、惣菜メーカーなどに提案する。マグロ赤身、ネギトロ、大トロ、サーモンに対応でき、来年春の発売を…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:日成共益 カカオパウダー代替
総合 2024.10.15●ソラマメタンパク質も訴求 日成共益はプラントベースフード向けにソラマメタンパク質を訴求、カカオパウダー不足の代替に「キャロブパウダー」の提案を始めた。既存品では溶解性の良さを売りにしたビール粕タンパク質「EverPro BR」や製造現場のハンドリ…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:小川香料 調味料・香料を提案
総合 2024.10.15●幅広い用途で採用進む 小川香料は、自然な調理香と深い味わいのあるコクおよびうま味を呈する、動物性原料不使用のうま味調味料「OGテイスト」シリーズを、主にプラントベース食品(PBF)や畜肉加工品向けに提案している。高力価で少量添加でも風味を増強する…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:池田糖化工業 キャラメル味付与
総合 2024.10.15●植物性原料の新テイスト 池田糖化工業は、“PBFをよりおいしくしたい”という思いを込めて昨年3月から業務用プラントベース製品の素材ブランド「プラントdeリッチ」を発売しているが、同ブランドに植物性原料でキャラメル味を付与する素材「キャラメルテイス…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:“課題”“伸びしろ”にアプローチを
総合 2024.10.15◆23年は450億円規模に 国内プラントベースフード(PBF)市場では第2次成長期へ向けた助走局面を迎えているが、第1次成長期でみえた“課題”と“伸びしろ”に対し、どうアプローチを進めていくかが重要となる。全方位的な価格改定(値上げ)の定着、訪日外…続きを読む