近畿中四国業務用低温卸流通特集
◆消費者対応 求められる迅速判断
世界が新型コロナウイルス感染症のパンデミックにさらされた2020年。業務用市場は翌年に迫る東京2020大会に向けて拡大成長への期待を描いた19年から一変した。コロナ波はインバウンド需要蒸発や学給停止に加え、緊急事態宣言発令による、外食自粛・時短営業をもたらした。未曽有の社会活動停滞は宣言解除後から徐々に緩和されているが、市場が元の活気を帯びるには長い道のりが必要となりそうだ。業務用卸、総合卸低温・フードサービス部門の19年度実績と20年度予想、コロナ禍の実態とウィズコロナ戦略をまとめた。(近畿中四国エリア・業務用低温卸流通取材班)
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◆近畿中四国業務用低温卸流通特集:新生活様式 しなやかに順応を
特集 卸・商社 2020.07.16◆消費者対応 求められる迅速判断 世界が新型コロナウイルス感染症のパンデミックにさらされた2020年。業務用市場は翌年に迫る東京2020大会に向けて拡大成長への期待を描いた19年から一変した。コロナ波はインバウンド需要蒸発や学給停止に加え、緊急事態…続きを読む
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近畿中四国業務用低温卸流通特集:泉平・泉周作社長 コスト構造改革着手
特集 卸・商社 2020.07.16泉平の20年3月期は売上高147億6000万円(前年比4%増)、営業利益率は前年並みで着地。30億円規模の業務用卸買収やドライブスルー肉屋&マルシェ開催など、コロナ禍も活発に動き、社員の士気を高めながら、業界へも一石を投じている。日本外食品流通協会(…続きを読む
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近畿中四国業務用低温卸流通特集:エンド商事・遠藤学社長 外商好調、新規500…
惣菜 特集 卸・商社 2020.07.16エンド商事の20年2月期の売上高は、前年比1.2%増の232億1500万円で着地。外商部は新規獲得、店舗部門はJFDA拡販に成功した。今期は機動的な経営体制を整えて売上目標240億円を目指す。得意の酒類、外食ルートの厳しい環境下、中食の新規開拓に注力…続きを読む
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近畿中四国業務用低温卸流通特集:尾家産業・佐々木亮司取締役 今は攻めより防衛…
特集 卸・商社 2020.07.16尾家産業の20年3月期は売上高959億7500万円(前年比4.1%減)、営業利益2億8400万円(同61.7%減)。ヘルスケアルートの著しい成長が近年目立ったが、今期は売上構成比6割の外食需要を喚起したいとSNSで再開店舗応援も始めている。今は攻めよ…続きを読む
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近畿中四国業務用低温卸流通特集:オーディエー・小田大輔社長 秋に新物流センタ…
特集 卸・商社 2020.07.16オーディエーの2019年7月期は、売上高前年比5.0%減の79億6000万円、営業利益同18%減の2億4061万円の減収減益で着地。コロナ禍は、学校給食に強い同社にとって影響大だ。来期は今年2月に関東食材を吸収合併して設立した東日本支社とともに、売上…続きを読む
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近畿中四国業務用低温卸流通特集:広栄・広田甫社長 取引先と情報を共有
特集 卸・商社 2020.07.16広栄の20年3月期は、売上高74億円に迫る業績となった。特に上期は新規獲得が進み、好調に推移した。夜間ピッキングを担うコーエイロジは人材を確保し、円滑な運営が進んだ。先行き不透明な今期、取引先を情報共有でフォローしながら、社員の健康を命と考え水曜休業…続きを読む
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近畿中四国業務用低温卸流通特集:大洋産業・大月年春社長 カタログで巻き返し
特集 卸・商社 2020.07.16大洋産業の19年9月期は売上高52億9100万円(前年比2.7%増)、経常利益率2.8%。今期は自社カタログで新規開拓に注力する計画がコロナ直撃で足止め。上期売上げは同6.6%減で抑制したが、下期はコロナ環境との戦いが続く。日本外食品流通協会(外食協…続きを読む
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近畿中四国業務用低温卸流通特集:中谷食品・中谷哲也取締役 8月期の黒字化狙う
特集 卸・商社 2020.07.16中谷食品の19年8月期は売上高68億円(前年比3%減)で着地。今期は一昨年実績の売上げ70億円復活を計画したが、期初に好調だった外食業態がコロナで自粛・休業、学給も3ヵ月停止となり、苦戦している。最終四半期の数字回復で黒字着地を目指すという中谷哲也取…続きを読む
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近畿中四国業務用低温卸流通特集:久世・浜辺信彦大阪支店長 アプリの利便性訴求
特集 卸・商社 2020.07.16久世の20年3月期連結業績は、売上高643億5600万円(前年比2.5%減)、営業損失5500万円(前期営業利益2億2300万円)、経常利益6900万円(同81.2%減)で着地した。その中で大阪支店は、既存取引拡大により同20%増で好調に推移した。浜…続きを読む
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近畿中四国業務用低温卸流通特集:フジノ食品・藤野貴之社長 四半期ごとに見直し
特集 卸・商社 2020.07.16フジノ食品の19年度実績は売上げ221億円(前年比1.8%増)で着地。数年来の社内改革を経て攻めに転じ、上期は堅調推移も期末にコロナが直撃し、感染症対応とコスト削減策に努めた。今年度は四半期ごとに計画を見直しながらローコスト運営に努めるという藤野貴之…続きを読む
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近畿中四国業務用低温卸流通特集:名給・丹羽茂雄取締役 70周年は「先見躍動」
特集 卸・商社 2020.07.16名給の19年10月期業績は売上高326億0120万円(前年並み)と減益、大阪支社業績は売上げ63億3800万円(前年比2.7%減)と減益で着地。70期の今期は「先見躍動」を経営方針に掲げ、全社で売上高330億円(同1.2%増)、支社業績は61億500…続きを読む
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近畿中四国業務用低温卸流通特集:トーホーフードサービス・森山隆志社長
特集 卸・商社 2020.07.16トーホーフードサービス(TFS)の20年1月期は売上げ前年比3.1%増の1094億6800万円、経常利益率1.2%。中計最終年の今期は環境も整い攻めの営業へ転じる予定が、新型コロナの感染拡大で主要得意先の外食市場が停滞。業務管理での生産性向上で体力強…続きを読む
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近畿中四国業務用低温卸流通特集:UCCコーヒープロフェッショナル・阿部幸司取…
特集 卸・商社 2020.07.161日にユーシーシーフーヅから社名を一新したUCCコーヒープロフェッショナル。19年12月期はグループ業務用事業連結で前年並みの売上高1250億円。リアルとデジタルの融合を継続推進しながら、グループ内の業務用カテゴリーすべてを担う。新たなスタートを切っ…続きを読む
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近畿中四国業務用低温卸流通特集:伊藤忠食品・小林正典本部長代行
特集 卸・商社 2020.07.16伊藤忠食品の西日本営業本部営業第一部が管轄する業務用部門は、取引先の集約化をさらに進めるほか、4月に3ヵ年の新中期経営計画「Transform(トランスフォーム)2022~領域を超えて~」を公表し、卸の領域から一歩踏み出し、事業をさらに進化させようと…続きを読む
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近畿中四国業務用低温卸流通特集:三井食品関西支社 今川徳之氏・木村克己氏
特集 卸・商社 2020.07.16◇今川徳之北大阪営業部部長、木村克己業務用営業部部長 業務用酒類・食材が一体となった営業体制で、SM壁回りやトレンド対応提案を強化する三井食品関西支社。コロナ禍による新たなニーズ対応を強化、得意先のEC事業にも積極的に参画して市場をサポート。低温で…続きを読む
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近畿中四国業務用低温卸流通特集:三菱食品関西支社・富永茂樹氏
特集 卸・商社 2020.07.16◇富永茂樹営業第二グループマネージャー デリカ本部、フードサービス本部との連携体制で得意先への提案・サポートを強化する三菱食品。コロナ禍によるマイナス影響は免れなかったものの、冷凍食品、惣菜ともに取引先との取組み強化が進み、既存・新規拡大に貢献。今…続きを読む
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近畿中四国業務用低温卸流通特集:三菱食品中四国支社・西戸亮輔氏
特集 卸・商社 2020.07.16◇西戸亮輔低温ユニットリーダー 三菱食品中四国支社は、少子高齢化など市場環境の変化が進むエリア内で、取引先各社の課題解決につながる動きを進めるとともに、人材不足への対策や市場が求める商品施策などに積極的に取り組んでいる。また、よりわかりやすく動きや…続きを読む
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近畿中四国業務用低温卸流通特集:旭食品近畿支社・安岡道成営業本部商品3部次長
特集 卸・商社 2020.07.16旭食品の売上げの中心はスーパーの惣菜分野であるが、取引先のシェアを引き上げる一方、質を向上させて差別化できるよう人材の育成へ力を入れたいとする近畿支社営業本部商品3部次長安岡道成氏に今後の取組みを聞いた。(大居政光) ●質の向上で差別化を 取引先シ…続きを読む
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近畿中四国業務用低温卸流通特集:日本アクセス・高橋時彦フードサービス支店長
酒類 特集 卸・商社 2020.07.16日本アクセスの外食事業は20年3月期連結売上高を1345億円(前年比3.1%増)で着地。20年度は重点方針にもある外食事業拡大に向け、新生活様式で生まれる新外食ビジネスへの総合提案を強化する。コロナ禍で激変する市場環境でもフルライン卸戦略で新規ビジネ…続きを読む
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近畿中四国業務用低温卸流通特集:量販店動向=即食離れ長期化も 高まる内食需要…
特集 小売 2020.07.16日本食糧新聞関西支社は関西地区を基盤とする有力スーパー4社のイズミヤ、関西スーパーマーケット、平和堂、ライフコーポレーション(近畿圏)に惣菜部門に関するアンケートを実施し、「売れ筋トップ10」(別表)を集計した。19年度実績を見ると、売れ筋商品は、定…続きを読む
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近畿中四国業務用低温卸流通特集:炊飯業界動向=逆風下も積極展開 おいしさと値…
特集 中食 2020.07.16関西有力炊飯企業の間でも、新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛は逆風となり、春以降苦戦が続いている。エスアールジャパンは「インストア加工に負けない品質」を掲げ、定番品の見直しを進め、おいしさと値頃感を両立させた新商品を発売する。一方、藤本食品は、…続きを読む
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近畿中四国業務用低温卸流通特集:酒類業界動向=居酒屋やバー応援
酒類 特集 2020.07.16●“持ち帰り可”POP作成 新型コロナウイルス感染拡大を受け、居酒屋やバーなど飲食店では営業自粛要請が出るなどして苦境に立たされた。一方国税庁が飲食店に新たに「期限付酒類小売業免許」の付与を始めたほか、飲食店ではテークアウトで窮地をしのぐ動きが活発…続きを読む
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近畿中四国業務用低温卸流通特集:名阪食品・清水克能社長 “食べたいから食べる…
特集 中食 2020.07.16給食サービスと介護食メーカーとしての顔を持つ名阪食品。介護食は“寄り添う”ことが最重要として、高品質な介護食を提供する清水克能代表取締役社長に話を聞いた。(篠原里枝) ●キラッと光る時短献立提供 介護食は開発者、販売者、購入者が食べる食事ではない…続きを読む
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近畿中四国業務用低温卸流通特集:三嶋商事・三嶋頼之代表取締役 商品知識で現場…
特集 中食 2020.07.16腎臓病患者向け治療食・介護食専門卸の三嶋商事は、1982年の創業以来、専門的な知識で取引先との信頼を深めている。三嶋頼之代表取締役に話を聞いた。(篠原里枝) ●中国など海外でもEC好調 当社は全国的に珍しい腎臓病患者向け治療食・介護食専門卸で、腎…続きを読む
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近畿中四国業務用低温卸流通特集:関西発・介護食 今、介護現場で求められる“食…
特集 中食 2020.07.16業務用卸各社が注目する福祉・老健施設ルート。栄養や食べやすさを調整したメニューを、365日食の提供する現場だけに、メニュー提案は外食・中食とは異なる部分が多い。本欄では、介護現場に近い企業の動向とともに、現場の課題から生み出された商品を紹介する。また…続きを読む